【其の十】実業団でゼロから日本一になった話

こんにちは!
考えるバスケットの会 中川です。

お待たせしました!

大好評の社会人バスケシリーズ
実業団でゼロから日本一になった話

【1話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2171
【2話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2201
【3話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2221
【4話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2241
【5話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2261
【6話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2291
【7話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2311
【8話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2331
【9話】
http://doll-ex.jp/L3452/c0/1t2351

今日は第10話目!

・・

ついにこの日がやってきました!
社会人の全国決勝!

勝ちたい!
そして
闘病中の母を元気づけたい・・

色々な
想いを胸に
絶対に負けられない戦いに挑みました。

逆パートを勝ち上がってきたのは
愛知の実業団アイシンAWでした。

高卒の選手などもおり、
自分らと同じか、
ややそれよりも若い感じの
メンバー構成。

ノセたら完全に強そうでした。

緊張のトスアップ。

よしゃーー!気合入れていくぞ!

朝起きた時点で
最高のプランを考えていたのですが、

この日の序盤、
まずいことが起こります。

うちの
ファーストゴールが
あり得ないぐらい入らないのです。

逆に相手のシュートがむちゃ入る。

連戦の疲れか・・

決勝への力みか・・

身体が思うように動かず、

いまいちゲームへの
ピントが合ってこない。

淡白なシュート。

安易なファウル。

ふわっとしたディフェンス。

「完全に乗り遅れた・・」

気付いたときには
大変なことになっていました。

開始3分もしないうちに

「0 対 17」

・・・。

致命的なリードを
相手に与えてしまっていたのです。

もう、、
絵に描いたような
最悪の立ち上がり・・・。

「え、漫画の世界ですか・・?」

「こっから逆転するんでしょ?」

そう思われたあなた、

はい!ここから
追い上げていきました!

その後、初ゴールを決め
なんとか落ち着きを取り戻した
我がチームは、

がんばって
離されたスコアを
近づけに行きます。

ただ、、
バスケを長くされている方なら
お分かりかと思うのですが、

追う展開のゲームって
かなり疲労します。(**)

流れを引き寄せるために、
ハードに動き続けるし、
焦る気持ちがさらに疲れを助長させます。

いつものゲームの
2~3倍は消耗していたと思います。

そんな状況でも諦めずに辛抱し、
いつか来るであろうチャンスを
伺っていました。

後半!

ついにその我慢が実ります。

相手のシュートが落ちはじめ、
うちの速攻が決まりだし、
なんと2点差まで
詰めることが出来たのです!

ついに
相手の尻尾をつかみました!

よし!ここからだ!

追いつけ追い越せで
加速していこうとしたそのとき、、、

予期せぬハプニングが起こりました。

主力の一角である
長澤さんが負傷退場。

連戦の疲れがたたって
太ももに肉離れを起こしてしまったのです。

長澤さんは責任感がとても強く
ガチガチにテープを巻いて
なんとかコートに戻ってきましたが、

普通に考えて
それはちょっと無理があり、、、(**)

その後、点差が
縮めることはありませんでした。

77対86。

今回も無念の敗退となりました・・・。

またもや
全国決勝での敗戦です。

目標としていた日本一は
今回も達成することが
出来ませんでした。

すごく
疲れました。

「もっとこうしていれば・・」

と”たられば”を
何度も頭のなかで反芻する日々が
その後しばらく続きました。
(このときの
ショックもデカかった・・)

下馬評の高かった
強敵を倒し、

「流れが来ているのでは・・」
と思っていましたが、
そこに落とし穴がありました。
(なんやかんやで若かった・・・)

9月の全国大会。
夢のような時間はこれにて終了。

悔しい想いとともに
福岡の日常に戻りました。

・・

…日常と言いましたが、

母親が健康でいてくれる日常は
このときからなくなりました。

その後、病気の
ステージが上がっていき
病院をいくつも
転々としていきました。

このとき
親元に一番近い福岡にいた自分が
三兄弟を代表し、毎週末母のもとへ
お見舞いに行っていました。
(兄貴は名古屋、
和之はアメリカにいました)

秋ぐらいから
福岡のがんセンターに入ることとなり、

自分の会社と近くなったので
お見舞いに行きやすくなりました。

練習のない日は
平日も含め
必ず病院に行っていました。

親父もほとんど毎日
仕事明けに高速道路で
山口から福岡の病院まで
お見舞いに来ていました。

バスケと仕事と母のこと。

当時はこの3つのことで
頭がいっぱいでしたね。^^;

ある日、
がんセンターを出たところで
バッタリ平山先輩と出くわしました。

「お前、こんなとこで何しよーと?」

「親戚のおばちゃんがおるけ、
ちょっとお見舞いに・・」

適当なことを
言ってかわしました。

チームのみんなには
自分の母親のことで心配を
かけたくなかったのです。

チームはその後も
切り替えて2月の全国大会に向け、
さらに熱く準備を進めていました。

・・・
・・

次回、

さまざまな想いを抱えながら
2月の全国大会に、
再びチャレンジします!

このとき
色んな事が怒涛のように
起こりました。

嬉しいことも悲しいことも。

アンビリーバボーな出来事含め、
日本一になるまでの軌跡を
詳しくお話しします。

もう少しだけお付き合い下さいmm

(つづく)

(★11話はこちらから↓↓)
http://考えるバスケットの会/episode11

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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