【第1話】『プロコーチ人生10年を振り返って』

中川です、

本気なら何でも克服できる。

というお話です。

若い人にもぜひ読んでいただきたいです。

・・

10年前、
バスケのプロコーチを
志した中川の実話です。

自分、
今こうやって人前で
バスケコーチを名乗って活動しているのが
信じられないぐらい、

あるコンプレックスがありました。

それは、

「人前に立って全くモノが話せない・・」

「注目されると心臓がバクバクして何も話せなくなる」

という、、、
極度の「あがり症」に悩まされていました。

どれぐらいかと言うと、
あれは会社員時代。

朝礼の3分間スピーチの
冒頭3秒で頭が真っ白になり、

「ごめんなさい、終わります」と打ちきりにしたぐらい・・

やばいレベルの
人前で話せない人間でした。

子供のころも、学芸会では
セリフが一言だけの「村人C」。

小6のミニバス交流会のあいさつで

頭が真っ白になって言葉を失い、
チームメイトからクソ笑われたのも
トラウマになっています。

大人になっても、
その苦手意識は全く改善されることなく、

ちょっと出番が回ってきただけで

心臓バクバク、汗が止まらない、顔は真っ赤、口はカラカラ…。

いつも誰かに
笑われているんじゃないかと気にしていました。

気づけば30歳….

プロコーチの仕事をする上で
超えないといけない一つの大きな壁が、

あがり症。

だったんですね。

ただ、、、

30歳になると
自分の人生を真剣に考え始めます。

(このままじゃいけない。)

そう思い立ち、
成功している人たちを観察したんです。

共通点は、
みんな人前で堂々と話せる。

自分の考えを的確に伝え、
アウトプットできる能力があったんです。

分かりやすく
総理大臣とか、会社の社長って
人前で話せますよね。

自分が人生を変えるには、
絶対に超えないといけない壁だと思いました。

さて、
あがり症の克服のために

何から始めたか?

人前で

「喋る練習」です。

会社の誰もいない食堂で
バスケ部の後輩と面と向かって、練習しました。

ただ単に話しても意味がないので、
自分の喋りをチェックする10項目を。

「目を見て堂々と話せているか?」
「噛んだり、どもったりしてないか?」
「声はハキハキしているか?」
「モジモジしていないか?」
「表情は硬くないか?」
「言葉はスムーズか?」
「えーとか、あーが多くないか?」

・・そんな感じの10項目

結果は、
10個すべてで不合格。

近しい後輩でさえ緊張し、
全然うまく話せませんでした。

とにかく言葉が繋がらない….

その後も
口が筋肉痛になるぐらい話す練習をしたり、

ボイスレコーダーで
自分の声を客観的に聞いて修正したり、

その都度、

「全然だめだなぁ」と自分に失望…..

思い切って、
セミナーみたいなのもやってみました。

自分に負荷をかけるために
参加費1,500円を取り、近しい知人に言って開催。

ただ、、、

開始5分で緊張に耐えられず、

「すみません、終わりにさせてください」

と頭を下げ、打ち切りとさせていただきました。

汗だくでシャツはボトボト、顔は真っ赤。

声は震え、喉の奥に言葉が引っかかって、出てこない。

手のひらは異常なほど汗ばみ、原稿がぐちゃぐちゃ。

真っすぐ自分を見てくる参加者の目が、
まるで全てを見透かしているようでコワイ…。

「自分、病気なんかな?」と思いました。

思えば子どもの頃から、
誰かの陰に隠れるのが心地良くて、
自分に注目が集まることなんて絶対に避けたかった。

学芸会のときもそう、交流会のときも、朝礼も、そして今回も同じ。

”結局、自分は何も変われないんじゃないか?”

どれだけ克服しようと必死にもがいても、
また失敗して、恥をかき、惨めな思いをする。

心が削られ、勇気を失い、めげそうになったこともありました。

・・

そこからどうしたか??

それでも僕は諦めませんでした。

何度も繰り返し練習し、

ボイスレコーダーで声を確認し、
違和感を一つ一つ修正。

人前に立つ場をあえて作り、
逃げられない環境に身を置きました。

失敗は変わらず続きましたが、
少しずつーーほんの少しずつですが、
前に進んでいる実感が芽生え始めました。

今では講座を作り、
話し方や伝え方を教えたりもしています。

「コンプレックスは力になる」

苦しんだこの時に僕が得た、最大の学びです。

長く悩むということは、
それだけ自分の基準が高い証拠です。

心の底から「こうなりたい」と願う気持ちがあるなら、

やれば必ずできる。

あなたが今どんな状況にあろうと
練習すれば何でも手に入れられます。

30歳で最も苦手だったことを
克服したこの経験が、
今のプロコーチとしての自分を作っています。

どんなに苦手でも、
始めるのに遅いということはありません。

人生とは、自分の意思で変えられるんです。

さて、次回!

ついにプロコーチとなった
中川初のスクール開校ですが、

ここでいろんな失敗をしました・・・

リアルなエピソードをお話します。

中川直之(お楽しみに!)

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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