バスケの「バイオレーション」が、どのようなルールか分らず悩んでいませんか?
バスケを始めたばかりなら、バイオレーションの内容をしっかり覚えて、早くレギュラーとして活躍したいですよね。
実は、バイオレーションルールは11種類しかないシンプルなルールです。
複雑な内容ではないため、すぐに覚えることができます。
そこで今回は、バスケ初心者でも理解しやすいように、バイオレーションルール11種類について詳しく解説しました。
この記事を最後まで読むことで、バスケのバイオレーションのルールが分かるだけでなく、ルール違反せずに最高のプレーができるようになります。
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このページでお伝えすること
バイオレーションとは?
バスケのバイオレーションとは、ルール違反のことです。
そもそもバスケには、2種類のルール違反があります。
1つは「ファウル」、もう1つは「バイオレーション」です。
ファウルとは、相手チームの選手との不当な体のぶつかり合い、スポーツマンらしくない行為のことを指します。
違反内容はスコアシートに記録される決まりとなっており、5回ファイルをすると退場しなければなりません。
一方、バイオレーションは、ファウル以外でルール違反とされている行為のことを指します。
違反内容はスコアシートに記録されず、何度違反しても退場することはありません。
バイオレーションの概要、ファウルとの違いが分かったところで、次項ではバイオレーション全11種類について詳しく見ていくことにしましょう。
初心者でも分かりやすくバイオレーションの全11種類を解説!
バイオレーションのルールは、大きく分けると2種類あります。
時間に関連するルールと、ボールの扱いに関連するルールです。
それぞれ分けながら、初心者でも理解できるように分かりやすく解説していきます。
時間関連のバイオレーションルール
時間関連のバイオレーションルールは、全部で4種類あります。
何度ルール違反をしても、失格・退場になることはありません。
ただし、罰則はあります。
ちなみに先ほどもお伝えしたとおり、原則、ファウルは1人の選手あたり5回累積すると失格・退場です。
ただし例外として、「ディスクォリファイリングファウル」は1回で失格・退場。
「テクニカルファウル」は2回で失格・退場となります。
ディスクォリファイリングファウルとは、スポーツマンシップに反する悪質なルール違反。
テクニカルファウルとは、審判に暴言を吐いたり、ボールやベンチをわざと殴ったりするなどといったルール違反のことです。
このように比較してみると、時間関連のバイオレーションルールは厳しくないことが分かります。
それではまず、3秒ルールから見ていくことにします。
その① 3秒ルール
3秒ルールとは、攻撃中ボールをコントロールしている際、相手チームのゴール下にある制限区域内(図の赤線で囲った台形内のこと)に3秒以上留まってはならないというルールのことです。
ただし、ボールから手が離れているとき、シュートをするためドリブルをしたとき、制限区域から出ようとしているときは、バイオレーションにはなりません。
その② 5秒ルール
5秒ルールとは、ボールを受け取ってから5秒以内に、パス、ドリブル、シュートのいずれかのプレーをしなければならないというルールのことです。
例えば、スローイン、フリースロー、コート内でボールを受け取ったときが該当します。
注意したいのは、コート内でボールを受け取ったときです。
1メートル以内の距離でディフェンスされて、ドリブル、パス、シュートができず5秒以上経過すると、バイオレーションとなります。
その③ 8秒ルール
8秒ルールとは、ボールを取った瞬間から8秒以内にフロントコート(相手チームのゴールがあるコートのこと)へボールを運ばなければならないというルールのことです。
その④ 24秒ルール
24秒ルールとは、オフェンスの際、24秒以内にシュートを打たなければならないというルールのことです。
24秒が経過する前にシュートを打ち、ボールが空中にあるときに笛が鳴った場合、バイオレーションとなってしまいます。
ただし、そのボールがリングに入ってシュートが決まったら、得点として認められます。
時間関連のバイオレーションルールで与えられる罰則は?
時間関連のバイオレーションルールで与えられる罰則ですが、特に規定が設けられていないときは、相手チームのスローインになります。
スローインする場所は、ルール違反をした場所から一番近いライン(サイドライン・エンドラインのいずれか)の外です。
なお、バックボードの裏側からスローインすることはできません。
ボール関連のバイオレーションルール
時間関連のバイオレーションの概要が分かったところで、次にボール関連のバイオレーションルールについて説明していきます。
その⑤ トラベリング
トラベリングとは、ボールを持った状態で3歩以上歩くことができないルールのことです。
ピボットしているときに軸にしている足がずれたり、動いたりしたときもトラベリングとなります。
2017年にルールが変わりましたので、その点については後の項を参考にしてください。
その⑥ イリーガル・ドリブル(=ダブルドリブル)
イリーガル・ドリブルとは、ドリブルを一旦終えた後、もう一度ドリブルをしてはならないというルールのことです。
ダブルドリブルとも呼ばれています。
その⑦ ヘルドボール
ヘルドボールとは、両方のチームの選手がボールを奪い合い、どちらのチームのボールでもない状態のことです。
ヘルドボールとなった場合、ポゼション・アローに従ってスローインでゲームを再開します。
詳細はこのあとの項で解説しますので、そちらを参考にしてください。
その⑧ アウト・オブ・バウンズ
アウト・オブ・バウンズとは、ボールがコート外に出てしまったり、バックボードの裏などに当たったりすることを指します。
アウト・オブ・バウンズとなった場合は、最寄りのライン(サイドまたはエンド)の外側からスローインを行い、ゲーム再開となります。
その⑨ バックコート・バイオレーション
バックコート・バイオレーションとは、パスもしくはドリブルでフロントコート(相手チームのゴールがあるコートのこと)にボールを運んだ後、そのボールをバックコートに戻してはならないルールのことです。
バックパスと呼ばれることもあります。
その⑩ ゴール・テンディング
ゴール・テンディングとは、シュートしたボールが最高到達点を過ぎて落下しているときに、ボールに触ってはならないというルールのことです。
オフェンス、ディフェンスに関係なく適用されます。
NBAなどのプロの試合では見かけますが、中高生や大学生の試合でゴール・テンディングを見掛けることはほぼありません。
その⑪ インターフェア
インターフェアとは、シュートしたボールがリング上にあるタイミングで、ネットやバックボード、リングに触れてはならないというルールのことです。
2005年にルールが改正される前は、バスケット・インターフェアと呼ばれていました。
ボール関連のバイオレーションルールで与えられる罰則は?
ボール関連のバイオレーションルールで与えられる罰則について、詳しく見ていくことにしましょう。
それぞれ与えられる罰則にやや違いがあります。
表にまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。
ルール名 | 与えられる罰則の内容 |
トラベリング | 相手チームのスローインとなる |
イリーガル・ドリブル | 相手チームのスローインとなる |
ヘルドボール | ポゼション・アローに従って決められたチームのスローインとなる |
アウト・オブ・バウンズ | 最後にボールを触ったチームとは逆のチームのスローインとなる |
バックコート・バイオレーション | 相手チームのスローインとなる |
ゴール・テンディング | オフェンス側がボールに触れた場合、相手チームのスローインとなる。 ディフェンス側がボールに触れた場合、オフェンス側の得点が認められる。 |
インターフェア | オフェンス側がボールに触れた場合、相手チームのスローインとなる。 ディフェンス側がボールに触れた場合、オフェンス側の得点が認められる。 |
ルールごとの罰則は、上記のとおりです。
ヘルドボールのみ、もう少し詳しく解説します。
ポゼション・アローとは、バスケのゲームが始まるときに行われるジャンプ・ボールの際、次にボールの保有権が与えられるチームが攻める方向を指す矢印のことです。
その場合、次のボールの保有権はBチームとなります。
つまり、ヘルドボールになった場合、Bチームのスローインからゲーム再開となるのです。
【最新情報】バイオレーションに関連するバスケルールの変更点
2017年、FIBAが一部のルールを改正し、トラベリングに関するルールが変わりました。
2018年4月より日本でも新しいルールが適用されています。
主な変更点ですが、「0歩目」が導入されて「0歩目、1歩目、2歩目」とカウントされるようになったのです。
例えば、以下のような状態に該当する場合、床についている足は「0歩目」となり、その次の足が「1歩目」としてカウントされます。
・ドリブルを終えたとき
最近は、YouTubeなどで詳しく解説されていることがあります。
わかりづらいときは動画をチェックしてみましょう。
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まとめ
これまで、バスケのバイオレーションに関するルールについて解説してきました。
全11種類のバイオレーションルールは、文章だけで理解することは難しいかもしれません。
とはいえ、今回取り上げた内容を意識しながら練習を繰り返すことで、無理なく最新のバイオレーションルールを理解し、プレー中にルール違反しないようになっていきます。
その結果、最高のプレーができるようになるのです。
早速、バイオレーションルールを意識しながら、練習に取り組んでみましょう。
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いつも参考にさせていただいています。
こちらの11種類のバイオレーション以外に、キックボールもあるかと思いましたが、そちらを除外されたのは何らかのご理由等がある感じでしょうか。