【其の十三】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

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第11話
第12話
からの続き。

とうとうやってきた
中国大会@鳥取!

開会式が終わってすぐの
第1ゲーム。

「今年の山口県1位は
長府じゃなく下関東部!?」

とちょっとだけ
注目を浴びるなか、

緊張の初戦が
スタートとなりました。

相手は、地元鳥取!!
(やべー、サイズある、強そう・・・)

エース和之の
マッチアップもイキが良く、
堺、田中が相手にする
インサイドも迫力満点。

メンバー的に噛み合った
注目の大会初日の第1試合!

その序盤で・・・

なんと最悪の
アクシデントが起こります・・・

うちのエース和之に
それは起こりました。

相手の速攻のレイアップを
ブロックに飛んだ際、
思いきり着地で
人の足に乗かってしまい、

右足首の大捻挫・・・。

コートにうずくまり、
そのまま動けなくなったのです。

「ピピィーー!レフリータイム!!」

悶絶する和之のもとに
体育館中の視線が集まります。

あわてて駆け寄るぼくら。

「和っ!大丈夫か!!??」

・・・。><

もはや聞く必要もないぐらい、
和之は悶絶していました。><

「これ、バスケもう無理だろ・・」

まだ中国大会は始まったばかり。

一発勝負の
負けられない戦いを
あと4試合も残し、

チームで一番バスケが上手く、
これまでずっと僕らを
引っ張り続けてくれた和之が
負傷退場・・・。

チームに与える影響は
計り知れないものでした。

(ヤバい・・俺らダメかも。。)

まるで異国の地で
頼もしい通訳が
いなくなったような気分です。

コートのメンバーの
顔はこわばり、
不穏な空気で包まれました。

このとき
小林先生の判断で
一旦タイムアウト!

「諦めたらそこで試合終了じゃ!ほー!!」

とか言ってもらえたら、
ストーリー的にとても
キレイだったと思うのですが、、、><;

こうゆうときに
人一倍うまいことを
言わないのが小林先生、、(**)

「お前が集中しとらんからじゃ!ほー!」」

と和之に一喝したあと、

「高橋っ!
お前がその前のシュートを
外すからじゃ!ほー!」

・・となぜか
ディフェンダー高橋に
矛先が飛び火!
(これは高橋の鉄板ネタNo1w)

先生は
こうゆうとき
感傷的なふるまいを
一切しない人でした。

「とどのつまりじゃ、
あとのメンバーで何とかせい!」

急きょ、
僕とディフェンダー高橋での
2ガードを指示!

和之のポジションには
中学からバスケを始めた
富永が入りました。

緊張のゲーム再開。

「おれらの3年間は
ここで終わるのか・・・?」

と一瞬よぎりましたが、、

これで、
終わらないから
あのタイトルなのです!!

何が起こったかというと・・

まさにこれまで
取り組んできた練習の成果が
爆発します!

「バスケットには時間がかかる・・」

僕らが
もう一つ時間を割いて
取り組んできたのが実は、、
セットオフェンスでした。

「ほー!切れるタイミングが違う!」

「ほー!スクリーンをちゃんとせい!」

「ほー!狙うのは1個前じゃ!」

もう、、嫌というほど飽きるほど・・
セットオフェンスの練習を
繰り返し行ってきました。

「マジで飽きた・・・」

高橋が明け透けに
当時を語るだけで笑いになるぐらい、

カラ動き。
DFFをつけて。
最後はガチで。

これをなんべんも行いました。

それも毎日です。

なにかと覚えの悪い
中学生の僕らでも、
さすがに毎日やれば染みこみます。

「目をつむっても出来るレベル」

小林先生は
こう表現していましたが、

セットオフェンスの精度が
かなりの仕上がりに
きていました。

冷静に考えたら、
このとき僕たちには・・・

ディフェンスをする脚力があり、

必ずシュートで終われる
セットオフェンスがあり、

そのシュートを決めきる
決定力があったのです。

なぜ小林先生が
10本連続のシューティングを
僕らに課したのか
このときハッキリ分かりました。

バスケットは
シュートさえ決まれば
確実にゲームになるのです。

盆も正月も休むことなく
先生とチャレンジしてきた、

試合以上の練習。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

これが
チーム最大の危機を乗り超える
大きなチカラとなりました。

「和之がいなくてもやれる・・・」

堺も田中も高橋も僕も富永も
ベンチにいたメンバーも

病院に直行した和之のためにも
全力で出来ることに集中しました。

キャプテン児林は
「ここが正念場!!」
と応援のギアをあげてくれました。

何かとエモーショナルな
展開にしたがる大下彰一も
完全にこの状況に乗っかって、

ベンチから大声を
張り上げてくれました。
(大下の甲高い声はよく通る 笑)

何より、
ベンチでの小林先生の
気迫が凄まじかったです。

いつも以上に気合の入った
「ほーーー!」で
僕らの雑念を吹き飛ばしてくれました。

「このチームで
まだバスケがしたい・・」

僕らの真価が問われた
中国大会初戦。

しょっぱなの
大アクシデントを吹き飛ばし、
気づけば快勝でした。

この先、僕らは
どうなるのか??

次回、全国の
切符をかけた勝負の準決勝。

このとき
小林先生が取った
究極の一手に会場がどよめく・・

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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