中川です、
彼にはじめて会ったのは、
今から２年前。
「一人、洛南出身の子がいるよね？」
「彼、すごく良いリズムでプレーしている。彼のリズムに合わせて、みんなもプレーしたほうが良いよ。」
ああ、君だ、君！
そのときケニーを始めて意識した日でした。
▼そのときのクリニック：
https://t-bas.net/user/detail/nckftqaag4
ただ、
この時は、
どこか自信がなさそうな一面も。
「チームのファーストオプションになれない。」
「出来るスキルが限られている。」
「自分、中学からバスケを始めたので…」
と、控えめに自分を語る姿もありました。
それでも彼は、
常に学びたい！
という姿勢を見せていました。
こうした謙虚さと学びの姿勢が、
ケニー選手の成長の原動力になっていきます。
彼とは何度か
スキルワークアウトをやるように。
このときもそう：
https://t-bas.net/user/detail/92aszd8nia
この時は、
「自分もっと３P打ったり、
外回りのプレーやりたいんです。」
と迷える胸中を語ってくれた。
試しに３Pシュートを打ってもらうと、
お世辞抜きで、
マジで上手い！！
綺麗なフォーム！美しい放物線！
「ケニー、君、絶対もっと
試合で３P打ったほうがいいよ！
何ならシュートで飯が食えるレベルだよ！」
と伝えたのがこの日。
https://t-bas.net/user/detail/ut68fe72wf
その後、
彼は３年終わりに
Bリーグの三遠でプレー。
あの「リーグで一番厳しい」とも
評される大野篤史さんの目に留まり、
得意の３Pや献身的なデイフェンス、
ハードワークでチームに貢献。
結果を出し続け、
躍動感あふれるプレースタイルで、
着実に自分のプレーの幅を広げていきました。
その他にも、
３×３の日本代表に選ばれ、
アジア大会優勝！
ワールドカップで5位入賞(日本最高記録)と
着実に成長を積み重ねていき、
その成長ぶりには目を見張るものがありました。
専修大と言えば、
４年前に在籍していた、
１年時から異才をはなっていた
万能タイプの西野197cm（渋谷→横浜→福井）
彼を一つの物差しに
４番プレーヤーは語られますが、
実は、OB界隈では、
「ケニーは西野以上の逸材」
と言われていました。
今なら断言できますが、
ケニーは西野以上の逸材です。
そして今回、
関東リーグで
堂々の３P王を獲得です！！
198cmで３P王。
正直彼は、
３年終わりの
三遠での評価が爆上がりし、
プロへ行く選択肢も当然ありました。
実際、沢山のチームから
スカウトの声も掛かっていたそう。
だが彼は専修大学に残った。
最後まで、
専修大のエースとして
最上級生としての責任を全うしてくれた。
関東の大学バスケに属する者としては、
まずは１部を守ること。
これが
インカレで勝つことよりも
大切にされます。
１部でプレーすること自体が
大学の誇りであり、
歴代の先輩たちが築き上げてきた
伝統を守ることに価値があるからです。
今の大学バスケ界で
30年以上１部を死守しているのは、
専修大だけです。
４年生として、チームを支え、
エースとして戦い抜いてくれた
ケニーには本当に感謝。
今年はインサイドのジョベの離脱など
様々なことが重なり、
メンバーがなかなか揃わず、苦戦を強いられた。
そんな中でもリムプロテクターを務め
エースとして、4年生として
最後まで全力を尽くして頑張った！
６位という順位の中でも
「優秀選手」に選ばれたのは、
彼のリーダーシップや
プレーの強い意志が
高く評価されたからだと思います。
義理を重んじ、
勉学にもしっかり取り組み、
その誠実さが彼のプレーの厚みだとも知っています。
この教材を作った時も、
かなり収録の時間が押したなかでも
嫌な顔一つせず協力的に動いてくれました。
彼は、人間的に本当に素晴らしい男なんです。
さあ・・！
12月には、
４年生最後のインカレです。
ケニーは2年前のこの大会、
▼残り0.2秒：
このときから
もっともっと強く逞しくなって帰ってきました。
ぜひ上を目指して、
学生バスケを最後まで走り抜いてほしいと思います。
「あの経験があったから・・」
と力に変えて
彼はやってくれると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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