こんにちは、中川です。
第1話に続いて、
今だから話せる実話を
あなたにシェアします。
・・
・
プロコーチとして活動を始めて10年。
まずは、
あのときの自分にこう伝えたい。
「10年後も、ちゃんと生きてるぞ。」
ちょうど10年前….
本当に厳しい時期を過ごしていました。
僕がプロコーチとしての
活動を始めたのは、
地元・山口県下関市。
それまでは、
ごく普通のサラリーマン。
九州の会社に勤めながら
9年間バスケットをしていました。
ですがある日、
大手企業を辞め、
突然こう言い出すわけです。
「バスケで食べていく。」
当然のように
周りの反応は冷たく、厳しいものでした。
今でこそ
プロコーチは増え、
バスケで生計を立てる人も多くなりましたが、
当時はそんな道は、
ほとんど認知されておらず、
「気でも触れたのか?」
そんな冷ややかな目を
向けられることも何度もありました。
当時は全くと言っていいほど
理解が得られず、風当たりも強かった。
活動1年目、
毎日のように言われた言葉が、
「バスケで食べていくって….大丈夫?」
でした。
心配というより、
どこか嘲るような、危ぶむような口調で
中にはこんなふうに怒鳴られることもありました。
「バスケで金取るのかっ・・・!」
振り返る今だからこそ。
実は、
親や兄からも反対されていました。
「何考えとるんか」
「そんなことしなくていい」
安定した企業を辞めてまで・・・
まあ、理解はできなかったと思う。
あの頃の僕は、
バスケしか取り柄がない、
中途半端でバカな人間にしか見えなかったはずです。
それでも自分の選んだ道を信じて、
スタートしたプロコーチ人生。
しかし、
そこで周囲の反対に
輪をかけるような出来事が起こりました。
なんと、
初日のクリニック参加者が、
0人でした。
その日は気合を入れて
開始1時間前には体育館へ到着!
念入りに準備を進め、
どんな内容で教えるか
何度もイメージしながら心を整えていました。
開始10分前ーー。
「ぼちぼち誰か来るかな?」と
入り口を意識しますが、、、
時間が過ぎても
体育館の扉は開きません。
待てども待てども誰も来ない….
真冬の静まり返った体育館で
冷たい空気が肌を刺します。
「告知の時間と場所、間違えてないよね?」
不安になって
何度も確認しましたが、
何回見ても情報は合っています。
誰もいない冬の体育館に一人。
寒さと孤独が一気に襲ってきました。
「バスケットで生きていく・・」
これが想像以上に
厳しいものだと痛切に感じました。
あのときの
孤独感は今も忘れません….
その後も数か月・・
参加者は2~3人という日々が続きました。
だけど全力で
目の前の生徒に向き合いました。
ただ、一人1,000円の受講料。
親としては心配でしょうがなかったと思う。
ついには親父と衝突し、
馬乗りになって殴られたこともあった。
その日から1年、
しばらくは家に帰れませんでした。
僕はそこから数か月
ホテル暮らし生活となります。
・・
・
色々ありましたね・・
正直、5話でまとめ切れなそうです。
ただ、
新しいことにチャレンジするときに
必ず直面することがあります。
それは、
自分自身への問いかけです。
「お前の覚悟はどれだけのものなのか?」
その問いを
突きつけられるような出来事が、
毎日のように起こります。
「無理だ、やめとけ」と否定する声。
衝突や対立、
予想外のアクシデント、
思わぬハレーション、人間関係のもつれなどetc
出来ない理由や、
困難が次々と押し寄せてきます。
また、
新しいことをやると
人は叩きたがるものです。
「●ね」とか「ボケ」とか、
心ない言葉がDMで届くこともしょっちゅうありました。
僕は、
「メンタルコーチング」を
真剣に学び、実践していますが、
あやしいと馬鹿にされたり、
冷やかされたり、、、
なんてこともありました。
近しい人間から
そっぽを向かれることも
ただ、
それでも卑屈にならずに、
コツコツ、ブレることなく
自分が描くビジョンに向かって、
真っすぐ生きてきました。
これには原体験があります↓↓
詳しくはここに書きました。
▼17年前、母の命日に思う:
https://thinkbasket.com/0131/
「人生には終わりがやってくる。」
あの日から決めたのは、
一度きりの人生、
悔いなく全力で生きたい。
これを
口先だけじゃなく、
心から毎日思って生きてきました。
コツコツ努力を積み重ね、
ただただ今この瞬間に集中する。
これは中学時代、
バスケ部の恩師小林先生が教えてくれたことです。
今年、
地元下関で開催したクリニックでは、
なんと100人以上の
子どもたちが参加してくれました^^
本当に嬉しかった。
泣きそうだった。
色んなことがあったけど、
おかげさまでこの10年
日本全国を回らせていただき、
今では、
感謝のメッセージが
途絶えない毎日を送ることが出来ています。
皆さん、本当にいつもありがとうございます。
本州の端、下関でたった一人。
何もないゼロからのスタートで、
自分の考えや想いを
一つひとつ丁寧に伝えながら進んできました。
そんな自分の活動を
見てくれている人はいました。
山形の斎藤さんは、
僕のブログを息子さんに
読み聞かせてくれたり、
群馬の鈴木先生は
全ての記事をバインドして
ボロボロに擦り切れるぐらい
何度も見返し、指導に実践頂いていたり、
僕の知らないところで
日本中のたくさんの人たちの
バスケット人生に貢献することができ、
とにかく嬉しく、感謝・感激です。
目の前のことを一生懸命
やってきて本当に良かったなぁと思います。
そして、
昨夜の投稿に対しても、
こんなメッセージを頂きました。
第1話目の
『プロコーチ人生10年』を受けてです。
==以下頂いたメッセージ===
いつも直さんの言葉を楽しみにしています。
今まさにうちの子が悩みの中にいて、大きな壁にぶつかり、もがいている最中でした。
お前はダメだと言われ続け、否定されてばかり。
そんなときに今回のメッセージに救われ、思わず涙が出ました。
きっと脱け出せるときが来ると信じて、我が子を応援し続けます。
素晴らしい言葉を本当にいつもありがとうございます!
ーーーーーー
今回のメルマガ凄く面白いです。
中川さんのメルマガは、よく文章が考えられていて、特にシリーズ物は興味を惹きつけられ
ます。
「本気なら何でもできる!」娘に伝えたいと思います。読んでるうちに、私自身も前向きな気持ちになり、勇気をいただきました。内容を伝えたら嫁も涙ぐんでいました。
ーーーーーー
中川さんにそんな過去があったなんて…
続きがとても気になります。
自分もやれることやり切ろうと思えるストーリーです。
ありがとうございます。
ーーーーーー
直さんが過去に深い挫折を経験していたのは驚きでした。ずっとトッププレーヤーとして走ってきた方なんだと、勝手ながら思っていました。
直さんの言葉の一つ一つに温かさを感じるのは、そういったバックボーンからきているのですね。
いつも動画や素晴らしいメッセージをありがとうございます。
そして活動10周年おめでとうございます。
バスケ界のパイオニアとしてのご活躍、これからも陰ながら応援しています!
===ここまで=====
もし今、あなたが
辛い時間を過ごしていて、
人から否定されたり、
自分の弱さばかりに目が向くことがあったとしても、
どんな小さなことでも良いので、
自分の長所や強みに目を向け、できることに挑戦し、少しずつ歩みを進めていってください。
自分が信じた道を信じ続けられたら、必ず道は拓けます。
次回、
『プロコーチ人生10年を振り返って』
シリーズ第3話。
2020年、、、
コロナ禍において
バスケットが取り上げられる
未曽有の事態が起こりました。
そのとき何を考え、
どう行動したか書いていきます。
最後まで
お付き合い頂けますと嬉しいです!
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