【其の八】ふつうの中学生が全国2位になったお話。

ribaund

こんにちは、中川です。

お待たせしました!

『ふつうの中学生が全国2位になったお話。』

第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
からの続き。

中学バスケシリーズ、
いつも楽しく読んで頂き、
ありがとうございます。^^

いよいよ
ゲームに入っていきます!

・・

僕らにはライバルteamがいました。

同じ下関でありながら、
全国3位とかいう
目ん玉が飛び出そうな
快挙を成し遂げた
長府中というチームです!

「山口県勢が全国で3位!?」

僕らが2年の夏休み、
田舎の下関が
震撼したのを覚えています。

このチームは、
若くエネルギッシュな先生が
ビシバシ鍛えていて、

DFFが半端ない上に、
バスケットすべてが
非常に手堅いのです。

僕らの
弱点だった
経験値のある
インサイドプレーヤーもいて、

ジュニアオールスターでも
主力を何人も送り出していた、
当時、山口県の中心にいたチームでした。

(ジュニアは僕のチームからは
和之と僕だけでした)

「先生、もうちょっと
練習してもいいですか?」

19:30に練習が終わったあとも

インサイドの堺や田中、
ディフェンダー高橋たちと
自主練を敢行していました。

当時の我がチーム、

堺はキャッチが出来ない・・

田中はプレーが雑・・・

高橋は守りは出来るが、
キャッチ&シュートのみ・・

僕も自力で切り崩すのは
ほとんど出来ず、、、

といった状態でした。

で、、、

どうしていたかというと、

和之がガツガツ攻めて
スコアを取りにいったり
引き付けて周りを生かしたり、

何なら
インサイドのディフェンスも
フォローしたり、、、etc

…と、まるで
クリーブランド・キャバリアーズの
レブロン・ジェームズのように
大車輪で動き回っている状態でした。。

「和之に頼らない
バスケをしないと・・・」

みんな、
そう感じていたと思います。

和之以外のメンバーの
成長が急務でした。

そんな僕らでしたが、
小林先生に引き上げて頂き、
なんと県大会(新人戦)の出場権を
得ることが出来ました!

見渡せばどこも強そう・・。

しっかりと鍛えられてて
”ザ・県体”という雰囲気なのです。

経験の浅い
僕ら新チームでしたが、

前の年から
バリバリゲームに出ていた
和之がエースとして躍動!

ガンガン新チームを
引っ張ってくれました。

今思えば、
和之は僕らの勇者でしたね。

勝ち気で負けん気が
誰よりも強く、

どんなにレベルの高い大会であっても
どんなに相手が凄い選手であっても、

いつも先頭を切って
こじ開けていくパワーを持っていました。

小学校の卒業アルバムにひとり、

「プロバスケット選手」

と書いていた和之は
見ている景色が
あのころから違っていたんだと、
当時を振り返っても思います。

・・

県大会準決勝!
ここが一つの山でした。

相手チームは、

「こいつ同じ中学生??」

と思うぐらい
筋骨モリモリの
屈強なエースプレーヤーがいる
強敵でした。
(桑山というチームでした。)

ここも昔から強い伝統校で、
正直やりたくない相手の一つでした。

そんな強敵との
ゲーム開始のティップオフ・・!

蓋を開けると、
こちらのエース和之が
いつも通りガンガンに
切り込み、相手を翻弄!

相手エースも上手いが、
和之がもう一枚上手い!いや、強い!

エース対決を
スキルとフィジカルとハートの強さで
制した和之のおかげで
無事に勝利することが出来ました。

あのときは
双子の弟ながら
「底が知れない・・」
と思いましたね。。

新チームの
門出となった県大会ですが、

僕らはあれよあれよと
勝ち上がり、

ついに!!

強敵長府中との
新人戦決勝を迎えることと
なりました。

(長府中は難なく
上がってきていました。)

このとき相手が取った戦術は、
今の僕でも絶対そうするだろうと
思うものでした。

「和之を徹底マークしろ!」

試合開始から
和之はバッチバチのフェイスガード・・

相手チームの監督さんは
ジュニアオールスターで
和之のプレーをよく見て
研究していました・・。

「和だけ守っていればいい。」

おそらくそんな指示を
出していたと思います。

こちらのインサイド
堺、田中は
相手の経験値のあるインサイドに
要所を絞られ、上手く封じ込まれていました。

僕も高橋も
自分からなかなか割っていくほどの
チカラがなく、、

ゲームは終始、
長府中ペース・・・。

自分らの代の
初めてのデッカイ舞台。

動きもどこかチグハグで、
平常心を失いかけており、

コートにながれる不穏な空気・・・

そんなコートの
風向きを一気に断ち切り、

僕らを一瞬で我に返らせ、

目の前のゲームに一点集中させる
魔法の言葉が体育館中に
こだましたのです。

ベンチから鬼の形相で
僕らを見つめる
小林先生の

「ほぉーーーーーー!」

です。

(いつもの3倍増しでした。><)

小林先生の気合の一言で、

ぼくは強気に
プレーすることが出来、

堺の曲がった背中は
シュッと伸び、

田中の雑なプレーは
落ち着きを取り戻し、

ディフェンダー高橋の運動量は
3倍増しとなるのでした・・(笑)

「全国で3位?知るか、ほーーー!」

と言わんばかりの
小林先生の気迫と、
的確なゲーム采配。

強敵長府中に
持っていかれそうな流れを、
重さと圧で
一気に断ち切ってくれました。

僕らは面白いぐらいに
小林先生の指示通りに
動けてしまう集団でした。

「バスケットには時間がかかる・・」

先生のこのバスケット観のとおり、
相当な量の
練習をしていました。

ディフェンスも。
オフェンスも。

「ぶっちゃけ、マジ飽きた・・w」

と当時を振り返る高橋が
キャッチーに聞こえるぐらい、

もーう、、それはそれは
徹底的に僕らの攻守の
ウィークポイントを
補完する練習を行ってきました。

何度も何度も
本当に飽きるほどです。

小林先生との練習の量!
~~~~~~~~~~~

これが僕らのチームの武器でした。

堺が弱いプレーをしたら
「ほー!肘を張れい!」

田中が雑なプレーをしたら
「ほー!しっかり止まらんかぁ!」

高橋がDFFでやられようものなら
「ほーーー!気合いれんかぁ!」

いつも練習のその場で
すぐに起動修正。

試合を想定した練習と、
実際の試合。

この二つにまったく
乖離した部分がないので、

普段の練習どおりにやれば、
ゲームがすこぶる安定したのです。

そして、
強敵長府中との
県1位を掛けた決勝戦、

粘りに粘り、
なんと残り1分をきって
同点という展開まで
持ち込むことが出来ました。

ゲームを決める
緊張のラスト1分。

長府中の連覇か。

下関東部の勢いか。

僕らを次のステージへ引き上げる
貴重な経験をここですることと
なるのです・・・

(つづく)

追伸:

「和之だけのチーム・・」

新チーム発足当初から
そんなふうに
言われていたこのチームですが、

全国をかけた予選で
予期せぬ出来事が起こります。

「和之に頼らない
バスケをしないと・・・」

これを考えていなかったら
絶対に勝ち上がることは
出来なかった出来事でした。

備えあれば、憂いなし。

また詳しい話は
のちほどしていきたいと思います。
 

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考えるバスケットの会 会長 中川直之
学生・社会人で10度の日本一を達成するなかで培った、”考えるバスケット”を全国のさまざまなプレーヤー、コーチに広める活動を行っています。

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