現代NBAにおいて「史上最高のシューター」と評されるステフィン・カリー。
バスケファンならば知らない人はいませんよね。
カリーの最大の武器は「スリーポイントシュート」。
圧倒的なスリーポイントシュート決定率は、NBAに革命を起こしたとも言われています。
今回は、ステフィン・カリーの凄さを徹底的に解説していきます!
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このページでお伝えすること
【カリーの凄さ1】NBAの花形シュートをダンクからスリーポイントシュートへと塗りかえた
NBAというと、マイケル・ジョーダンのような「派手なダンクシュート」を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんダンクも盛り上がりますが、近年は力技のダンクよりもスリーポイントシュートのほうが花形となっています。
これは、NBA全体のスリーポイントシュート決定率が上がってきていることで、戦略としてより多くスリーが打たれるようになったことが要因のひとつ。
そして最も大きな要因が、ステフィン・カリーの登場によるものなのです。
ベイビーフェイス・アサシン(童顔の暗殺者)のニックネームを持つカリーは、イケメンなルックスとトップクラスの実力を兼ね備えたスーパースター。
ここで動画をみてみましょう!
そんなカリーの驚異的なシュートが注目されたことで、NBAチーム全体としても、より得点が多いスリーポイントシュートを多投していくスタイルへと変化していきます。
さらに、カリーはコート内のどこからでもスリーポイントシュートを狙っています。
ときにはセンターサークルのチームロゴ付近からも当たり前のように打つのです。
そして、そのシュートは圧倒的に決定率が高い。
そんなプレーヤーがいるとなると、対戦するチームのディフェンスも今まで通りというわけにはいきません。
つまり、ディフェンスについてもNBAで変革が起きているわけです。
このように、カリーの存在がスリーポイントシュートを花形に押し上げ、NBAのスタイルそのものに大きな影響を与えているのです。
【カリーの凄さ2】敵を欺く華麗なカリーのドリブルの凄さ
カリーがボールを持てば、シュートを警戒されます。
驚異の確立で決めてくるトップレベルのシューターなので当然ですよね。
ディフェンス側も、絶対に打たれないようにと最大級の警戒をしているはずです。
それにもかかわらず、スリーポイントシュートを量産できるのには理由があります。
それは、カリーの「ボールハンドリング能力の高さ」。
芸術的とも評される素晴らしいドリブルスキルによって、自らシュートチャンスを作り出していることがわかります。
スリーポイントシュートもドリブルも、これだけのレベルであるからこそ、ディフェンスはカリーを止められないんですね。
カリーのドリブル練習動画があります。
このボールハンドリングを、試合前のルーティンとして必ず行っているそうです。
習慣として継続して練習していくことの大事さを改めて感じる動画です。
【カリーの凄さ3】NBAの歴史を塗りかえる記録
カリーが注目を集めているのは、NBAにおける多くの歴史がハイスピードで塗り替えられていることにもあります。
普通の選手がキャリアを通して到達するような記録を、デビューから数年で追い越してしまっているような状況なのです。
そしてまだまだ記録を伸ばし続けているということに驚きを隠せません。
では、数ある中から3つの記録更新をピックアップしました。
- 1シーズンのスリーポイントシュート成功数が402本で歴代1位
- 歴代最速 597試合でキャリア通算スリーポイント成功数2000本達成
- 1シーズンに200本以上のスリーポイント成功を7シーズン連続
この3つの記録をもとに、カリーの凄さを解説していきます!
①1シーズンのスリーポイントシュート成功数が402本で歴代1位
2015-16シーズン、カリーは1シーズン(82試合)に402本のスリーポイントシュートを決めてNBAの記録を塗り替えました。
それまでの1シーズン成功数1位はレイ・アレンが記録した269本ですので、この更新の凄さは理解いただけるかと思います。
さらに、1シーズン成功数2位の324本、3位の286本という記録も、実は全てカリーによるものなのです。
ここまでスリーポイントシュートの記録を塗り替え続けている選手は、NBAの歴史を見ても存在しません。
②歴代最速 597試合でキャリア通算スリーポイント成功数2000本達成
2017年、カリーはキャリア通算のスリーポイントシュート成功数2000本を達成しました。
597試合での2000本達成は歴代最速になります。
キャリア通算スリーポイントシュート成功数ランキングで1位のレイ・アレンでさえ、2000本を達成したのは824試合。
続く2位のレジー・ミラーが1077試合。
現在ランキング3位のカリーが597試合で達成ですので、とてつもないスピードで成功数を伸ばしているのがわかります。
1位・2位の2人は歴代屈指のシューターですが、すでに現役を引退しています。
カリーが通算成功数ランキングでも1位に輝く日は近いですね!
③1シーズンに200本以上のスリーポイント成功を7シーズン連続
NBA屈指のスリーポインターとしてのひとつの基準が、1シーズンに200本以上スリーポイントシュートを成功させること。
カリーは、その基準を7シーズンにわたって連続で超え続けています。
スリーポイントシュートが武器であるとはいえ、7年もの間その記録を維持し続けているのは驚異的です。
カリーのシューティング練習の動画を見てみましょう。
シュートが入りすぎて見ていて気持ち良いですよね。
普段の練習でこれだけ決めているからこそ、NBAのディフェンダーを相手にしても驚異的な成功率なのです。
そしてカリーは、これだけのスーパースターになった今も、誰よりも遅くまで練習をして一番最後まで練習場にいるとのこと。
プレーの維持・向上のため、日ごろの並々ならぬ努力によって、このような記録が続いているのです。
【カリーの凄さ4】受賞歴の華々しさが凄い
NBAの記録更新と同時に、カリーは数々の名誉ある賞を受けています。
そして、その受賞歴の華々しさは素晴らしいの一言です。
こちらも3つをピックアップしました。
- 3度のNBAチャンピオン(2015・2017・2018)
- NBA史上初、満票でのMVP受賞
- 史上初となる「50-40ー90」と「得点王」の同時達成
順番に紹介していきましょう!
①3度のNBAチャンピオン(2015・2017・2018)
カリーが所属するのはゴールデンステート・ウォリアーズ。
個人として注目を集めながらも、チームの成績は伸び悩んでいました。
・2014-15シーズンに転機が訪れた転機
チームとして伸び悩んでいた014-15シーズン。
「スティーブ・カー」がウォリアーズのヘッドコーチに就任します。
彼は、かつてマイケル・ジョーダンと共に2度目のスリーピートを達成した、当時最強のシカゴ・ブルズのスリーポイントシューターです。
この年、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンの「スプラッシュ・ブラザーズ」を中心にスリーポイントシュートを量産していきます。
そして、チームは40年ぶりとなるNBAチャンピオンに輝きました。
翌年、カリーはシーズン中のスリーポイント成功数が402本という偉業を達成するほどの大活躍を見せます。
勢いに乗ったチームは2年連続でファイナル出場となりましたが、最終戦で惜しくも敗退してしまい連覇を逃しました。
・2016-17シーズンにケビン・ディラントを獲得したウォリアーズ
スプラッシュ・ブラザーズの遠距離砲に、ケビン・デュラントの驚異的な得点能力が加えられたのです。
これにより前年の雪辱を果たし、2度目のNBAチャンピオンに輝きます。
そして翌年の2018年も快進撃は止まらず、初の2連覇を達成するのです。
ウォリアーズのようなスリーポイントシュートを多用するオフェンススタイルでチャンピオンを獲得・連覇したという事実は、NBAの歴史を大きく変えました。
②NBA史上初!満票でのMVP受賞
カリーはレギュラーシーズンMVPを2回受賞しています。
- 1度目:レギュラーシーズンでウォリアーズ史上最高の結果を記録し、NBAチャンピオンになった2014-15シーズン。
- 2度目:シーズン中に402本のスリーポイントシュートを成功させた2015-16シーズン。
レギュラーシーズンのMVPは、NBAメディアの関係者130人とファン1人の、合計131人による投票で決まります。
この年のカリーは、数多くの個人記録を更新しました。
更に、チームとしても73勝9敗というNBAにおける歴代1位の好成績を残しています。
記録にも記憶にも残る活躍を見せたカリーはなんと投票で1位票を独占し、史上初の満票でMVPとなったのです。
MVPに選ばれるだけでも素晴らしいですが、全ての1位票を獲得してしまうとは凄すぎます。
③史上初となる「50-40-90」と「得点王」の同時達成
史上初の満票MVPを受賞した2015-16シーズン、カリーの活躍は神がかり的でした。
なんと、「50-40ー90」と「得点王」を同時に達成してしまったのです!
- フィールドゴール成功率の平均が50%以上
- スリーポイントシュート成功率の平均が40%以上
- フリースロー成功率の平均が90%以上
歴代で50-40ー90を達成したプレーヤーは、カリーを含めて7人しかいませんので、どれだけ難しいことか理解いただけると思います。
この年は更に、1試合平均得点が30.1点で、キャリア初となる得点王も獲得。
もちろん、同時達成はNBA史上初になります。
とにかく高確率なシュートで、シーズン通して大量に得点し続けなければ、この2つを同時達成することなど不可能です。
【カリーの凄さ5】弱小大学をエリート8にまで導いた
高校時代から、チームを3回のカンファレンス優勝に導く活躍をしていたカリー。
ですが、体格に恵まれず(当時の身長183cm)、NCAAの強豪大学からのスカウトはありませんでした。
そして最終的にカリーが選んだのは、NCAAでは中堅クラスのデビッドソン大学です。
デビューした年から大活躍を見せ、新人王やMVPを受賞。
NCAA1年生のスリーポイント成功数の新記録(1シーズン113本)を樹立しますが、チームとしてはNCAAトーナメント1回戦敗退となります。
しかし、カリーの大学2年目のシーズンになるとチームは大きく前進。
カリーの身長は現在の191cmまで成長しており、スリーポイントシュートの精度もどんどん上がっていきます。
カリーの大活躍によりカンファレンストップの成績でNCAAトーナメントに進出を決めたデビッドソン大学。
高確率のスリーポイントシュートで得点を量産し、とうとうNCAAのエリート8(ベスト8)にまで進出するのです。
ファイナル4(ベスト4)を決める試合では、残念ながら第1シードのカンザス大に敗けてしまいます(この年の優勝はカンザス大)。
そしてこのシーズンの活躍により、ステフィン・カリーの名は全米に大きく知られるようになるのです。
【カリーの凄さ6】年俸も半端ない45億円の価値を持つプレーヤー
近年、年俸の高騰が話題になっているNBAですが、年俸でもカリーは史上初の記録を持っています。
2017年にウォリアーズと2億100万ドル(約225億円)で5年契約を結びます。
年俸の総額が2億ドルを超えたのはNBA史上初の記録です。
これにより1年あたりの平均年俸は4000万ドルを超え、当時のレートで日本円に換算すると、その額はなんと45億円にもなります!
しかし、ライバルでもあるレブロン・ジェームスはこれでも少なすぎるとコメントしています。
レブロンによると「カリーは5年で4億ドルを手にするべき」とのこと。
45億円でも驚いてしまいますが、それでも足りないという評価を受けているカリー。
次回の契約でどれくらいの年俸契約記録を更新するのでしょうか。
ステファンカリーのスーパープレイ3選
NBA史上初だらけのカリーですが、プレーを見れば誰もが納得してしまいます。
数あるスーパープレーの中から、厳選した3つを紹介していきます!
①スリーポイントラインなんて関係ない!ディープスリーは当たり前
ゴール下やミドルレンジと比べて確率の低くなるスリーポイントシュート。
ただでさえ遠距離シュートは確率が下がるので、できるだけ確率を上げるためにもスリーポイントラインのギリギリから打ちたいところですよね。
ですが、カリーはそんなことお構いなしに、コート内のどこからでもスリーポイントシュートを狙ってきます。
少しでもディフェンスとのズレがあったら、ラインから何メートル離れていようとシュートを選択しているのです。
チームロゴがプリントされたセンターサークル付近からでも、当たり前のようにディープスリーを打たれては、ディフェンスとしてはたまらないですよね。
シュートを打つ本数も多いですが、ただ「数打ちゃ当たる」とがむしゃらに打っているわけではありません。
このスタイルで打ち続けて、シーズンのスリーポイント成功率は43%超え!
本当に驚異的なシュート能力です!
②わかっていても止められない!驚異のクイックリリース
シュートに関するNBA記録を次々と更新し続けるカリーのシュートには大きな特徴があります。
それはNBAでも最速のクイックリリース!
シュートの際にボールを持ってからリリースまでの時間が極端に短いのです。
NBAの平均リリース時間が0.56秒なのに対し、カリーは0.4秒。
独特なフォームとボディバランス、そしてハンドリング能力の高さによって驚異的なスピードを実現しています。
これだけ早いと、ディフェンスは打つと解っていても止められないですね。
③もはや芸術!超絶ハンドリングテクニック
カリーと言えば、驚異の記録を更新しているスリーポイントシュートが注目されますが、ドライブやパスに関しても超一流なのです。
特に、相手を翻弄する細かいドリブルテクニックは、芸術的とも評されます。
次々と簡単にシュートを打っているように見えますが、当然ながらNBAのディフェンダーが下手なわけがありません。
武器であるシュートを使ったフェイクも上手く、ドライブしてからのダブルクラッチもあります。
また、パスの技術も素晴らしいですよね。
百戦錬磨のNBAのディフェンダーが止められないのは、カリーの高いハンドリングテクニックによるものなのです!
ステファンカリーのプロフィール
身長:191cm
体重:86kg
ウイングスパン:192cm
足のサイズ:29cm
所属チーム・背番号:ゴールデンステート・ウォリアーズ 30番
バスケットシューズ:アンダーアーマー カリーシリーズ(シグネチャーモデル)
1988年3月14日、アメリカ・オハイオ州アクロンで生まれ、ノースカロライナ州シャーロットで育つ。
・大学 : ノースカロライナ州 デビッドソン大学
・2009年(大学3年生の終了時)にNBAにアーリーエントリー、ゴールデンステート・ウォリアーズから全体7位指名を受け入団、現在に至る
・アメリカ合衆国代表でも活躍を見せ、2010年の世界選手権と、2014年のワールドカップで金メダルを獲得
・2016年のリオ五輪は怪我により参加を辞退
・2021年の東京オリンピック(2020年の開催は延期)ではカリーにとって初のオリンピックメダルが期待される
父親は2002年までNBAで活躍した名スリーポイントシューター「デル・カリー」。
弟の「セス・カリー」も、現在ダラス・マーベリックスで活躍しているNBA選手。
まとめ
史上最高のシューター、ステフィン・カリーを紹介してきました。
カリーはNBAの中で見ると、特別身体能力に優れているというわけでもなく、身長も大きくない小柄なプレーヤー。
ですが、偉業の数々を並べてみると、改めてカリーの凄さがわかります。
過去、マジック・ジョンソンやマイケル・ジョーダンといった伝説のプレーヤーが、NBAのプレースタイルに影響を与えてきました。
ステフィン・カリーはそのレジェンドたちと同じように、スリーポイントシュートでNBAに革命を起こしたのです。
デビュー以来、カリーは数々の「NBA史上初」の記録を作ってきました。
そして現在もまだまだ記録は更新中です。
2019-2020シーズンは、開始間もない試合で左手を骨折、しばらく戦線離脱することになりました。
ですが4ヶ月ぶりの復帰戦では、試合には負けましたが、プレータイムに制限がついた試運転という状態で23得点を記録しています。
完全復帰となれば、今後どれだけの新記録が生まれるのか、今から楽しみでなりません!
カリーのシュートやボールハンドリングスキルは、シューターを目指す小柄なプレーヤーにとって非常に有効なものです。
小柄な日本のプレーヤーにとって参考になるプレーが沢山ありますので、カリーのプレーを沢山見て勉強してみてください!
スリーポイントシュートを武器に、日本人がNBAで活躍するのも夢ではないですよ!
(和製カリーと呼び声高い富永啓生選手にも大注目です!)
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