【其の十】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

Two afroamerican athlethes playing basketball outdoors - Basketball athlete training on court in New York

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
からの続き。

ようやく
掴んだ県での1位!

余韻まだ冷めやらぬ
翌日の体育館。

「試合の次の日の練習が
一番大切なんじゃ!ほー!」

小林先生の
引き締まる言葉で
僕らの再スタートが始まりました。

たしかに、、、

僕含め、堺や田中、
高橋、6マンの富永など

まだまだ
経験値の浅いメンバーは
もっともっと成長する必要が
ありました。

そんななか、、
毎年北九州で行われていた、
関門カップという交流戦に
出場することとなりました。

この大会は
福岡や佐賀、大分など
山口県では体感できない
ハイレベルなバスケットに
触れることが出来ました。

そのなかでも
バスケ王国と言われる
福岡のレベルが異常に高く・・

「ほんとに同じ中学生か??」

と思うような
テクニシャンがいたり、

ボールと戯れて
いるようにしか見えない
ボーラーがいたり・・(汗)

とにかくレベルが
すごく高かったです。**;

対戦したのが、
福岡の百道というチームでした。

このときはよく
相手のことを知らなかったの
ですが、

まず対峙して思ったのは、
「百道」と漢字でプリントされた
ユニフォームが
カッコいいなぁということでした。

(「ひゃくどう」と思っていました**;)

始めは
僕らがリードしました。
10点ぐらいは開けたんじゃ
ないかと思います。

「県外のチームともやれる!!」

そう感じたのを覚えています。

ただ、、
このチーム、
異常に粘り強く、
時間が経つごとに運動量や
プレーの激しさがあがってきました。

ベンチから声を張り上げている、
監督さんの存在感が凄まじく、

コートの選手が
突き動かされていくのです。

(後で知りましたが、
かの有名な鶴我先生でした。)

そして、、、

一人、センスの塊のような
エースプレーヤーがいたのですが、

その選手がまるで
トレイシー・マグレイデぃのように
「分かっていても守れない・・」
覚醒モードに入っていきます!

ドライブ、3P、ダブルクラッチと大暴れ。

あれよあれよと
追いつかれ、

遂に残り30秒。
同点に追いつかれて
しまいました。><

県内では長府中以外と
接戦をすることの
なかった僕たちに
訪れたハードな展開・・・。

残り30秒!

さあ、どうするか!!

ここで・・・

なんと・・・

20年以上経った今でも
語り継がれる出来事が起こります。

小林先生が
後にも先にも
これほど、けたたましい

「ほーーーーー!!」

を唱えたことは
なかったと思います。(@@)

なんと
ディフェンダー高橋が、、、

不意にミドルシュートを
投げてしまったのです・・・

しかもエアーボール・・・

(その数日前)

・・

「今日も10本連続じゃ!
入るまで帰れんぞ!ほー!」

その日は、
高橋がハマってしまいました。**

ただ、高橋、
その日、練習のあとに塾があり、
ぼちぼち帰らないとマズイ
状況に置かれていました。

そのとき

「小林先生がおらんくなった・・」

という理由で、
10本まだ終わっていないのに、
何も言わずに帰ってしまったのです。

携帯電話もない時代。

急に先生がいなくなったので
どうしていいか分からず、
塾の時間も迫っていたので、
とりあえず帰ってしまった、
というのが高橋の主張。

(先生は職員室で高橋の親御さんに
連絡を入れているところでした。)

その翌日の昼休み。

「高橋ちょっとこーい!」
ということになりまして、

前日夜のことを
話したそうなのですが、、

事情を理解した先生は
まったく怒ることはなく、

「最初からそう言わんかぁ^^」

とこれ以上ないニッコリ顔。^^

(小林先生は学校では
けっこう優しかった 笑)

高橋は胸を
なでおろしたそうなのです。

が、、、
その話は全然終わっては
いませんでした・・・。

・・

「ほぉーーーーー!!」

高橋のすぼむような
エアボールで
スコアは動かず、

百道との試合は結局
引き分けで終わりました。
(交流戦なので延長はなし)

試合は終わりましたが、
凄まじい剣幕で
始まった小林先生の
「ほー!」タイム!(@@;)

「あの時間のシュートを
投げるんやったら
死ぬほど練習せー!ほーー!!」

高橋を指して
言っているように聞いていたら、

「一人に言っとるんやない!
みんなに言っとるんやぞ!ほー!」

と小林先生は
これまで見せたことが
ないぐらいに怒っているのです。

「バスケットは甘くない・・」

全国の舞台を唯一知る
小林先生には、あのとき
どうしても伝えたいことが
あったのだと思います。

先生が常々言っていたのは、

「結果にはかならず原因がある」

ということでした。

「因果応報、一事が万事」

こうゆう渋い言葉も
よく使われていましたが、

ものごとは
原因を変えないかぎり、
ぜったいに結果は付いてこない。

だから練習をきっちり
やらんといけんのじゃ、ほー!

ということでした。

たまたまこのときは
高橋でしたが、
これはみんなに
言えることでした・・。

この大会の後から
チーム全体のシュートへの意識が
格段に上がりました。

常に百道戦の残り30秒を
意識してシュートを
打つようになったのです。

(自分なら決めることが
出来ただろうか・・・。)

より緊張感を持って
シューティングに
臨めるようになりました。

「マジ、あんとき、
おれだけ理不尽・・・。」

百道戦のラストは、
高橋の自虐ネタの
鉄板ですが、・・・(笑)

あのときは
本当に深く大きな学びとなりました。

高橋、あのときはありがとうmm

百道中の皆さまも
素晴らしい試合をありがとうございました。

で、、
その大会で
特に異彩を放っていたのが、
福岡の「浅川」というチームでした。

サイズは僕らより小さく、

「1インサイド + 4ちびっこ。」

といった構成なのですが、

個人スキルのレベルが
むちゃくちゃ高く、
巧さで簡単に点を取ってきました。

3線速攻をつくる
切り返しもむちゃくちゃ速く
フィニッシュも巧くて、
もう止めようがないのです><

こちらがミスしたら
一気に畳みかけてくる
したたかさ、にプラス、

ルーズボールや
DFFのカバーリングなど、
オフボールの反応や嗅覚も
素晴らしく、

このチームだけ、
バスケットのセンスが
ずば抜けていたと思います。

そんな浅川との
気になる対戦結果は・・・

僕らの地道な頑張りを
センスで完全に無力化され、
何ともつかみどころのないまま
無残な敗北を喫してしまいました。

「あいつら、マジ強ぇ・・」

と和之も悔しそうでした。

全国3位の長府中に勝ち、
微妙に浮わついていた僕らの心は
一気に現実に引き戻されました。

「上には上がいる・・・」

この浅川とは
その後何度か練習試合を、
させてもらいましたが、
一度も勝てなかったです・・><

そんな浅川と・・・

まさか全国で。。。

続きは
またどこかのタイミングで
お話ししたいと思います。

(つづく)

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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