こんばんわ、中川です。
もうひとつ、ウインターカップについて。
今大会は、愛知県桜丘高校の富永君のオフェンス、特に驚異的なスリーポイントシュートが注目を浴びていましたが、やはり圧倒的な強さで優勝した福岡第一高校のディフェンスが私には気になりました。
バスケットボールでやはり重要なこと。
どんなにオフェンスがうまくいかない時間帯でも一貫して頑張れるのは、頑張るべきなのは、【ディフェンス】なんです。
福岡第一高校のゾーンプレス、そしてその後のハーフコートのプレッシャーディフェンスの強度。
すさまじかった。
素早いファストブレイクも素晴らしかったですが、全てはあのプレッシャーディフェンスがあってこそ。
ゾーンプレスも非常に有効な手段でしたが、やはり私が感じたのは、
・ボールマンへのプレッシャーディフェンス
・2番ディフェンスのディナイの圧とスティール
これがほんとに辛抱強かった。。
富永君のようにどんなプレッシャーでもタフにシュートを打ってくる選手に対しては、
まずはハードなコンタクト。そしていかに自分の身体を大きく見せ、プレッシャーを与え続けるのか。
これが重要です。
そして、ボールマンへのハードなディフェンスができた後、
・周りの選手へのパスコースを防ぐ
・苦しいパスをしっかりカットする
この連携した守備が非常に福岡第一は良かったですね。
桜丘高校に限らず、どの高校も苦しんでいましたね。
今回は改めて、ボールマンへのプレッシャーディフェンスのコツと練習方法、そしてディナイディフェンスの方法について、ご説明します。
これは、ミニバス、中学校、高校、どのステージでも共通することですので、是非チェックしてください。
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このページでお伝えすること
オフェンスの脅威になるディフェンスのコツと練習方法
やはり、まずはボールマンに対してプレッシャーを与えることが、ディフェンスでは大切です。
その中でまず私が重要だと思っていることは、相手に対して、しっかりと【自分を大きく見せること】です。
もし自分のディフェンスがプレッシャーが弱く、相手にとって自分を小さく見えているとしたらどうなるでしょう?
守られているエリアが狭く感じ、相手にとってプレッシャーがかからず、シュート、ドライブ、パスも自由に行われてしまいます。
意識することは、まず【しっかり手を上げること】です。ハンズアップといいます。
しっかりと手を上げて自分を大きく見せる。シンプルですが、それが相手へのプレッシャーとなります。
みなさんもご存知だと思います。
でも、ハンズアップをサボってしまうこと、多かったりしませんか?
このハンズアップは、福岡第一だけでなく、ウインターカップで決勝進出した中部大第一高校も、キャプテンの中村君を中心にディフェンスでのハンズアップをしっかり声を出して意識的にチームで行っていました。
トップレベルのチームでも、やっぱり徹底してるんです。
必要だということなんですよね。
ハンズアップの際には、ポイントがあります。
このハンズアップの手、上げていると思っていても、以外と曲がっていたりするんです。
特に、試合終盤疲れてくると曲がってくる選手も増えてきます。
ハンズアップしている手よりも、よく見ると頭のほうが高かったり。
これでは、プレッシャーはかからないですよね。
相手がボールを持ったら、しっかり手を上げて、手を伸ばしてハンズアップして、プレッシャーをかけていくことが重要です。
上に上げている手は、降ろしやすいんです。でも、下がっている手を上げるのは時間がかかります。
なので、基本姿勢として“ハンズアップの状態でディフェンスし、プレッシャーをかける”
これを意識してください。
手を上げてプレッシャーをかけ、相手に自分をやりづらいと思わせる。それが重要です。
このドリルを紹介した動画が下記になります。
是非ご覧になってイメージを付けてくださいね。
★【バスケ初心者講座】オフェンスの脅威になるディフェンスのコツ・基本・練習方法について解説
1on1ディフェンスでプレッシャーを与え続けるコツ!
さて、次は1on1ディフェンス時にさらにプレッシャーをかけるコツです。
まず大事なのは、【ワンアーム(腕一本分)の距離感・間合い】で守ること。
ワンアームの距離は、前述したプレッシャーディフェンスにもつながります。
そして、相手がドライブでアタックしてきたときには、しっかりコースに入る。
これは、みなさんいつもやっているのではないでしょうか。
ではここで、相手が嫌がって後ろにドリブルで下がったとき、どう反応するか。
ここは一つプレッシャーを与え続ける、という点で重要なポイントです。
しっかり、相手との距離を詰め、ワンアームの間合いを保ってプレッシャーをかけに行きましょう。そうすることで、相手のオフェンスは非常に嫌がります。
厄介なディフェンスだなと、嫌がってくるんです。
ただ止めるだけではなく、相手に継続的にプレッシャーをかけ続け、嫌な印象を与えるか。
これを意識していきましょう。
一点、間合いを詰める際の注意すべきポイントがあります。
それは、【スタンス】です。
腰が浮いた状態、大振りな状態で距離を詰めると、になると、相手にカウンターで合わされてしまいやすくなります。
しっかり頭を上下せず、バスケットのディフェンスのスタンスで詰めていく。これが重要です。
このポイントを実際に説明した動画が下記になります。
是非チェックしてみてください。
★【バスケ初心者講座】1on1ディフェンスでプレッシャーを与え続けるコツについて解説
ボールマンディフェンスでのスティールのコツ!
続いては、1on1のディフェンスでプレッシャーをかけ、
さらに【ボールを奪う、スティールを狙うコツ】をご説明します。
すこし、実践的な駆け引きです。
ボールをキープする相手に対してのシーン。
ここでも、基本スタンスとしてはアンアームです。アームバーで押すというよりは、密着するイメージ。
このワンアームであれば相手がアタックしてきた時、多少コンタクトを入れてもファールコールは取られにくいです。
アームバーをセンサーにしながら、逆の手では、しっかり手を広げて自分を大きく見せる。プレッシャーをかけていきます。
密着させていることで、これがセンサーとなり、相手が押しているのか、引いているのかが分かります。
カットを狙うポイントとしては、
相手のアタックがちょっと緩んだな!というときに、スッと狙っていきます。
相手のスタンスがすこし緩んだときにその隙に、相手よりも先に入り込む。
そして、アームバーでない、余っている方の手でボールをカット。
これ、結構狙えるんです。
チャンスは一瞬ですが、“相手のスタンスが緩み、パワーポジションが取れていない、腰が浮いた瞬間”が狙い目です。
仮に、ボールをカット出来なかったとしても、こちらから仕掛けることで相手にプレッシャーをかけていくことができます。
是非このディフェンスの仕方、実践してみてください。
下記がこのスキルのドリル動画です。
是非ご覧になってみてください。
★【バスケ初心者講座】相手のドリブルからスティールを狙うコツ・思考法について解説
ワンランク上のディフェンス力を身につけるフットワーク
ここまで、マンツーマンでボールマンに対してプレッシャーをかけ続けていくコツをご説明しました。
今までの3つのポイントを継続的に試合中行なっていくために、
ワンランク上のディフェンス力を身につけるためには、基本姿勢を維持できる力を作っていくことも大切です。
それは、やはり【ファンダメンタル】。
基礎的で、基本的なフットワークによって身につきます。
高いレベルでディフェンスをしていくためには、この部分は逃げられない、非常に大切な練習です。
フットワークは本当に大事。
私自身も、現役時代シュートやドリブルなど、いろんな練習をしてきましたが、
やっぱり基礎基本であるフートワークは大切にしていました。
じゃあ、フットワークをつけるために、どのように練習したら良いのか?
下記の動画でそのドリルをご説明しています。
是非ご覧になってください。
★【バスケ初心者講座】ワンランク上のディフェンス力を身に付けるフットワーク練習方法・思考法について解説
このドリルで大事なポイントとしては、3つです。
・頭を上下させない
・目の前のオフェンスを意識する
・ストイックに自分と向き合うこと
実践を必ずイメージしながらやってください。
また、フットワークでありがちなのは、回数をこなす、練習のための練習になってしまうこと。
フットワークでも、チャレンジした方がいいですよ。
人間は毎日101%のパフォーマンスでチャレンジを1年間続けると、
100%でやった時の、37倍の結果が出るそうです。
毎日、たったの“1%” 努力するだけでです。
やったほうが良いでしょう?
是非、フットワークでも、毎日ちょっとだけチャレンジをしてみてください。
相手にボールを持たせないディナイディフェンスのコツ!
最後に、2番ディフェンスの、【ディナイディフェンスでのプレッシャーのかけ方】
2番ディフェンスは、ボールマンから一番近い場所にいる、パスの出される可能性の高い選手につくディフェンスです。
ボールマンについているディフェンスが頑張っても、近くの2番ディフェンスのプレッシャーが弱いと、簡単にパスをされてしまって、チームとしてディフェンスのプレッシャーが維持できなくなってしまいますよね。
2番ディフェンスは、なるべく相手にボールを持たせない、パスコースを遮るディフェンスを心がけましょう。
まず、ディナイディフェンスはしっかり腰を落としたスタンスで、しっかり手を伸ばします。
ここで1つ目のポイント【身体の重心をどこに持ってくるか】です。
重心は、後ろに7:前に3くらいの配分で構えます。
前に重心を構えすぎると、相手にバックカットを狙われます。
あくまでも、守るのは、リングです。
リングを守らないといけないので、後ろにいつでも戻れるように、という意識で、後ろ7:前3です。
そして、大切なのは、手です。
手は、指先まで伸ばします。パサーであるボールマンに「もうここにパス出させないよ」と感じさせることが大事です。
私は、この指先まで伸ばしたてを『手力』と呼んだりしますが
この手力と、かつしっかりボールマンを見て、『手力』と『目力』でパスは無理だと感じさせましょう。
そしてもう一つ、ポイントがあります。
それは【ゴールとマークマンの間のインラインにしっかり入ること】です。
たとえ7:3でハードに頑張ったとしても、相手のバックカットを防げないこともあります。
相手がカットしてきても、身体半分がぶつかるくらいインラインに立ちふさがり、しっかりと守りきりましょう。
このポイントを解説した動画が下記になります。
是非ご覧になってください。
★【バスケ初心者講座】相手にボールを持たせないディナイディフェンスのコツ・基本について解説
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まとめ
以上、今回はボールマンへのプレッシャーディフェンスから2番ディフェンスのプレッシャーディフェンスのポイントまでご説明しました。
この記事以外にも、ディフェンスに関してご紹介している記事がありますので是非ご覧になってください。
★【練習が大事!】バスケのディフェンスのコツ!基本の姿勢とフットワークを鍛えよう!!
★考えるバスケット特別動画1on1ディフェンス強化編
★考えるバスケット特別動画チームディフェンス強化編
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