【其の六】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

Friends playing basketball - Afro-american players having a friendly match outdoors

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
からの続き。

「あんた、子供とバスケット
どっちが大切なんかね」

家庭で小林先生が
プレッシャーを受けている
といううわさを風の便りで
聞いたことがありました。(**)

先生には
僕らと同い年の
バスケットをしている息子さんが
いたんです。

「やす」と言いますが、
小林先生が
やすを放ったらかしにして、
部活に入れ込み過ぎなんじゃ
ないかという噂が流れてきたんですね。

確かに・・

当時の小林先生の1日って、

朝練に始まり、学校、部活・・
その後も職員室に戻って事務仕事。

週末は試合に、遠征。

それを毎年、1年中。

いま振り返っても
学校の先生って
ほんとに大変なお仕事ですよね。><

プライベートがほとんどない・・。

改めて
自分の人生の時間を削って、
僕たちに指導してくださった
先生には感謝の気持ちしかありません。

「やす、ゴメン」

おそらく、
先生の息子のやすが
一番ひがんだんじゃないかと
思うのが、双子の弟和之です。

小林先生は
和之の指導に
特にチカラが入っていました。

和之はチームの
ポイントゲッターであり、

2年終わりの
ジュニアオールスターでは
注目選手に選ばれるまでに
成長していました。

「自分の型を作れい、ほー!」

和之のシューティングには
いつも目を光らせていましたね。

もらい足、
ジャブステップからの
ノーステップでのジャンパーなど、

中学生では
かなりムズカシイレベルの
個人技も教えていました。

「高橋、守らんかー」

と毎回チーム1の
ディフェンダー高橋を
和之の練習パートナーに
あてていたのも、

「ただ、和之を成長させたかった
だけやけ・・」

という高橋の自虐ネタは
おいといて・・・(笑)

やはり、
力が入っていたと思います。

そんな和之と
小林先生の
忘れられないエピソード。

ある日の土曜の練習に
和之が来ないことが
あったんです。

「練習サボるとか
まじヤバいやろ・・」

小林先生に
ブチ切れられるんじゃないかと
僕らは恐々としていたんです。

当時の感じからいくと
結構ありえない行動です。

和之はあのとき
一度バスケを辞めたくなった
そうなんです。

練習がキツすぎるのと、

小林先生が自分にキビシ過ぎる・・

…が和之の主張。

「あんま迷惑かけんなよ。><」

と今振り返っても思うのですが、

その日、
本人は練習に来ず、
気晴らしに海にもぐりに行ったようで、

すっきりした顔で
家にニイナ貝をたくさん
持って帰ってきてました。

(おい!おい!><)

「失礼します。」

その夜、練習がおわって
小林先生が実家まで
来たときはビックリしました。

学校の先生が家に来るって
参観日以外ふつう無いじゃないですか?

状況が状況なだけに
どんな展開になるのか、
だいぶソワソワしたのを覚えています。

その夜、小林先生は
一切怒ることなく
和之と2時間、ふつうに
談笑をして帰って行かれたそうです。

和之は翌日、
ケロッとした表情で
練習に出てきました。

(おい!おい!><)

その後も
和之が学校で悪さをしたときにも
小林先生に火消しをして頂いたり、

遠征先で
海に入って遊んでいたのが
問題になって、呼び出されたり、、
(どんだけ海好きやねん? ><)

事あるごとに
先生に迷惑をかけてきましたが、

改めて、
色々な迷惑を掛けながらも、
バスケットを通じて支えて頂き、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

先生は卒業生を
「教え子」という呼び方をされますが、
本当に子供のように
面倒を見てもらいました。

うちの実家で一緒に
バーベキューをやったのも
忘れられない思い出です。

チームのみんな、
小林先生が大好きでした。

次回以降、
いよいよ新チームとしての
試合の話もぼちぼち
していけたらと思います!

だれも
全国大会に行けるなんて
想像もしていなかったのですが、

そんな僕らが
まさかの全国でも
あれよあれよと勝ち上がっていきます。

引き続き、
楽しんで読んで頂けますと
嬉しいです。

追伸:

今も現役のプロ選手として
活躍している和之が
中学の頃からずっと
使い続けている技があるんです。

ボールを受けての
リバースターンから
変則的なボールシェイクで
相手を出し抜く鉄板プレーです。

これ、小林先生が
和之に徹底指導してくれたんです。

「ボールをこうしてこう振ったら
こうなるんじゃ、ほー!」

先生の熱血指導のおかげで、
全国でもこの技でガンガン
スコアに結びつけていました。

1対1が大好きな和之は
ワクワクしながら
先生の指導に聞き入っていましたね。

「わしよりも上手くなっとるのぅ・・」

と嬉しそうに見ていた
小林先生の姿が忘れられません。
 

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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