【其のニ十】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

Two afroamerican athlethes playing basketball outdoors - Basketball athlete training on court in New York

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

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からの続き。

決勝トーナメント2回戦!

勝てばベスト4!

「手前の橋を一つ一つ
渡っていけ、ほー!」

小林先生のこの言葉を胸に

一戦一戦ガムシャラに
頑張っていたら、

全国ベスト8まで
僕らは付けていました。

思い返せば、
ここまで3試合、

楽な展開は全くなく・・・

浅川も野幌も八竜も
とても強くて最恐でした><;

もう一度試合をしたら
違った結果になったと思います。

「一戦一戦、大事にせい!ほー!」

小林先生の
言葉のとおり、

まだ松山で試合が
できる喜びを噛み締めながら、
僕らは次の試合のコートに立ちました。

さて、次の相手!

あのライバル長府中を
破った筑波西となりました・・。

「えっ、あの長府が20点負けっ・・!?」

これを聞いたときは
衝撃を受けました。

「パワーと勢いがスゴイ!」

キーマンは
関東ナンバー1プレーヤーと
言われていた、稲葉弘法。

1on1のアタックがかなり強く、

鋭いドライブからの
ジャンパーに
ダブルクラッチと

一人で
やりたい放題だというのです。

ただ、このチーム、

「どれが稲葉だ??」

と思うぐらい、
全体的にみんなモリモリしてて
イカつくて強そう!

(このメンバーが
長府を倒したのか・・)

対峙してみての印象通り、
試合序盤のファーストコンタクトから
筑波西のパワーと圧力が凄かった。。

「本当に同じ中学生・・??」

と思うような、
ダイナミックな鋭い動きで、
スコーンと抜かれて、
僕らは簡単に点を
決められてしまいます**;

「こりゃ、一人じゃつけない・・」

開始3分、
このゲームも
かなりヘビーな展開に
なるんだろうなと
覚悟を決めました。

・・

さて、その後、
どんな展開になったかというと、

ここからはちょっと
回想モードで書いていきます。

大人になって、
ふいに中学時代の
ビデオが見たくなり、

たまたま
この筑波西戦の
ビデオをつけたんです。

テレビの画面を
ボーっと見ている僕。

そんな中、

ハイポストに
粗削りで不器用な堺が
フラッシュしてきます。

そこからパスを受け反転、
得意のフェイダウェイで
ジャンパーを射抜く

…と思いきや

それはなんとフェイクで

…からの
ローポストの田中へ
シュートパス!

それを田中が
誰よりも速い反応速度で合わせ、
キレ味鋭くゴール下フィニッシュ!!

かなりボーっと
見ていたところに
いきなりこのプレーが
目に飛び込んできたので、

思わず、

「え、今のすげーーー!!」

と唸ってしまいました。

あまりにも
予想外だったのです。

僕が筑波西なら
そう思います。

「あの不器用そうに見える
インサイドがそこ突いてくる??」

な意外なプレー!

バスケを始めて
まだ2年とちょっとの堺が
こんなプレーを発想していたことに、
ビックリしたんですね。

ただ、
同時に
当時の色んな景色が
フラッシュバックしてきたんです。

(あー、やってたなぁーー)と!

・・

練習後、
小林先生は
田中と堺でコンビを組ませ、
このダブルインサイドの
コンビネーションをよくやっていました。

「目をつむっても
出来るようになれ!ほーー!」

「ほーーー!堺、
タイミングがちがーーう!」

「田中、しっかり手を伸ばせー、ほー!」

スゴく事細かに
ひたすら反復して
教えているんです。

小林先生の指導の仕方は、

今思えば、
無骨で不器用。

要領というものに無頓着で
『効率よく上達できる○○法』
みたいな類に走ることも絶対になく、

試験の日であろうと
正月であろうと休むことなく、
丁寧にバスケット指導を
してくださいました。

「バスケットには時間がかかる」

「1日休んだら2日下手になる」

「やから練習せんにゃいけんのじゃ」

「ほー!」

全国の大舞台でみせた
堺のこのプレーに、

当時の色んなことが
思い返されてきたんです、、、、

小林先生が
家庭でプレッシャーを
受けながらも、僕らの部活を
遅くまで面倒見てくれたことや、

練習1時間前、
朝5時に田中が体育館にいったら
すでに先生が居たときの話とか、

富永のシューティングに
深夜0時まで付き合ってくれた事とか

すっごく時間をかけて
僕らに向き合ってくれた
先生との色んな思い出が、

なんか
走馬灯のように
フラッシュバックしてきて・・・

思わず、
じわーーっと
来てしまいました。

(小林先生、ありがとう。)

ビデオを観ながら、
そんな気持ちになりました。

この試合、
まさに先生に
そんな言葉を届けるような
試合となりました。

なんと関東の強豪、
筑波西相手に
60対35で
勝利することが出来たのです!

小林先生が
手塩にかけて育てた、
インサイドの堺・田中コンビが
この試合で大爆発!!

60点中43点を
インサイド二人だけで
叩きだし、大量リードを
奪うことが出来たのです。

追い風が
吹いていたのもあります。

相手は僕ら兄弟を守ることに
かなり集中しているようでした。
(序盤からフェイスガードでした)

が、
僕らは相手のこの作戦の
裏をとることに成功。

ピック&ロールや
ハイローのプレーなどで
インサイドにテンポよく
ボールを配球し、
そこからスコアを積み上げていきました。

では、
エース稲葉や相手の勢いを
どうやって止めたのか?

この試合も
僕らが得意としていた、

「集まって散るマンツーマン」

城宝選手を
守ったときのディフェンスが
上手く機能しました!
(戦評にはゾーンと
書かれていました^^;)

鋭い寄りから
相手にスペースを与えず、

期待値の低いジャンパーを
打たせて、リバウンドを取る。

相手がミスをしたら
それに乗っかってブレイクを出す。

この作戦が
思いきりハマりました。

長府中が事前に
どんなチームか教えてくれていたのも
大きかったです。

スタンドから応援もして頂き、
ありがとうございました!

色んな方の支えのおかげで
なんと僕らが
全国ベスト4まで勝ち上がることが
出来たのです。

3日間で行われる
愛媛全中!

ついに最終日へと
駒を進めることとなります。

このときは
なんだか信じられませんでした。

ここまで勝ち上がれると
思っていなかったからです。

ですが、
小林先生の

「ただ参加しにきたんじゃない。
勝ちにきたんじゃ、ほー!」

でスイッチが入り、
背中を押され、
ここまでやってくることが出来ました。

次回優勝候補筆頭の
あのチームとの大激戦!

失うものはなにもない。
当たって砕けろで挑みます。

この試合が
本当に凄いこととなりました・・

次回準決勝も
乞うご期待。

(つづく)

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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