【其の十一】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

Afroamerican athlethe playing basketball outdoors - Basketball player dunking on court in New York

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
からの続き。

中学バスケの
3年間ってほんとに
あっという間です・・。

「もうすぐ夏の県大会やねー」

多くの皆さまが
口にするあの季節が
とうとう僕らにもやってきました!

思えば中学バスケの3年間、

水も飲めず、
基礎練、地味練の連続で。。

しんどくて、
逃げ出したくて、
つらいことがほとんどでしたが、、、

小林先生を信じ、
ガムシャラにバスケットに打ち込み、
少しずつですが、日々の成長を実感し、

気づけばその集大成の時期に
差しかかっていました。

「お前らの目標はなんか?」

「全国制覇です!」

キャプテン児林の
嘘みたいな一言で始まった僕らの代、
(そら、NHK入るわ><)

「ほーー!
なら死ぬほど練習せんといけんのぅ!」

と先生は
どこまでも真剣に
僕らに向き合ってくださいました。

新チーム発足時は、
言ってしまえば
和之の1マンチーム。

「和之だけを守っていればいい。」

ライバル長府中の
対策にはまり、
苦杯をなめることも
しばしばでしたが、

小林先生に3年間、
面倒を見てもらい、
毎日全力で練習に取り組んだ僕らが
どうなるか!?

これを言葉以上に
表現することとなったのが、、

夏の県決勝戦、
vs 長府中との一戦でした。

県1位を決めるこの大一番で

なんと僕ら下関東部が
長府中を圧倒したのです。

嫌というほど反復し、

吐きそうになるほど
チャレンジし、

泣きそうになるほど
耐えてきた、

ディフェンス練習や
地味なフットワークや
オフェンスの基礎・基本が

すべてこの日のために
あったのだと知ることが出来ました。

「バスケは鍛えたもんが勝つんじゃ、ほーー!」

長府中との激戦を終え、

褒められているのか
怒られているのか、
よく分からないテンションで
小林先生が熱い言葉を
かけてくれました。

「まだこのチームでバスケが出来る・・・」

何かとエモーショナルな展開にしたがる
ベンチメンバー大下彰一は
このとき泣いていたと思います。

(高橋がよくイジっていました^^;)

「ここからが勝負じゃ!!」

「手前の橋を一つ一つ渡っていけぃ!」

全国を目指す
次のステージが視界に入り、
小林先生も一段とギアが上がってきました。

ただ、、、

「次は中国大会!」

と勢いづくチームにおいて、

一人浮かない顔を
しているやつがいたのです。

1年の終わりに
愛媛から転校してきた
インサイドの堺大輔です。

「バスケットは時間がかかる・・」

堺はまだその道のりの
真っ只中にいました。

浅黒いルックスと
対空力のある
ジャンプ力、そしてパワー。

身体能力とインパクトは
誰がどう見ても
チームで断トツのナンバーワン!

ドリームチーム米国代表にちなんで
「ベイ」と呼ばれていました。

人目を引く存在のベイでしたが、

コートでは
自信のなさで背中が丸まり、

ひとり、
ミスが目立ち、
ゲームの流れに取り残されたり、

ライバル長府中のインサイドに
上手くあしらわれたり、

このとき、
小林先生の堺への

「ほーーーー!」

が目立つようになっていました。

「ぶっちゃけ辞めたい・・・」

練習パートナー田中に
真剣に相談していることを
チームの情報屋、高橋から聞き、

「堺を元気づけよう!!」

と、生徒のぼくらで
堺にポストアップの技術を
教えよう、ということになりました。

田中をゴール下でDFFに立てて、

面取りの足入れとか、

DFFの立ち位置を判断しての
ターンとか、

そこからの
シュートフィニッシュとか、

堺がつまづいていそうな部分を
一つ一つクリアにしていきました。

やはり
先生に習うのと
同級生に教わるのとでは
また感じが違ったみたいで、

だんだん、
堺に笑顔が戻ってきました。^^

しかも
ひょうきんな和之が

「堺、今のはダンクじゃ!ほーーー!」

とか小林先生の
顔真似をしながらやるもんだから、

なおさら
堺に元気が戻ってきました(笑)

練習終わっての
帰りの駄菓子屋。

西日本の中学生を震撼させた
60円アイス
「しっとるケ」を一緒に食べながら、

「上手くなってきたな、ベイ!」

とバスケの話をしたのが
つい先日のことのように
思い出されます。

一時、スランプ状態だった堺ですが、
なんと夏の全国までの1か月間で
とんでもない進化を遂げる
こととなるのです。

まさに
本人の跳躍力のごとく、
飛躍しました。

並み居る全国の
ビッグマンを相手に、

だれも届かない
リバウンドの到達点に、

堺の手が伸びたことで
僕らは何度救われたことか・・

全国をかけた
中国地区予選・・・

堺のプレーに
スタンドの保護者一同が涙します。

この件については、、
もうちょっとしたら
詳しくお話しさせてください。

そのときは
ハンカチのご用意を
お忘れなく・・・。

(つづく)

メルマガ背景


The following two tabs change content below.
考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

視聴者からのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です