【あと2時間】ドリブルを教えて何が悪い?

中川です、

昨日と今日、
岡山に足を運び、

弟の和之がHCを務める
IPU(環太平洋大学)の練習を見に行っていました。
https://bit.ly/3Dkqow0

僕はコートサイドから
和之のベンチワークだとか、

試合の動かし方に注目して見てました。

そこから見た景色を
兄として書きたいと思います・・・

・・

お前がやってるのは監督じゃなく
 ただのスキルコーチだ!

和之がIPUに着任したのは、3年前。

それまで選手として27年間、
プロの第一線でプレーした経験はありましたが、

コーチとして
選手を育てていくのは
生まれて初めての経験でした。

色々不慣れなことの連続で・・・

そのさなかに言われた一言が、
先ほどの言葉。

和之は、
インターハイで得点王、
大学でもスコアラーとしてMVP、
日米13年のプロキャリアを歩んだ和之の
代名詞は

ドリブルであり、個人技です。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

▼和之の大学時代のプレー:

幼い頃、
アメリカのバスケットに憧れ、
NBA選手のプレーに惹かれ、

あんなプレーが出来るようになりたい!
あんな選手みたいになりたい!

その真っ直ぐな心のまま、
バスケット人生を
ただただ走りきってきた、
どこにでも居るバスケット大好き少年でした。

プレーヤー時代に目指し、
磨き上げ、形成したバスケット観は、
コーチになっても消えないものです。

個人技を高めて何が悪い??

僕はさっきの言葉を聞いたとき、
正直、自分のことのように悔しかったです。

自分が得意なことを否定され、
自分が応援する人間を否定され、

監督0年生に、
その言葉はアンフェアだろ・・

と、何とも言えない気持ちになりました。

そして
和之着任時のチームの状況です・・・

当時のチーム、

分かりやすく一言でいうと

バラバラでした。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^

コーチが
ちょくちょく入れ替わり、

その間の数年、
全くリクルートもできていない状況で、

「勝ってこそ体育会!」

そう掲げる学校のポリシーとは裏腹に

体育会のチームとして
成り立っていない状態。

学生自らが
練習メニューを考え、
コーチもいない中、試合に臨む・・・

中国地区を勝ちきれない状態が続き、
毎年、辞める部員が何人もいました。

監督1年目は、
そんな状態でした。

問題は山積み・・・
壁はむちゃくちゃデカかったと思います。

2年前・・・

和之と一緒に
クリーブランドに行ったときのこと、

夜、暖炉の前で話をしたのですが、
なんだか和之の顔が浮かない・・

1か月後に迫った
インカレ予選に向けて、

正直、試合がコワい・・・

と、眠れないんだと言っていました。

このとき、
リクルートした選手が1年生。

地区を勝ち上がるための
フィジカルもスキルも
知識も経験もないチーム。

シュートは入らない
パスは回せない・・
プレー強度は日替わりする・・
安定してこれ!と言える強みがない。

勝ち筋が全く見えない状況….

「メンバーをどう組もうか・・」
「やっぱ○○を入れ替えるか・・」
「いや、そうなると○○が穴になるかなぁ・・」

と、一人ずーっとブツブツ言っていました。

和之はプロ選手でしたから、
自分がプレーするなら簡単。

指導者になってからは、

人に正しくプレーさせる。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

この難しさと壁に
思いきりぶち当たっていました。

そういった意味で、
着任後、数年間は、
ずーっとストレスに苛まれていました。

心ないことも言われました。

「勝ってこそ体育会」です。

本当に苦しそうでした。

・・

そして今日・・・

和之のベンチワークを見ていました。

ここ最近のメルマガでも
伝えていましたが、

どんなチームになっていたと思いますか?

答えは、

和之は和之らしい
最高のチームを作っていました。

選手のプレースタイルは、

”和之の分身です”

和之が目指したバスケ観と、
プレーヤー時代の想念が
思いきり踏襲された選手たちでした。

以下は、
教え子の皆さんのプレーハイライトです。

あなたはこの動画を見てどう思いましたか?

ドリブルを教えることは、アウトなのか??

これを見ると全くそんなことは思いませんね。

今日、
IPUの子たちを見てみた感想。

むちゃくちゃスペーシングが上手い。

パスが上手い。

細かなスペーシングの補正が出来る。

リロケーション、パスバック、

アタックからの合わせ、Extraパス、

期待値の高い3Pシュートの選択・・・etc

凄くバスケットを
考えてプレーしているのが分かりました。

和之はプロ時代の経験を
しっかりと丁寧に教え込んでいました。

それが体現できる選手に、
IPUのみんなは成長しました!

「お前がやってるのは監督じゃなく
ただのスキルコーチだ!」

この言葉が嘘だったと、
和之は結果で証明してくれると思います。

==========
Play the right way.
「正しくプレーすること」
=============

チームの合言葉を胸に
和之らしいバスケットで
インカレの舞台を盛り上げてくれるでしょう。

12/6のインカレ、応援に行きたいと思います。

さて、、、

そんな弟和之が、

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あんなプレーが出来るようになりたい!
あんな選手みたいになりたい!

そんな理想を形にできるよう
一緒に頑張っていきましょう^^

それでは、長くなりましたが、
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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