バスケのポジションのひとつ「パワーフォワード」。
「PF(Power Forward)」と略されることもあり、背番号とは別に付けられるポジションの番号は4番です。
多様化するバスケのポジションの中で、パワーフォワードは近年最も進化したポジションと言われているんですよ。
この記事では、パワーフォワードとはどのようなポジションなのか、詳しく解説していきます。
歴代の有名プレーヤーや、バッシュの選び方もあわせて紹介しますので、パワーフォワードのプレーヤーの皆さんは是非参考にしてみてください!
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このページでお伝えすること
【役割】パワーフォワードってどんなポジション?
フォワードというと、サッカーのように「攻撃特化」のポジションというイメージが強いと思います。
基本的にはバスケでも得点することがメインの仕事ですが、それ以外にも多くの役割が求められるのです。
今回解説するパワーフォワードは、バスケで2つあるフォワードのポジションのうちのひとつになります。
パワーフォワードというポジションのポイントは4つ。
- インサイドでのプレーが求められる!
- 手堅くゴール近くでの得点力が求められる!
- 接触プレイが多くセンターと一緒にリバンドに参加する!
- 最近ではゴール下でのプレイ以外にも3Pシュートも求められる!
それぞれについて詳しく見ていきましょう!
1. インサイドでのプレーが求められる!
パワーフォワードは、主にインサイドでプレーするポジション。
ゴール下に特化したセンター(5番・C)よりもプレーするエリアは広く、ペイントエリア付近で1対1やミドルシュートを狙います。
センターほど高身長ではなくても、クイックネスやスピードを活かしたプレーでインサイドの得点源になりましょう。
パワフルなプレーヤーが多いゴール下で戦うため、当たり負けしない強い体と強い気持ちも必要なポジションです。
2. 手堅くゴール近くでの得点力が求められる!
インサイドを中心にプレーするので、ゴール下のシュートで手堅く得点していきたいところ。
ゴール下が空いていたりミスマッチになっているのであれば、積極的にゴール下に飛び込んで確実に得点を狙っていきます。
ですが、ゴール下にはインサイドに特化したセンター(5番・C)がいます。
フィジカルの強いセンターとゴール下で真っ向から勝負するのは難しいですよね。
そんなときはプレーするエリアを広げ、ミドルエリアからジャンプシュートを狙うのが効果的です。
ゴール下だけでなく、ミドルシュートの得点力が高いことがパワーフォワードの特徴でもあります。
ジャンプシュートの精度を高めて、ミドルエリアの得点を増やしていきましょう!
3. 接触プレイが多くセンターと一緒にリバンドに参加する!
センターのような大型プレーヤーのほうがリバウンドでは有利に思えるかもしれません。
ですが、センターよりもクイックネスやジャンプ力に優れるパワーフォワードは、十分にリバウンドで勝負ができます。
NBAの歴代リバウンド王も、ポジションはパワーフォワードということが多いんですよ。
接触プレーが増えるため、フィジカルの強化やポジション取りのスキルは重要なポイントになります。
4. 最近ではゴール下でのプレイ以外にも3Pシュートも求められる!
パワーフォワードには、インサイドだけでなく外角からのロングシュートも求められるようになりました。
スリーポイントシュートを打てるパワーフォワードは「ストレッチ・フォー」と呼ばれています。
パワーフォワード(4番)がスリーポイントシュートを打つことで、マッチアップしているビッグマンが外に連れ出される(ストレッチする)ため、このように呼ばれているのです。
ゴール下にスペースができて攻めやすくなるため、ストレッチ・フォーは近年NBAやBリーグでもよく見られるようになっています。
パワーフォワードとスモールフォワードの違いとは?
バスケには2種類のフォワードがあります。
「パワーフォワード」と「スモールフォワード」です。
スモールフォワード | パワーフォワード | |
期待されること |
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役割されるプレー |
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プレーする場所 |
|
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同じフォワードというポジションではありますが、このように違いがあります。
では、それぞれについて詳しく解説していきましょう!
1. 期待されること
スモールフォワードに期待されるのはアウトサイド中心のプレー。
ガード寄りのプレースタイルになり、ゲームのコントロールに関わりながら、どんどんオフェンスに絡んでいくというポジションです。
シューティングガードに似たプレーになりますが、大きく違うのはアウトサイドからのドライブでタフショットを狙っていくことを求められていることです。
パワーフォワードに期待されるのはインサイド中心のプレー。
センター寄りのプレースタイルで、ゴール下の攻防やリバウンド争いに体を張るポジションとなります。
センターよりも小回りが利きプレーエリアも広く、スモールフォワードよりも力強いプレーが求められます。
2. 役割されるプレー
スモールフォワードの大きな役割のひとつがスリーポイントシュート。
スリーを警戒してディフェンスが寄ってきたらゴール下にドライブ。
とにかく積極的に得点に絡んでいくのがスモールフォワードの役割となります。
また、ディフェンスではそのようなプレーヤーを止めなければならないため、高いレベルのディフェンスも役割となっています。
パワーフォワードは、ゴール下の確実なシュートはもちろん、ペイントエリア付近のジャンプシュートの精度が求められます。
また、センターと一緒にリバウンド争いに参加するのも大きな役割のひとつです。
3. プレーする場所
スモールフォワードのプレーは主にスリーポイントライン付近。
ですが、スペースがあれば積極的にゴール下にドライブしたり、ポジショニングによってはリバウンドに参加することもあります。
オールラウンドなプレーが求められるポジションですので、プレーエリアも非常に広範囲になっています。
パワーフォワードがプレーするエリアは主にペイントエリア付近。
ゴール下はもちろん、ゴールから少し離れたペイントエリアからのミドルシュートが主な仕事になります。
通常はハイポスト付近まで、ストレッチ・フォーであればスリーポイントラインまで出ることになりますので、近年はプレーエリアが広がってきているのが特徴です。
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【保存版】NBA&日本の歴代パワードフォワードの選手を紹介!
NBAやBリーグの歴代パワーフォワードを紹介します。
どの選手もパワーフォワードとして素晴らしい成績を残していますので、ぜひ動画などで動きを参考にしてみてください!
1. NBAのパワードフォワード選手:アンソニー・デイビス
・活躍時期:2012年~ホーネッツ/2019年~レイカーズ
・身長:208cm
・得意プレイ:ポストアップからのドライブ・ブロックショット
在学中に208cmまで伸びたため、フォワードやセンターにコンバートされ様々なポジションを経験します。
その結果、ガードもこなせるパワーフォワードという類い稀なプレーヤーとなりました。
ボールハンドリング能力が高く、ポストアップからのドライブが最大の武器です。
シュートレンジも広く、ステップバックのスリーポイントシュートも持っています。
身体能力は非常に高く、高いジャンプのブロックショットも圧巻ですよ。
2. NBAのパワードフォワード選手:ダーク・ノビツキー
・活躍時期:1999年~2019年
・身長:213cm
・得意プレイ:片足フェイダウェイシュート
片足の膝を前に上げ、片足で後ろに飛ぶ独特なフォームのフェイダウェイシュートが最大の武器です。
フェイダウェイの名手であるマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントと並んで、ノビツキーのフェイダウェイは「アンストッパブル(止められない)」と言われています。
NBA史上6人目で、ヨーロッパ選手史上初となる、通算3万得点も達成したノビツキー。
高身長なパワーフォワードでありながら、オールスターのスリーポイントコンテストで優勝するほどのシュート力を持っています。
2018-2019シーズンをもって引退を表明しました。
3. 日本のパワードフォワード選手:八村塁
・活躍時期:2019年~
・身長:203cm
・得意プレイ:ミドルレンジのジャンプシュート
日本人で初めて、NBAドラフト1巡目で指名を受けNBAプレーヤーになった「八村塁」。
スモールフォワードとパワーフォワードを両方こなすコンボフォワード(ストレッチ・フォー)で、高確率なミドルレンジのジャンプシュートは高い評価を受けています。
シーズン開幕戦からスターターで出場しており、その活躍ぶりは対戦したポール・ジョージやカワイ・レナードといったスタープレーヤーからも絶賛されるほど。
スリーポイントシュートも得意なので、近年話題のストレッチ・フォーとしても期待されています。
今後のNBAでの活躍に、全世界から注目を集めているプレーヤーなのです!
4. 日本のパワードフォワード選手:竹内譲次
・活躍時期:2007年~サンロッカーズ/2016年~アルバルク
・身長:207cm
・得意プレイ:スリーポイントシュート
兄弟揃って日本代表歴も長く、兄の公輔は現在Bリーグ初代チャンピオンの宇都宮ブレックスで活躍中です。
日本のプレーヤーとしては高身長でありながら、スピードやハンドリング能力に優れ、パワーフォワードとセンターを兼任するポジションをこなしています。
ゴール下では外国籍選手と戦うフィジカルの強さを持ちながら、スリーポイントシュートも得意とするオールラウンドプレーヤーです。
日本バスケを牽引してきたベテランながら、ストレッチ・フォーとしてまだまだ成長を続けています。
オリンピックでの活躍も楽しみですね!
スラムダンクのパワーフォワードは桜木花道だ!
・得意プレイ:リバウンド・ミドルエリアのジャンプシュート
NBAのリバウンド王「デニス・ロッドマン」がモデルになっており、バスケ初心者の桜木がリバウンダーとして能力を開花していく姿が描かれています。
桜木の成長の過程として、ゴール下のシュートやペイントエリアのジャンプシュートを学ぶシーンがあります。
リバウンドの心構えやシュートフォームについても、作中で繰り返し描かれています。
このように、バスケがリアルに描写されていることも人気のポイントなんですね。
桜木花道以外にも、スラムダンクに登場するパワーフォワードの選手は魅力的なキャラクターばかり。
- 山王工業高校 : 野辺将広(のべまさひろ)
- 陵南高校 : 福田吉兆(ふくだきっちょう)
- 豊玉高校 : 岸本実理(きしもとみのり)
- 三浦台高校 : 宮本和成(みやもとかずなり)
- 翔陽高校 : 長谷川一志(はせがわかずし)
ポジションが明確に表記されていない選手がいますが、プレー的にパワーフォワードと思われる選手も挙げてみました。
パワーフォワードの選手に注目しながら、もう一度スラムダンクを読み返してみてはいかがでしょうか?
【身長】パワーフォワードに必要な身長は?
バスケの世界最高峰、NBAのプレーヤーの平均身長を見てみましょう。
NBAのパワーフォワードの平均身長は206cm。
ポイントガードの平均身長が190cmという世界ですので、実際には高身長ではありますがNBAレベルで見れば驚くほどではありません。
パワーフォワードの身長は、平均身長201cmのスモールフォワードよりも大きく、平均身長211cmのセンターよりは小さいという感じですね。
このようなポジション別の身長差は、どのカテゴリのチームにも当てはまります。
では、日本の学生プレーヤーのパワーフォワードにはどれくらいの身長が必要なのでしょうか。
簡単に言うならば、「チームで一番大きい選手がセンター」、「センターより少し小さいのがパワーフォワード」。
身長だけでいうならば、それだけのことです。
もちろん身長も大事な要素ではありますが、「どんな役割をこなせるのか」「どんなプレーが得意か」ということのほうが重要なのです。
センターよりも小さい分、クイックネスやジャンプ力に優れ、器用で小回りが利くこと。
そして、スモールフォワードよりもフィジカルが強く、ゴール下も戦える強い心を持っていることが、パワーフォワードに必要な要素になります。
パワーフォワードのバッシュ選びの3つのポイント!
ポジションによってプレースタイルが異なりますので、バッシュもそれぞれに適したものを選ぶことをおすすめします。
パワーフォワードはインサイドで体のぶつかり合いもあるポジションです。
安心して力強いプレーができるよう、まずは履いてみて「安定感」のあるモデルを選びましょう。
さらに、リバウンド争いやブロックショットなど、空中戦になることが多いので、クッション性に優れたバッシュを選びたいところです。
また、ゴール下の密集したエリアでプレーすると、初心者は特に怪我が心配です。
しっかりと足首が固定できるハイカットのモデルで怪我を予防しましょう!
パワーフォワードのバッシュ選びのポイント3つ!
- 安定感
- クッション性
- ハイカット
デザインやカラーも大事ですが、ポイントを押さえてバッシュ選びをしてみてください!
ポジション別おすすめのバッシュについては、下記URLで詳しく紹介しています。
ぜひバッシュ選びの参考にしてください。
まとめ
バスケのポジションのひとつ、パワーフォワードについて詳しく解説してきました。
以前はセンターと一緒にゴール下で戦うことがメインのポジションでしたが、近年はスリーポイントシュートも求められるようになってきています。
これは、幅広いスキルを持った高身長のプレーヤーがたくさん登場してきたことが要因です。
パワーフォワードがゴール下を離れてスリーポイントシュートを打てるということは、オフェンスの戦略的にも非常に有利になります。
ストレッチ・フォーのようなパワーフォワードの役割の多様化は、現代バスケに無くてはならないものになってきているのです。
学生の場合、身長が伸びてポジションをコンバートする可能性を考えると、様々なスキルを身につけておくことは絶対に無駄になりません。
NBAやBリーグなどでオールラウンドなパワーフォワードの動きを見て、プレーの参考にしてみましょう!
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デイビスって2mあるんか なのにあんな早いんだ