【第3話】コロナ禍で学んだ「逆境を力に。」

中川です。

第1話第2話に続き、

プロコーチ人生10年を振り返り、
今だから話せる実話をシェアします。

・・

忘れられないのは、
2020年に起こったコロナ禍です。

プロコーチとして
10年活動してきた中でも、
これほど大きな「浮き沈み」はありませんでした。

未曽有の事態に、
多くの子供たちがバスケットの自由を奪われた….

体育館が閉鎖され、
練習も試合もできない日々が続き、

全国大会ですら
「不成立試合」という、
前代未聞の時代に追い込まれました。

コロナが移らないよう、接触禁止

そのシンプルな現実が、
子どもたちの夢や目標を次々に奪っていく。

涙を流した子どもたちの姿が今も胸に残っています。

コロナに負けたらダメ

口で言うのは簡単ですが、
現実は甘くありませんでした。

プロコーチである、
僕自身も大きな壁にぶつかりました。

バスケを教えることが仕事なのに、
バスケを教える場がない。

会員さんクリニックも
2年近く開催できませんでした。

こんなときこそ問われるのは、
どう行動するか?」です。

ふと、
社会人時代の自分を思い出しました。

あれは天皇杯という
最高峰の大会へ意気込んでいた
ちょうど12月の今頃・・・

仕事の忙しさから
バスケが全くできなくなり、
帰るのは深夜過ぎ・・・

深夜の公園でひとり
トレーニングに励んだあの日のことです。

真冬の深夜、
極寒の公園へ向かい、
30分だけと決めたメニューを持ち、

誰もいない夜空の下、
吐息が真っ白に染まる中、
全力でサーキットトレーニングをこなします。

息がゼハゼハ切れ、
肺に血の味がするほど追い込みました。

心拍数は爆上がり、脚は乳酸地獄・・・
通常の練習の5倍きついメニューをやりきり、

睡眠も確保すべく、
足早に公園を去り、
翌日の仕事に備える。

これを毎夜、繰り返していました。

体育館が使えない。
床もリングもない。

だからバスケをやらないのか?
バスケの成長をそこで止めてしまうのか?

この問いは、
社会人時代のあの時と同じだったんですよね。

結果、
天皇杯のコートに立つことができ、

目標だった
「3年連続プロと対戦」も実現できました。

あの経験があったからこそ、
何か行動を起こせるはずと思ったんです。

・・コロナ禍では、
新たな挑戦をしました。

僕がとった行動は「出版」でした。

2020年3月、
魔法のバスケレッスン』を刊行。

2020年10月には
超・自主練66』を出版しました。

さらに、
家で出来る自主練
DVD教材2つをリリース!

今こそ親御さんがお子さんの
コーチになってあげるべきじゃないか?と
『親子で出来る90日間自主練プログラム』も制作しました。

この撮影は本当に過酷でした。。

冬の寒さが想像以上で、、、

手がかじかむ度に
やかんで手を温めながら撮影を続けました。

それでも、
その苦労以上に心温まる瞬間がありました!

自主練本のおかげで救われました。

中川さんのトレーニング、続けることで自信がつきました!

親子教材のおかげで一緒に成長できました!

こんな嬉しいメッセージをいただき、
何より励みになりました。

コロナ禍という厳しい時期に、
少しでも皆さんの力になれたことが
本当に嬉しかったです。

・・

改めて、
色々あったけどバスケは帰ってきた。

今も、
全国大会で選手たちが
全力で競い合う姿を見て、
心の底から「よかった」と思います。

以前のように、いやそれ以上に

バスケットが盛り上がってきて、
バスケットの熱が高まってきて、

子供たちが全力でチャレンジができる、
そんな場所が戻ってきて本当に良かった。

バスケができる当たり前が、
こんなにも尊いと気づきました。

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「Adversity can only make you stronger」
(逆境はあなたを強くすること“しか”できない)

ー John Woodenコーチ
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これは僕の好きな言葉です。

この言葉を胸に、これからも進んでいきます!

・・

次回、
『プロコーチ人生10年を振り返って』
シリーズ第4話。

10年という年月の中、
社会も大きく変わりました。

Z世代の価値観や人間関係の葛藤など、

時代とともに変化する
「人との向き合い方」について、
これまでの経験を正直に綴ります。

最後までお付き合い頂けますと嬉しいです!

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

※ 期間限定!
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