中川です。
コーチ養成講座のメンバーでもある、
埼玉の齋藤先生のチームに
メンタルセミナーを行ったときのこと。
チームは地区大会優勝し、
夏の最後の大会で
「埼玉県ベスト4」を目標に上り調子!
ただ、、、、
勝負がかかればかかるほど
選手間の言葉が強くなり、
その瞬間、
プレーやリズムが乱れることがある。
コートで
フラストレーションを起こし、
乱れないようにするためには
どうすれば良いでしょうか?
….という質問を受けました。
これには僕も
思うことがあって、、、
一言でいうと
むちゃくちゃ難しいことだよね。
と個人的には思っています。
なぜなら勝負事です。
鼻差を争う
一瞬も気が抜けない、
大切な試合の拮抗した場面では、
僅かなミスが命取りになり、
そこで起こる
不用意なプレーを
許容するわけにはいかない….
「ついつい言葉が強くなる・・・・」
これは僕も思いきり経験してきたことです。
▼自己中ガードと言われたあの日:
https://bit.ly/45vyQab
で、結論ですが、
ことチームで
何か大きな目標を目指す場合は、
ネガティブになったらこれ、アウトです。
僕が最近伝える言葉が
=======
「ない」じゃなく、
「有る」に目を向けよう。
==========
なのですが、
人間、
「ない」にばかり
フォーカスしたら
とことん不幸になる。
あいつがシュートを決め”ない”!
パスを正確に繋げ”ない”
大事なところで守れ”ない”!
この向きのアウトプットは、
どんどん空気を悪くし、
逆に良くない現実を引き寄せるように
感じています。
あれが出来ない
これが出来ない
あれがいけない
そんな、
”ない・ない・ない”は、
たとえその主張に間違いはなくても、
マジで良いことにはならないと
自分の実体験から思います。
僕も日本一を目指し、
真剣勝負の世界でやってきました。
その流れで、
次第に勝つことだけに囚われ
周りが見えなくなり、
実業団時代の20代中頃は
チームとしても全く結果が出ない時期がありました。
「おれにシュートを全部打たせろ、悔しかったら練習しろ!」
こんな稚拙なメールを
チームに一斉メールしてしまうぐらい、
恥ずかしながら、未熟で余裕のない時期がありました。
それに象徴されるように
チームは見事にバラバラ。
面白いぐらい勝てませんでした。
いつも競っていた相手に40点差で負ける
なんてこともありました。
「何かを変える必要がある・・」
このとき悩みに悩み抜いたあげく
行きついた結論が、
バスケットの戦術面というより、
「仲間を信頼する」という、
精神面で自分を変化させることでした。
偏りがちだった
自分本位なプレースタイルを改め、
仲間を信頼しなければ出来ないような、
パスリリースをたくさん行うようにしました。
自分が出来るシュートがあっても
同じことが出来る仲間にシェアするようにしました。
チーム全体のリズムやテンポを考え
エゴのある派手なプレーをなくし、
なるべくシンプルなプレーに
自分をシフトチェンジしていきました。
オープンマン・セオリーに則り、
味方が空いていたらシンプルにパス!
これがいちばん強いと
改めて実感するようになりました。
精神面では、
どんなときもポジティブに
”有る”に目を向ける。
「切り替えよう!(まだ残り時間は有る!)」
「次!DFでがんばろう(まだ挽回の機会は有る!)」
「大丈夫、次も思いきって!(次また決めるチャンスが有る!)」
そんな、
”ある・ある・ある”です。
常にこれから何が出来るか?
そう仲間に働きかけ、やっていく。
これは
書いてて当時を思い出しますが・・
むちゃくちゃ忍耐が求められます。
真面目で勝負に対し、
完璧主義な人はなおさら。
僕は人一倍
勝ちたい気持ちが強かったので、
かなり努力が必要でしたが、
毎日練習から、本番をイメージして臨む。
人間、
卑屈になっても良いことはない。
人をジャッジし、
”ない”をつつくような
欠乏思考パターンでは、
明るい未来はやってこない・・・
仲間を信じて、前向きに。
こうした考えが
結果としてチームが最大化し、
ピークパフォーマンスに繋がったのだと
自分の実体験から思います。
「言葉の出力(アウトプット)を変えよう」
と子供たちには伝えました。
コートで起こる出来事を
どう意味づけし、
言葉や行動で反応するか。
結局は、
ポジティブ思考になると思います。
ないじゃなく、有るにフォーカスを!
これから大事な試合に臨む皆さま、
ぜひチーム一丸となって頑張ってください。
それを伝えたく書かせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました!
■編集後記:
ないじゃなく有るにフォーカスする。
これは仕事でもそうなんですよね。
絶対に負けられない戦いっていうのが、
仕事でもやっぱりあって
そこでのコンマ何秒、数mmの妥協が
品質の悪さ、不出来につながることがある。
基準が上がると、”ない”が目に付く。
そんなとき卑屈になって、
あれが出来ない
これが出来ない
あれがいけない
”ない・ない・ない”では、
たとえ
主張に間違いはなくても
マジで良いことにはならないと
これも実体験から思います。
チームで
目標を目指す場合は、
ネガティブになったらアウト。
自分がキャパを拡げる。
出力(言葉、行動)を変える。
いつもポジティブに
仲間を信頼する気持ちが大切だと思いますね。
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