「リバウンドを制する者は試合を制す!」
超人気バスケ漫画、スラムダンクで有名になった言葉です。
もちろん、リバウンドが全てではありませんが、バスケは点の取り合いのゲームですので、リバウンドが試合を左右するものであるのは間違いありません。
そのリバウンドを制するために、非常に重要になるのが「スクリーンアウト」。
「スクリーンアウト!」の声は、バスケの試合でも良く聞こえてきますよね。
それでは、スクリーンアウトとはどういうものなのか、どのように練習すればよいのか、詳しく説明していきます!
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このページでお伝えすること
バスケットのスクリーンアウトやボックスアウトの意味とは?
スクリーンアウトとは何か?を説明する前に、バスケの試合の流れを、一部分切り取って見てみましょう。
- 相手チームがシュートを打つ
- シュートが外れる
- リバウンドを自チームが取る
- 自チームがシュートを打つ
- シュートが外れる
- 自チームがリバウンドを取る
- 自チームがもう一度シュートを打ち得点
この時点で2点差がついたことになります。
ここで重要になるのは、「3」と「6」のリバウンド。
3で相手にセカンドチャンスを与えなかったことと、6で自チームのシュートチャンスを増やしたことが、この点差を生んでいるわけです。
リバウンド争いに勝つために必須となるスクリーンアウトとボックスアウト、それぞれについて詳しい説明をしていきましょう!
スクリーンアウトの意味と目的
リバウンド争いというと、ジャンプしてボールを取り合う「空中戦」のイメージを持っていませんか?
確かに間違いではないのですが、空中戦はリバウンドに関わる後半の半分。
実は、リバウンド争いはジャンプする前から行われています。
ジャンプの前に、相手よりも有利な位置を確保し、確実にリバウンドを奪えるようにする動きが「スクリーンアウト」なのです。
しっかりと相手よりもゴール側の有利な位置を取るために、自分の体を壁にして相手を抑える。
スクリーンアウトを確実に行うことで、自分よりも身長の大きい選手が相手でも、リバウンド争いに勝つことができるようになります。
ボックスアウトの意味と目的
スクリーンアウトには、自分の体を壁にして相手の動きを抑えるという点で「スクリーン」という言葉が入っています。
ですが、他のスクリーンプレーと区別するために、最近は「ボックスアウト」と言うことが多くなっています。
同じ意味として使われていますが、ボックスアウトという言葉は元々の意味が少し違います。
ゴール下で行われるスクリーンアウトに対し、ペイントエリアの外の選手をリバウンドに行かせないように動きを止めるプレーを「ボックスアウト」と言います。
動き方や目的に違いは無いので、同じ意味として使っても問題ありませんが、指導者によってはしっかり区別して指導されている方もいます。
リバウンドはゴール下だけで行われるものではありません。
リングに当たってボールが大きく跳ねる可能性もありますし、ペイントエリアの外から飛び込んでリバウンドを取ろうとする選手もいます。
リバウンドを制するには、ゴール下にいない選手の動きも止める必要がありますよね。
【練習方法】スクリーンアウトを習得するための効果的な練習方法を紹介!
リバウンドには必須のスクリーンアウト。
実際にスクリーンアウトの動きを身につけるための、効果的な練習方法を紹介します!
まずは静止状態から練習!
相手チームがシュートを打った時、マークマンから目を離してボールの軌道を目で追っていませんか?
そうしている間に、あなたのマークマンはリバウンドを取りに走っているのです。
これではスクリーンアウトどころではありません。
スクリーンアウトを身につけるには、考え方を切り替える必要があります。
相手の動きを邪魔して止めたらボールを追う!
優先順位は絶対にスクリーンアウトが1番でなければなりません。
この考え方を体にしみこませるため、まずはオフェンス・ディフェンスともに止まった状態から練習を始めてみましょう。
フリースローは全員が止まった状態からシュートが打たれます。
ボールを追いに行くよりも、まず相手の動きを止めることを優先するよう考え方を変える。
まずはフリースローリバウンドでスクリーンアウトの練習をしてみるとよいですよ。
試合を想定して動きながら練習!
試合中に相手が止まって待っていてくれることはありません。
そして、相手もスクリーンアウトされないように動いてきます。
それでもまず第1に考えるのはスクリーンアウト。
自分のマークマンよりもリバウンドに有利な位置を占められるように、常に考えながら動きましょう。
シュートが打たれたら、相手との位置関係にズレがあったとしても、まずは必ずスクリーンアウトに動くこと。
常にスクリーンアウトを優先して動くことが重要ですよ!
スクリーンアウトで負けない為の6つのコツを解説!
頭では解っていても、試合など動きのある場面だとなかなか上手くいかないこともあると思います。
そこで、スクリーンアウトのコツを6つ紹介しましょう!
コツ①コールする!
試合中、オフェンスもディフェンスも常に動いています。
オフボールのディフェンス中に、もしかするとボールマンから目を離した瞬間にシュートが打たれてしまうかもしれません。
シュートのタイミングを見失っては、スクリーンアウトをするのが遅れてしまいますよね。
そんな状況を無くすために、スクリーンアウトはチーム全員が協力して行う必要があります。
シュートを打った人がいたら声を出して全員に知らせましょう!
「シュート!」「打った!」「チェック!」など、どんなコールでもかまいません。
シュートが打たれたらコールする!ということをチーム全員の約束にするのです。
コツ②マークマンの相手の動きをよくみる!
マンツーマンディフェンスが前提になりますが、基本的にスクリーンアウトは自分のマークマンに対して行います。
リバウンドの重要性を知っているなら、相手もスクリーンアウトされないように動くはずです。
マークマンがどうやってリバウンドしようとしているのか、それを見極めるためにも、シュートの瞬間にマークマンの動きを第1に確認する必要があります。
右からなのか、左からなのか、動きを止められる位置はどこなのか。
瞬間的な判断が求められますが、まずはしっかり相手の動きを見ることが大事ですよ!
コツ③相手をしっかりとブロックする!
相手に体を当てて動きを抑えたとしても、そこで油断してはいけません。
次に考えるのは、相手よりも有利にリバウンドをすること。
しっかりとブロックして抑えていないと、相手にすり抜けられてしまうかもしれません。
そのためにも、初めから相手に背中を向けないようにしましょう。
相手の動きを確実に止め、振り返って背中でブロックする際は、腰を落として押し負けないようにする必要があります。
相手の膝に腰掛けるように姿勢を低くするのがポイントです。
そして、リバウンドを取るまで相手を抑え続けることが重要ですよ!
コツ④相手の正面を捉えよう!
スクリーンアウトの流れとしては下記2つ。
- 相手のほうを向いて体を当てて動きを止める
- 相手をブロックしながら、その場で振り返ってボールを見る
この形が基本になります。
シュートが打たれたら、まずは相手の正面を捉えて体を当てましょう。
そこから振り返ってボールを追うことになりますが、初めに正面をとらえていないとすり抜けられてしまうのです。
正面を捉えてさえいれば、相手に左右どちらに動かれても対応ができるようになりますよ!
コツ⑤ボールを意識しつつ相手の動きを優先!
リバウンドを成功させるためにも、ボールへの意識は常に持たなければいけません。
ただし、ボールに気を取られすぎると、相手の動きを正確に捉えられずスクリーンアウトをかわされてしまいます。
逆にボールから意識を反らしすぎても、ゲームの流れがつかめず、スクリーンアウトのタイミングがつかみ辛くなってしまうのです。
ゲームの流れの中で、ボールは意識しながら、マークマンの動きを優先して確認することが重要になります。
バランスよく意識を向けられるよう、練習から取り組んでみてください!
コツ⑥フロントターン・バックターンを使い分ける!
スクリーンアウトは、まず相手の方を向いて体を当てます。
その後ターンして背中でブロックすることになりますが、ターンのしかたはフロントターンとバックターンの2種類になります。
フロントターン
体を当てたとき、相手が自分の前側を通って避けようとした場合、前に出ている足で相手を追いかけながら前向きにターン。
バックターン
体を当てたとき、相手が自分の背中側に回りこもうとした場合、後ろ側の足を引いて相手を追いかけながら後ろ向きにターン。
体を当ててからの相手の動きによって使い分けが必要です。
素早く、効果的にブロックできるように、相手の動きをしっかり見ることも重要ですね。
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NBAプレイヤーから学ぶスクリーンアウト
デニス・ロッドマンは、漫画「スラムダンク」の主人公・桜木花道のモデルになった選手です。
奇抜なファッションやライフスタイルばかりが話題になりましたが、彼は当時のNBAを代表するディフェンダーであり、「リバウンド王」と呼ばれるにふさわしい、歴代屈指のプレーヤーでした。
動画を見ていただければわかる通り、背番号10番のロッドマンは、自分よりも大きな選手を相手にリバウンドを取り続けます。
基本通り、しっかりとスクリーンアウトをしていますよね。
派手な見た目とは裏腹に、職人技とも言える素晴らしいリバウンドです。
何度も続けてジャンプする豊富な運動量も素晴らしいですが、なによりもボールに対する執着心が飛び抜けています。
ルーズボールに果敢に飛び込む「絶対に諦めない」という気持ちこそが、彼の持ち味でもあり、リバウンド王と呼ばれる理由ではないでしょうか。
まさにお手本といえる、NBAのリバウンド王のプレーを参考にしてみてください!
【注意点】スクリーンアウトで抑えておくべきこと
スクリーンアウトのコツや練習方法を紹介してきましたが、いくつか注意しなければならないことがあります。
どんなことに注意が必要なのか、説明していきます!
注意点①ファウルに注意!
スクリーンアウトは体の接触が前提のプレーです。
怪我を防止するためにも、ルールに沿ったリーガル(正当)な形でなければいけません。
- 相手の動きを止めるときに腕で押してしまう
- 激しく体を当ててしまう
- ブロックするときに手で相手を押さえつけてしまう
- 大きく足を開いて相手を引っかけてしまう
スクリーンアウトでよく見かけますが、このようなイリーガル(不当)なブロックのしかたは、当然ファウルになります。
相手にリバウンドを取らせたくないという強い気持ちは必要ですが、ファウルになってしまっては相手にチャンスを与えてしまうだけです。
練習からしっかりと「正しい形」を意識することが大事ですよ!
ただし、ファウルになりにくい状況というのもあります。
「押し合い」「ぶつかりあい」のような、相手との接触の責任がイコールになるような状況の場合です。
スクリーンアウトは相手との「かけひき」の要素も重要なポイント。
審判それぞれの判断によるところも大きいのですが、試合によってどこまでが可能なのかを見極めることも大切ですね。
注意点②チーム全員がやることで効果を発揮!
リバウンドはゴール下だけの戦いではありません。
外れたシュートが全てゴールの下に落ちるとは限らないですよね。
シュートが打たれた時のコールもそうですが、スクリーンアウトはチーム全員で行うことに意味があります。
それ以外の選手はボックスアウト。
シュートを打たれた瞬間、ゴールから離れたところにいると、ボールの軌道を先に目で追っていませんか?
リングに当たって大きく弾かれたボールを相手に取られてしまった、という経験は誰もがあると思います。
ですが、それは「アンラッキー」ではなく、ボックスアウトをしなかった結果です。
相手にセカンドチャンスを与えないよう、試合中はチーム全員でスクリーンアウトを徹底することが大事なのです。
まとめ
スクリーンアウトについて詳しく説明をしてきました。
リバウンドの重要性、そしてリバウンドにはスクリーンアウトが必須であることを理解していただけたでしょうか。
プロの選手でも、試合中のシュート確率は50%程。
決まってしまったシュートは後からどうにもできませんが、打たれたシュートの半分程はリバウンド争いが発生するのです。
これは十分に勝敗を左右する大事なポイントですよね。
点数を取ることと点数を与えないこと、試合で勝つためには、それを両立する必要があります。
つまり、リバウンド争いで勝つことは、得点することと同じくらいの活躍なのです。
シュートの瞬間に体が勝手にスクリーンアウトに動くようになるまで、しっかりとチーム全員で練習してみましょう!
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