新型コロナウイルスの影響で各大会の中止が相次ぐ中、高校バスケの全国大会「ウインターカップ」は何とか開催されました。
全国各地から集まった強豪校による熱い戦いは、どの試合も目が離せない素晴らしいものでしたね。

インターハイやウインターカップなどの上位チームのメンバーは、日本全国から集まったプレーヤーで構成されています。
地元から遠い県外の学校で、寮生活をしながら日々厳しい練習を頑張っている、という人も多くいるのです。

中学校で活躍し将来を期待されるプレーヤーのみなさんは、卒業後の進路としてバスケの強豪高校への進学を考えている方もいるのではないでしょうか。

今回の記事は、バスケの強豪高校をランキング形式で紹介していきます。
どんな高校があるのか、どんなチームなのか、詳しく解説していきますので、進路を検討するの際の参考にしてみてくださいね。

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バスケ強豪校の基準

今回紹介するバスケ強豪校のランキングは、下記の大会結果からチームを選出しています。

新型コロナウイルスの影響で、2020年のインターハイは中止になり、2020年ウインターカップでも出場辞退や途中棄権している学校があります。

直近の大会だけでは判断できない部分もありますので、ランキングは過去２年間の大会成績をもとに作成しました。

それでは、男子・女子のバスケ強豪校ランキングを見ていきましょう！

【男子】バスケの強豪高校ランキングTOP15

まずは男子のバスケ強豪高校ランキングです。
どのチームも全国優勝を狙える強豪校のため、ランキングの順位決定は非常に難しい状況でした。

過去２年間の成績によって順位を決定しておりますので、バスケ強豪高校を知る上での参考にしてみてください！

【第1位】仙台大学附属明成高等学校（私）宮城県

NBAプレーヤー「八村塁」選手をはじめ、日本代表のポイントガード「安藤誓哉」選手など、多くのプロバスケットボール選手を輩出している学校です。

バスケ部が作られたのは２００５年と歴史は浅いですが、八村選手の在学時にはウインターカップ３連覇という偉業を成し遂げています。

当時の名前は「明成高校」で、２０２０年４月からは「仙台大学附属明成高等学校」に名称が変わりました。

２０１９年インターハイは3回戦で強豪・北陸高校に負けてベスト１６、続くウインターカップでは準々決勝で再び北陸高校に負けベスト８。

２０２０年ウインターカップも準決勝で北陸高校と対戦、３度目にしてリベンジを果たし決勝進出を果たします。

そして決勝戦、激闘の末、東山高校に２点差で勝利し、３年ぶりとなる全国優勝を手にしました。
ここからがまた新しい伝説のスタートですね。

【第2位】東山高等学校（私）京都府

京都府では常に上位に位置する東山高校。

２０１９年インターハイは準々決勝で福岡第一（優勝）に負けてベスト8、ウインターカップも再び福岡第一（優勝）との対戦で敗退しベスト4という結果でした。

２０２０年ウインターカップ準決勝は、京都府予選で負けたライバルの洛南高校と同地区対決というドラマチックな展開に。

その結果、東山高校は２０点もの差をつけて見事リベンジを果たし決勝進出。

決勝戦では、仙台大明成に2点差で敗れ準優勝となりましたが、今後が非常に楽しみなチームです。

チームの司令塔「米須玲音」選手は、Bリーグの特別指定選手として川崎ブレイブサンダースに入団することが決まりました。

大学ラストイヤーになる今年の活躍に期待ですね！

また、今年は世代No.1プレーヤーの瀬川琉久選手の活躍から目が離せません。

【第3位】福岡第一高等学校（私）福岡県

２０１９年はインターハイ・国体・ウインターカップの３大会で優勝。
国体とウインターカップは前年からの連覇となります。

司令塔でエースの「河村勇輝」選手は、初の現役高校生Bリーガーとしても話題になりました。

今回のウィンターカップでは崎濱選手（スラムダンク奨学生）の活躍もあり、優勝に輝きました。

福大大濠との福岡県同士の決勝もすごくアツかったですね！

福岡第一出身のOBには、宇都宮ブレックスの「鵤 誠司」選手や、琉球ゴールデンキングスの「並里 成」選手など、現役で活躍するBリーガーが多くいます。

【第4位】福岡大学附属大濠高等学校（私）福岡県

１９５１年の創部以来、全国優勝５回・準優勝１２回という成績を残している名門チーム「福大大濠」。

福岡県では常に上位の学校で、２０２３年のウインターカップ決勝戦では当時最強の福岡第一との同地区対決になり惜しくも準優勝。

Bリーグでは、シーホース三河の「西田優大」選手や、越谷アルファーズ・日本代表の「井上宗一郎」選手など、福大大濠のOBが多く活躍しています。

【第5位】北陸高等学校（私）福井県

ウインターカップ４２年連続出場という、地区では無敵を誇る「北陸高校」。
２０１９年のインターハイでは決勝戦まで進出しましたが、河村選手率いる福岡第一に敗れ準優勝となりました。

続く２０１９ウインターカップ、２０２０ウインターカップでもベスト４という好成績で、全国大会では優勝候補に挙げられる名門の強豪校です。

北陸高校バスケ部出身には、日本バスケ界をリードした佐古賢一氏をはじめ、五十嵐圭選手・西村文男選手・篠山竜青選手など、現役で活躍中の選手も多くいます。

【第6位】洛南高等学校（私）京都府

過去にはウインターカップ３連覇も達成している、全国屈指の名門バスケ部「洛南高校」。

大人気バスケ漫画「黒子のバスケ」で、キセキの世代の主将・赤司征十郎が所属する「洛山高校」のモデルになった高校としても有名です。

２０１９年ウインターカップは3回戦で福大大濠（準優勝）に負けてベスト１６。

２０２０年ウインターカップでは東山高校と同地区対決の準決勝で敗退しましたが、ベスト４という成績を残しています。

歴代の洛南高校OBは、日本代表のエース「比江島慎」選手をはじめ、同じく日本代表として活躍する双子の竹内兄弟など。

現代の日本のバスケを牽引するプレーヤーを多く輩出している学校です。

【第7位】報徳学園高等学校（私）兵庫県

兵庫県のバスケ強豪校といえば報徳学園。
２０１９年のインターハイでは初のベスト４、２０２０年ウインターカップはベスト８（３年連続）という好成績を残しています。

高校No.１ポイントガードといわれる「宇都宮陸」選手をはじめ、各選手のポテンシャルを活かしたプレーが特徴的なチームです。

今年は、Bリーグ・宇都宮ブレックスで活躍する「テーブス海」選手の弟、１年生の「テーブス流河」選手が司令塔としてチームに加わりました。

次年度はどこまで成績を上げられるか、非常に楽しみなチームですね。

【第8位】延岡学園高等学校（私）宮崎県

過去にはインターハイ４回、ウインターカップ２回の優勝経験もあり、伝統の能代カップで全勝優勝という記録も残しています。

２０１９年インターハイは準々決勝で北陸高校に敗退しベスト８、ウインターカップでは福大大濠（準優勝）に負けて同じくベスト８。

２０２０年ウインターカップは開始国際高校（３回戦で途中棄権）に敗れ、２回戦で敗退となっています。

２０１９年に就任した楠元龍水監督は、NBAで活躍する 渡邊雄太選手と高校時代の同期のチームメイトで、現在も厚い交流を続けている大親友。

高校日本一のチームを目指し、渡邊選手のような世界で活躍できるプレーヤーを育てることを目標としています。

【第9位】桜丘高等学校（私）愛知県

２０１８年のウインターカップは、ステフィン・カリーのようなスリーポイントシュートで得点王となった「富永啓生」選手の活躍によりベスト４（３位）。

絶対的なエース・富永選手の卒業によって、チームの状況が一変した桜丘高校でしたが、堅い守りと全員攻撃でたたみかけるスタイルは健在です。

２０１９年ウインターカップはベスト８、そして２０２０年ウインターカップは２回戦で名門「洛南高校（ベスト４）」と対戦し、惜しくも２点差で敗れました。

新チームも組み合わせ次第では間違いなく上位に食い込む強豪ですので、次年度の活躍に大きな期待が寄せられています。

【第10位】正智深谷高等学校（私）埼玉県

埼玉県では常に優勝を争い、インターハイ・ウインターカップともに９年連続出場を果たしています。

２０１９年の全国大会は初戦敗退という結果でしたが、２０２０年のウインターカップ県予選は戦った５試合全てで１００点ゲームを記録するほどの攻撃力を見せつけました。

そして出場したウインターカップでは、準々決勝で洛南高校に敗れはしましたが、今回初となるベスト８という成績を残しています。

２０２０年は女子バスケットボール部もウインターカップ初出場（２回戦敗退）。

チームとしても成績を上げてきていますので、これからの正智深谷高校に期待大ですね。

【第11位】開志国際高等学校（私）新潟県

開志国際高校の総監督は、日本代表ポイントガード「富樫勇樹」選手の父「富樫英樹」氏。

中学校の監督として全国大会で2度の優勝、開志国際高校の監督になって５年目の２０１８年インターハイで初の全国制覇を果たしています。

２０２０年ウインターカップは3回戦まで順調に進みましたが、１回戦で対戦したチームメンバーに新型コロナウイルスの陽性者が発生したことが判明。

それにより、開始国際高校のメンバーも濃厚接触者となる可能性があることから、残念ながら大会を棄権することになりました。

今大会開催前の評価も高く優勝候補の一角として挙げられていたチームですので、今後の全国での活躍が非常に楽しみです。

【第12位】尽誠学園高等学校（私）香川県

日本代表のメンバーで、現在NBAで活躍中の「渡邊雄太」選手の出身校。
全国大会は常連の強豪校で、渡邊選手の在学当時はウインターカップ準優勝という成績も残しています。

２０２０年ウインターカップの香川県予選では対戦した試合全てで１００点ゲームを記録。

そしてウインターカップは準々決勝まで進み、福井県の強豪・北陸高校に惜しくも敗れベスト8となりました。

サイズで劣りながらも全員攻撃・全員守備を徹底して食らいついていくバスケットは、尽誠学園の伝統のスタイルです。
徐々に成績を上げてきていますので、次年度は更なる活躍が期待されるチームです。

【第13位】東海大学付属諏訪高等学校（私）長野県

Bリーグ・アルバルク東京で活躍する「ザック・バランスキー」選手の出身校。
長野県では新人大会２２回優勝（７年連続）などの記録を持ち、全国大会常連となっている強豪校です。

以前は「東海大学付属第三高校（略称：東海大三）」でしたが、２０１６年から学校名が変更され「東海大学付属諏訪高校」に。

２０１９年インターハイは２回戦で北陸高校（準優勝）に敗退、続くウインターカップは明成高校に２回戦で当たり敗退しています。

２０２０年ウインターカップは順調に勝ち上がるも、報徳学園に敗れベスト１６で大会を終えました。

【第14位】中部大学第一高等学校（私）愛知県

２０１８年はインターハイ・ウインターカップで連続の準優勝。
３年生が卒業したものの、新チームは攻撃力の高さで２０１９年のインターハイベスト８という好成績を残しました。

２０１９年ウインターカップは２回戦敗退、２０２０年ウインターカップでは再度上位を目指しましたが、初戦で強豪・北陸高校と対戦し1回戦敗退という結果に終わっています。

チームとしては全国大会常連の強豪校ですので、次年度の活躍に期待大ですね。

中部大学第一高校は、現在Bリーグで活躍する「宇都直輝」選手や「張本天傑」選手の出身校でもあります。

【第15位】能代工業高等学校（県）秋田県

かつて敵なしとまで言われた、秋田県のバスケ超名門校。

能代工業は、日本人初のNBAプレーヤーで現・宇都宮ブレックスの「田臥勇太」選手を筆頭に、数多くのプロバスケットボールプレーヤーを輩出しています。

国民的な大人気バスケ漫画「スラムダンク」に登場する、絶対王者・山王工業のモデルとなった高校としても有名ですね。

インターハイ優勝２２回、ウインターカップ優勝20回といずれも大会最多優勝数で、国体も合わせると全国大会の総優勝回数は５８回。

近年は以前のような絶対的な記録は残しておらず成績は低迷してはいますが、それでも２０１９年インターハイはベスト4、ウインターカップはベスト１６でした。

能代西との統合により学校名が変わることから、能代工業の名前で挑む最後の大会となった２０２０年ウインターカップは初戦敗退。

次年度からは「能代科学技術高校」となりますが、ここからまた新たな伝説が始まることを期待しています！

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【女子】バスケの強豪高校ランキングTOP10

【第1位】桜花学園高等学校（私）愛知県

高校女子バスケの超名門校、女王と呼ばれる「桜花学園」。

桜花学園OGには、女子バスケ界のレジェンド「大神雄子」氏や、日本代表でWNBAでのプレー経験もある「渡嘉敷来夢」選手など、プロで活躍している選手も数多くいます。

「世界に通用する選手を育てること」を信念に指導する「井上眞一」監督の指導法についても、各メディアで取り上げられ話題になりました。

インターハイ優勝２４回、国体優勝２１回、ウインターカップ優勝２３回と、全国タイトルは高校女子最多の６８回という、とてつもない記録を持つ桜花学園。

２年間の成績は、２０１９年インターハイ優勝（２連覇）、ウインターカップも２０１９年・２０２０年と２連覇しています。
現在も最多優勝数を更新中の桜花学園が、これからどれだけ記録を伸ばしていくか楽しみですね！

【第2位】岐阜女子高等学校（私）岐阜県

ウインターカップは２９年連続２９回出場している、全国屈指の名門校「岐阜女子高校」。
全国大会でも常に上位で、毎回優勝候補の一角としてあげられる女子の強豪校です。

２０１７年インターハイ優勝、２０１８年ウインターカップ優勝と、それ以外の各大会でも決勝戦常連。

２０１９年はインターハイ・ウインターカップともに決勝で女王・桜花学園に敗れ準優勝でした。

２０２０年ウインターカップは３回戦、千葉の昭和学院に４Q残り２分弱で逆転されまさかの敗退、ベスト１６という結果になっています。

近年の成績からも優勝候補としての実力は間違いありませんので、再び日本一に返り咲くことを期待しています！

【第3位】大阪薫英女学院高等学校（私）大阪府

大阪屈指の女子バスケ名門高校「大阪薫英女学院」。

ウインターカップは3年連続３３回目の出場で、過去に優勝は無いものの準優勝を３度経験している歴史あるバスケ強豪校です。

２０１９年インターハイでは準決勝で強豪・岐阜女子に敗れベスト４、ウインターカップは準決勝で女王・桜花学園と対戦し敗退、同じくベスト４でした。

そして２０２０年ウインターカップ、３回戦で再び桜花学園との対戦となり敗退、惜しくもベスト１６で大会を終えています。

優勝候補の一角である伝統の名門校、次の大会が楽しみなチームですね！

【第4位】東京成徳大学高等学校（私）東京都

東京の女子バスケ強豪校「東京成徳大学高校」。
東京をはじめ関東エリアでは常に上位に位置し、全国大会でも好成績を収めています。

２０１９年インターハイは３回戦で強豪・桜花学園に負けベスト１６、続くウインターカップも３回戦で敗退しベスト１６という結果に終わりました。
しかし、２０２０年は２月の関東新人大会優勝からスタートし、ウインターカップは１１年ぶりに決勝進出。
決勝戦は１１年前と同じ桜花学園との対戦となり、惜しくも準優勝となりました。

２０２０年ウインターカップ準々決勝でのブザービーター逆転スリーポイントシュートが非常に印象的でした。

着実に力をつけてきており、全試合通して強さと勢いを感じるチームですので、次の大会での活躍が期待されます。

【第5位】大阪桐蔭高等学校（私）大阪府

２０１０年に創部された大阪桐蔭高校の女子バスケットボール部。

２０１４年にインターハイ・ウインターカップに初出場となり、２０１７年にはウインターカップ決勝戦で２度の延長を制し初優勝を果たしています。

２０１９年インターハイは準決勝で女王・桜花学園に敗れベスト４、ウインターカップは３回戦で敗退しベスト１６。

２０２０年ウインターカップは準々決勝で札幌山の手高校と対戦し敗退、ベスト８となりました。

まだ歴史は浅いチームですが、激戦区の大阪から勝ち上がり、ウインターカップ優勝も経験して力をつけてきています。

次年度も優勝候補の一角として楽しみなチームです。

【第6位】京都精華学園高等学校（私）京都府

全国大会常連となっている京都の女子バスケ強豪校「京都精華学園」。
２０１９年インターハイは準々決勝で強豪・岐阜女子に敗れベスト８、ウインターカップでは準決勝まで駒を進めましたが再び岐阜女子に敗れベスト４という結果に。

２０２０年ウインターカップは順調に勝ち上がり、準々決勝で女王・桜花学園都の対戦となり敗退、ベスト８で大会を終えました。

精華学園は中高一貫校で、精華学園中学校の女子バスケ部もジュニアウインターカップ準優勝という強豪チーム。

また、２０１６年からは男女共学になり、共学化に伴い創部した男子バスケ部は創部から４年で全国制覇を成し遂げています。

【第7位】高知中央高等学校（私）高知県

男女ともウインターカップ出場となった、高知県のバスケ強豪校「高知中央高校」。

２０１９年はインターハイ、ウインターカップともにベスト１６という成績。

２０２０年ウインターカップは順調に勝ち進み、準決勝で桜花学園に敗れはしましたが、目標としていたチーム初のベスト４入りを果たしました。

２０１９年に就任した「吉岡利博」監督が指導するようになって2年目での全国大会ベスト４。

高さのある留学生の活躍はもちろん、留学生と日本人選手との息の合ったコンビネーションが特徴的なチームです。
これからの高知中央に期待が高まりますね。

【第8位】札幌山の手高等学校（私）北海道

女子日本代表ポイントガード「町田瑠唯」選手をはじめ、多くのWリーガーを輩出している北海道の名門「札幌山の手高校」。

町田選手がキャプテンをしていた２０１０年には、インターハイ・国体・ウインターカップの三冠を達成しており、全国大会常連の強豪校です。

２０１９年インターハイでは強豪・大阪桐蔭に準々決勝で敗れベスト8でしたが、ウインターカップでは初戦敗退という結果に。

雪辱に燃え出場した２０２０年ウインターカップは、４回戦まで準々決勝含む全ての試合を１００点ゲームで突破する快勝を見せました。

準決勝は東京成徳大学（準優勝）に４点差で敗れ、ベス４大会を終えています。

【第9位】安城学園高等学校（私）愛知県

愛知県のバスケ名門校「安城学園高校」。
女王・桜花学園と同地区ということもあり、県予選では毎回のように桜花学園と対戦している強豪校になります。

２０１７年のウインターカップでは強豪・大阪桐蔭高校との決勝戦で、ダブルオーバータイムの激戦の末に準優勝。

その熱い試合を中学時代に会場で観戦し、あこがれを持って入部してきた世代が現在のチームの中心メンバーです。

２０１９年インターハイは出場枠１校を桜花学園が獲得し全国出場を逃しましたが、ウインターカップは３回戦まで進み大阪薫英女学院に負けベスト16。

２０２０年ウインターカップは準々決勝まで進み、東京成徳大学（準優勝）に２点差という僅差で敗れ、惜しくもベスト８となりました。

【第10位】開志国際高等学校（私）新潟県

２０２０年も男女ともにウインターカップ出場となった「開志国際高校」。

「打倒！桜花」そして「男女で日本一」を目標に、開志国際高校女子は７年連続７回目の全国大会出場となりました。

２０１９年インターハイは３回戦で強豪・大阪桐蔭と対戦し１点差で敗れベスト１６、ウインターカップは３回戦で女王・桜花学園と対戦し敗退、ベスト８という結果に。

２０２０年ウインターカップは３回戦で京都精華学園と対戦し敗退、ベスト１６で大会を終えました。

県では常に上位に位置し、全国でも着実に力を付けてきていますので、目標としている「男女で日本一」が実現することを期待しています！

【注意】強豪高校に進学する際に頭にいれておくべき2つ

全国各地の強豪高校に進学を検討する場合、２つの大事なポイントを必ず頭に入れておかなければなりません。

それぞれについて詳しく説明しましょう。

１. バスケの強豪校は出費ががかさむ！

バスケの強豪校は、そのほとんどが私立高校です。

２０２０年４月から、高校の授業料に関する支援金の上限が上がり、世帯収入によっては私立高校でも実質無料となる場合もあります。

授業料の負担が年間３０万円～４０万円だった以前に比べると、制度の変更により私立高校への進学を選択しやすくなりましたね。

しかし、私立の強豪バスケ部に入学するとなると、学費以外の部分でやはり公立高校よりも出費がかさみます。

・寮費(4〜10万円/月)

まず、公立の場合は基本的に県内の高校になりますが、遠く離れた県外の私立高校に進学する場合の多くは、家からの通学はできないため寮生活です。

学校によって費用はだいぶ変わりますが、およそ４万円から１０万円が寮生活にかかる金額になります。

強豪校では栄養士による食事管理が行われているところもありますので、選手の食生活については安心出来るかと思います。

寮費が安くても光熱費や食費が別途かかるという場合もありますので、事前にしっかりと下調べをしましょう。

・県外遠征や合宿などの出費(数万円〜数十万円/月)

もうひとつ、全国レベルで戦う学校の多くは、県外遠征や合宿、全国大会期間中の宿泊などでかなりの出費があります。

遠征の頻度や合宿期間、大会に残る日数などによってもだいぶ差がありますが、数万円から数十万円ということもあるようです。

中には海外遠征を行っているチームもありますので、各チームの活動履歴などを調べてみることもおすすめします。

・お金がかかるばかりではなく、強豪校ゆえに手厚いサポートが受けられることも

全員でバッシュを揃えている学校を良く見ますが、そのようなチームはスポンサーが無料でバッシュを提供してくれている場合もあるようです。

自分の好きなブランドのバッシュを選ぶことはできなくても、練習で使用するバッシュにお金がかからないのは良いですよね。

また、バスケ部専用の体育館がある学校もありますし、公立高校よりも格段に良い環境でバスケができるというのも私立高校の特徴ではないでしょうか。

県の強豪校には公立の高校もありますが、やはり全国で上位に残っているのは私立高校。

ここまで見てみても、実際に詳しい金額を算出するのは難しいですが、公立高校でバスケ部に入るよりもかなり出費が多くなるのは間違いありません。

全国クラスで活躍するバスケ強豪の私立高校であれば、ある程度お金がかかるということを、まずは頭に入れておきましょう。

２. 強豪校に入ったからといって活躍できる保証はない！

全国で上位に入るチームは、日本全国から集まった優秀な選手たちで構成されています。
中学校で活躍した全国のエース級の選手による、オールスターチームを作っているような状況です。

しかし、バスケの公式試合に出場するためにベンチ登録できるのは最大で１５名。

今回の記事で紹介しているとおり、部員数は２０名強というところもあれば７０名を超えるチームもあります。

ベンチに入れないメンバーが多く、チーム内での激しいレギュラー争いがあることは簡単に想像できますよね。

さらに、外国人留学生なども入ってきますので、強豪校で公式戦のユニフォームを着るというのは非常に狭き門であることとが分かるかと思います。

いくら中学時代に活躍していた選手でも、強豪校に入ってからはレギュラーどころかベンチにすら入れないということも大いにあり得ます。

逆に、中学時代は無名でも、高校に入ってから一気に伸びてレギュラーの座を獲得しているという選手がいることも事実です。

また、たとえチームから期待されていたとしても、怪我などでプレーできなくなる可能性もゼロではありません。

優れたスキルを持って強豪校に入ったとしても、必ず活躍できるという保証はどこにもありませんが、だからといって諦めてしまうようでは元も子もありませんよね。

常に上を目指し必死に努力する姿は必ずチームにとってプラスになり、その姿勢こそが活躍のチャンスにつながっていきます。

強豪校で活躍するためには、バスケに対するモチベーションを維持しながら努力を怠らない強い意志が必要不可欠です。

当たり前のようにバスケが上手い選手たちに囲まれながら、自分を磨き続けることが大事だということを頭に入れておきましょう。

まとめ

バスケの強豪高校のランキングを紹介してきました。

２０２０年は新型コロナウイルスの影響によりインターハイや新人大会など、主要な大会が軒並み中止になっています。

なんとか開催されたウインターカップでも、チーム内や対戦相手にコロナウイルス感染者が出てしまい、途中棄権を余儀なくされたチームもありました。

直近の大会結果だけでは計れない部分も多いため、今回のランキングは過去２年間の大会成績を参考にした独自のものとなっています。

大会結果はトーナメントの組み合わせにもよりますし、２０２０年はコロナウイルスの影響もありましたので、当然このランキングが全てではありません。

今回の独自のランキングについては、あくまでバスケの強豪校を知る上での参考にしていただければと思います。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出されている地域もありますが、各地ではすでに新しいチームがスタートしています。

強豪校だけではなく、日本全国にコロナの影響で最後までバスケができず、涙を飲んだ選手たちがいたことは決して忘れてはいけません。
全力で頑張っている選手たちの努力が報われるよう、普段の生活から感染予防対策を徹底し、一刻も早くコロナを収束させましょう！

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考えるバスケットの会 会長 中川直之

学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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