「バスケは基礎が大切じゃ。時間のかかるスポーツじゃ。」

こんにちは。
考えるバスケットの会中川です。

今だから話せる話。

自分が初めて地元下関で
オープンなバスケット教室を
主催したとき

その日のクリニック参加者は

なんと0人でした(笑)

開始1時間前に
体育館にインして
レッスンに向けて入念に準備。

開始時刻の10分前から
ぼちぼち誰か来るかなぁと
待ち構えていたものの、誰も来ない・・。

その後、開始時刻を過ぎても
誰一人体育館にくる気配がなく、

あれ?

「告知の場所間違えてないよね?」

「時間あってるよね?」

と、色々自分の不手際を疑ったけれど
どうやら正確に告知はされています。

外に車を駐車する音が聞こえたので
誰か来たかなぁ~、と思ったら
ぜんぜん関係ない
施設の利用者でした。^^;

「ああ、今日は0人かぁ・・」

2,100円の体育館使用料も払っているし、

切り替えて
「自主練して帰ろう・・」
とシュート練習をしていたら

一人ぼっち感も相まって
この道で生きていく
先が案じられてきました。

あのときの不安感は今も忘れないです。

・・

そのときです。

「バタン!」

と体育館のドアが開きました。

受講者が来た!と思いました。

立っていたのは、
見覚えのある、あの方です。

「おまえがバスケ教室やるって
聞いたけ、覗きに来たんじゃ。」

僕の中学時代のバスケ部の恩師、
小林先生でした。

4年前のブログでも
ご紹介した小林先生です。
http://ameblo.jp/nabron123/entry-11507832414.html

自分が下関東部中時代に
全国大会まで連れて行って下さいました。

「誰もおらんのか?」

事情を察して
急きょ小学2年の
お孫さんを電話で呼んで下さいました。

お孫さんが来るまでの30分間。

「久々にお前とバスケするかのぅ。」

と、広い体育館を二人で貸切り、
先生がシューティングの
リバウンドをして下さいました。

先生とは
ちょくちょく会っていたように思いますが、

実はボールを持って
一緒にコートに立ったのは
このときが本当に中学以来。

中学時代は小林先生が恐過ぎて
リバウンド取ってください、
なんて死んでも言えなかったけど

今は多少言える関係になった。

「バスケは基礎が大切じゃ。
時間のかかるスポーツじゃ。」

先生と僕の
バスケットの根っこは同じで

基礎をコツコツ
時間をかけて。

誰よりもプレーヤー時代、
基礎練を一生懸命やったし、
中学時代、
小林先生に教えてもらったことは
今もすごく大切にしています。

自分はいま、
人にバスケットを教える
立場にいますが、

ここまで成長出来たのは
中学時代に小林先生から
汎用的な基礎・基本を
しっかり教えて頂いたから。

そのお陰で色々なスキルも
被せていくことが出来ました。

僕が言うのもなんですが、
小林先生は
不器用で多くを語る人じゃない。

ですが、あのときは
確実に傷心の自分に
寄り添ってくれているのが分かりました。

小林先生が
一緒にバスケをしよう、なんてふつう言わない。

今でもあのとき
先生がしてくれたことを
思い出すだけで涙が出そうです。

直接だとかなり恥ずかしいので
メルマでご挨拶させて頂きます。

小林先生、あのときは
支えて頂き、本当にありがとうございました。

今は日本各地
色んな場所に行かせて頂いていますが、

あの日がなければ
今も頑張れていないと思います。

先生のお陰で今があります。

本当にありがとうございます。

今度またゆっくりご飯にでも行きましょう。

これからもよろしくお願い致します。

・・

今日は自分の話しで恐縮ですが^^;
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

中川直之(これからも頑張ります)

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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6 件のコメント

  • メンタルトレーナーの西田さんという方が成功する人は運感力・恩感力・喜感力が強いとおっしゃられています。つまり、ひとが見逃してしまうような小さなことも大きな挫折や失敗もすべてチャンスととらえて、前進していく力。常に周囲に感謝し、それをきちんと表現する力。そして自分の頑張り、周囲の頑張り、仲間とのつながり、どんな境遇の中でも喜びを感じる力。この3つの力が強い人は成功すると書かれてありました。自分自身もいつもこれを心の中で大切にしようと思っています。中川さんの周りにひとが集まるのは、中川さんがこの3つをもちあわせた成功の人だからかなと思います。自分が心底大好きなバスケットだからこそ、プレー以外の心も育てていけるのかなと思います。あのときのおかげで今の自分がある。それが根本にありますね。大好きなバスケットで中川さんと一緒に仕事してみたいなと思います。

  • いい先生ですね。
    僕も、中学時代の恩師は 特別な思いがあり 尊敬しています。
    今は 亡くなってしまって、教えてもらうことはできませんが、中学時代 先生に教えてもらったことが 今の自分に繋がって 先生の教えを元に 色んなことをしています。

    今は中川会長が、僕の先生です。
    先生の教えを元に沢山の事を、子供たちに伝えたいと思ってます。

  • 15年ぶりに小林先生のお名前を拝見して、胸が熱くなりました。東部中から転任された学校で3年間ご指導いただきました。未熟な学生、競技者でしたが、生きていく上で必要な自信や経験を積ませていただいたように感じます。いただいた恩にいつか必ず報いるためにも、今も感謝の気持ちは忘れておりません。
    以前と変わらない小林先生のご様子を拝見でき嬉しく思います。ありがとうございます。山口 下関、中川直さんの更なるご活躍を陰ながら応援しております。

  • 同感です。基礎をコツコツ…場当たりなことをやってもいいことにはなりません。同じチームの指導者にも読んでほしい内容です。いつかクリニックでお目にかかりたいですね。

  • 私はバスケの経験はありませんが、現在子どもがミニバスをやっていて、スランプに陥った時何とかアドバイスをして上げたく、ネットを検索しまくり「考えるバスケットの会」に出会いました。その際に真摯にバスケに向き合い、バスケ普及に尽力している中川さんを知り、ファンになりました。先日なんとラッキーな事に、能代でクリニックを開催すると言う情報を
    入手し、青森から子どもを連れて見学に行きました。沢山の子ども達に囲まれて指導している中川さんに、その様な過去があったとは…しかし継続してくれてありがとうございます。これからも、腑に落ちる良き指導お願いいたします。

  • いいお話です。指導者の思いと指導される側の気持ちが重なった時、こんなに幸せな気持ちになることは、経験者にしか味わえない特上の幸福感ですよね。お金では得ることのできないパワーです。ありがとうございました。

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