今だから話せる恩師とのエピソード

こんにちは、中川です。

昨年末、
巷で話題となった
『ふつうの中学生が全国2位になったお話』

..の僕らの中学時代の恩師、小林先生。

そんな小林先生との
今だから話せる実話をお話したいと思います。

僕がプロコーチを志し、
地元山口で活動をし始めた、
今から3年前のお話です。

オープンなバスケット教室を
地元下関で初めて開催しようと
意気込んでいたのです。

よっしゃー!やるぞ!

と気合を入れて
開始1時間前には
体育館に入り、
レッスンに向け、
入念に準備を行っていました。

開始10分前。

ぼちぼち誰か来るかなぁと
ソワソワしながら
受講者さまを待っていました。

だが、、、

時間が過ぎても誰も来ない・・
待てども待てども誰も来ない・・・

開始時間を過ぎても
一向に来ない・・・

「はっ!」と思って
入り口をのぞくも、

ぜんぜん関係ない
施設の利用者さんでした・・。

なんと
その日のクリニック参加者、
0人だったんです。

忘れもしない、
僕のプロコーチ初日の
ホロ苦い思い出です。

「告知の時間と場所間違えてないよね?」

何度も、
自分の不手際を疑いました。

が、何度見ても
情報は合っていました。

9年務めた会社を辞め、
覚悟を決めて飛び込んだこの世界。

自分の力不足が
すべての原因ですが、

さすがに
このときは未来が案じられました。

おれ、これで生きていけるのかな?

あのとき感じた
孤独感は今も忘れないです。

ただ、
待っていても
しょうがないので、

気持ちを切り替えて、

「自主練しよう・・」
と独り体育館を貸し切って
トレーニングをしていました。

冬の体育館の寒さの中、
凄まじい孤独感が襲ってきましたが、

ネガティブな感情を
紛らわすように、
唇をかみしめながら
そこで出来ることをやっていました。

・・

と、、そのときです。

バタン

と体育館のドアが開きました。

(受講者が来た!!)

ドアの方にすぐに目をやりました。

こうゆうとき、
本当にドキッとするんです。^^

僕は参加者が来たのだと思いました。

小学生か、中学生か
バスケ大好きな社会人とか・・・etc

この状況で願い想像していた方がです。

ただ、、
そこに立っていたのは、
このとき僕が全く
想像していない方でした。

その方を見た瞬間、
ほんとに息が止まっていたと思います。

「おまえがバスケ教室やるって
聞いたけ、のぞきに来たんじゃ。」

中学時代の恩師、小林先生が
なんと入り口に立っていたのです。

僕らに熱心に
バスケ指導してくださった
あの小林先生です。

…泣きそうでした。

安西先生が入ってきたときの
三井寿のような気分です。

このとき目に飛び込んだ
小林先生のニッコリ顔は
今も鮮明に思い出せます。

誰もおらんのか?

急きょ、事情を察して
小学2年生の
お孫さんを電話で呼んで下さいました。

お孫さんが来るまでの30分間。

久々にお前とバスケするかのぅ

と、広い体育館のなか、
先生が僕のシュートの
リバウンドをして下さいました。

先生とは、卒業後
何度か会っていたように思いますが、

実はボールを持って
一緒にコートに立ったのは
このときが本当に中学以来。

昔は先生がコワ過ぎて、
リバウンド取ってくださいなんて
死んでも言えなかったけど、

このときは多少言える関係に
なれていました。

バスケは基礎が大切じゃ。
時間のかかるスポーツじゃ。

時間をかけ根気強く
僕らのバスケット指導に
向き合ってくださった小林先生。

先生は本当に
お父さんのような存在でした。

何かと多くを語らない方ですが、

僕には
このとき小林先生がしてくれたことの
意味が分かります。

傷心の僕を元気づけようと
寄り添ってくれていました。

先生が
一緒にバスケをしよう
なんてふつう言わない。

今でもあのとき
先生がしてくれたことを
思い出すだけで涙が出そうです。

直接だとかなり恥ずかしいので
文章でご挨拶させて頂きます。

小林先生、
この記事ご覧になって
いますでしょうか?

あのときは本当に
支えて頂きありがとうございました。

あの日がなければ
今もぜったい頑張れていないと思います。

先生に支えて頂いたお陰です。

次お会いするときは
ゆっくりお食事する時間でも
作らせてください。

またお会いできる日を
楽しみにしています。

これからもよろしくお願い致します。

追伸:

小林先生との
思い出深い写真を見つけました。

今から20年前の全中のときの写真です。

 

koba2

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
The following two tabs change content below.
アバター
考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

※ 期間限定!
【バスケが上達する!超実戦スキルブック第6弾】を無料プレゼント中!

視聴者からのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください