バスケとは、決められた時間内でお互いに点を取り合うゲーム。
試合終了のブザーが鳴ったときに1点でも多いほうが勝ちというわけです。
そんな点取りゲームに勝つためには「リバウンド」が非常に重要な要素になります。
ときには「リバウンドを制する者は試合を制す」ともいわれるほどです。
リバウンドとはどんなものなのか、なぜ試合を制するとまで言われるのか。
この記事では、バスケにおけるリバウンドの重要性と、その練習方法について詳しく説明していきます!
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このページでお伝えすること
バスケットにおけるリバウンドとその重要性
そもそもリバウンドとはどのようなものなのか、なぜ重要なのか。
バスケにおけるリバウンドの重要性について、詳しく見ていきましょう。
リバウンドとは
バスケの試合では沢山のシュートが打たれます。
シュートが成功すれば得点が加算され、エンドラインから相手のスローインで試合が再開。
ですが、打ったシュートの全てが成功するわけではありませんよね。
リングを通らなかったボールは、その時点でどちらのチームのものでもなくコートに落ちてきます。
その、得点にならなかったボールを取ることが「リバウンド」です。
自分のチームが打ったシュートが決まらなければプレーは続いていますので、相手のチームがリバウンドを取れば、その時点から相手のオフェンスがスタート。
では、そこで自分たちのチームがリバウンドを取ったらどうなるでしょう?
一度は外れたシュートですが、リバウンドを取ることによって再度得点するチャンスが生まれます。
このとき、相手よりも有利な位置に入ってリバウンドを取るためのスキルも必要です。
体を壁にして相手を止める「スクリーンアウト(ゴール下)」や「ボックスアウト(ペイントエリア外)」は、シュートが打たれたら毎回必ず実行しなければなりません。
しかも、それはコートにいるメンバー全員が行わなければならないものなのです。
リングに当たったボールが大きく弾かれることもありますよね?
リバウンドはゴール下だけのものではなく、コート内の全員に必要なものです。
リバウンドは勝敗を左右する鍵!
- トップレベルのシューターで50%強
- プレーヤー平均は45%程
世界の最高峰のリーグでも、試合中に打ったシュートの半分しか成功していないことになります。
そして、決まらなかった残りの半分のシュートでリバウンド争いが発生しているわけです。
1試合に1チームが打つシュートの本数は約80本と言われています。
その半分の40本のシュートのリバウンドをどちらのチームが取るのか、これは試合を左右するレベルになりますよね。
バスケのバイブルともいえる漫画・スラムダンクの中で「リバウンドを制する者は試合を制す!」という有名なセリフがあります。
これは正にその通りのことなのです。
いかに得点のチャンスを増やすか、それがバスケの試合で勝つための重要なポイント。
リバウンドは勝敗を左右する鍵になります!
そういったこともあり、NBAではリバウンドの技術が高いことでスカウトされるケースも多いのです。
では、ここまで説明してきたリバウンドについての重要なポイントをおさらいしてみましょう。
- シュートのたびに必ず全員でスクリーンアウト・ボックスアウトをする!
- チーム全員がリバウンドを取るという意識を持つ!
- リバウンドが勝敗を決める鍵であると認識する!
強いチームはメンバー全員でしっかりと意識をもってリバウンドに取り組んでいます。
ポイントをおさえて、チームとしてリバウンドの本数を増やせるように練習していきましょう!
リバウンドの効果的な取り方3選
次に、実際にリバウンドを行うにあたって、効果的な方法を難易度順に3つ紹介します。
No. | 難易度 | リバウンドの種類 |
1 | ★ | ジャンプしないリバウンド |
2 | ★★ | ジャンプしてボールを掴み取るリバウンド |
3 | ★★★ | ボールを掴まないリバウンド |
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. ジャンプしないリバウンド(難易度★)
リバウンドというと「空中戦」というイメージを持っている方は多くいます。
ですが、リバウンドはそれ以前のスクリーンアウトでほぼ勝敗が決まっているのです。
シュートを打った瞬間に相手よりもゴール側の優位な位置に入り、自分を壁にして相手にボールを取りに行かせないように邪魔をするのがスクリーンアウト。
実は、しっかりとスクリーンアウトができていれば、リバウンドのためにジャンプする必要も無いのです。
手順はこんな感じです。
- 味方がシュートを打った瞬間に相手の前に入り、壁を作ってスクリーンアウト
- ジャンプして届く高さにボールが落ちてきても取りに行かずスクリーンアウト続行
- とにかく相手がボールを取りに行けないように壁になって邪魔し続ける
- ボールが自分の前の床に落ちたら掴む
こちらの動画も参考にしてみてください。
そんなときは「ボールを奪い合う」ということ以前に、「相手をリバウンドに行かせない」ことを重視します。
極端な話、ボールを見ずに相手に正対し、相手をゴールに近付けないように邪魔することだけに集中するという方法もあります。
高さで勝負しなくても、相手にリバウンドを取らせないように頑張ることで、自分たちのチャンスが生まれるのです。
この方法は漫画・スラムダンクの中でも出てきたので、知っている方も多いかと思います。
しかし、この方法はただの漫画の中の話ではなく、実際に効果的な方法として使われるものなのです。
ピックアンドロールなどでスイッチしミスマッチになってしまった場合など、試合中は自分よりも大きなプレーヤーを相手にしなければならない場面があります。
そんなときには、このジャンプしない、取りに行かせないリバウンドで対応するとよいですよ。
2. ジャンプしてボールを掴み取るリバウンド(難易度★★)
次の段階として、ジャンプしてボールを掴み取る方法を紹介します。
- スクリーンアウトをして相手よりもゴール側の有利な位置に入る
- できるだけ高い位置でボールを掴めるようタイミングをはかる
- 相手よりも早くボールに触れるようにジャンプ、最高到達点でキャッチする
- 着地点でボールを狙われないよう、ボールを下に下ろさず肘を張って着地する
相手の動きを止め、自分が有利な位置でジャンプできるようスペースを取るようにしましょう。
ここで動画をみてみましょう。
身長やジャンプ力が同じくらいの相手との空中戦であれば、最短距離で最高到達点に達したプレーヤーのほうが早くボールに触れます。
落ちてくるボールに対して、自分の最高到達点で掴めるようタイミングをはかる。
これは、練習の中で自分でタイミングをつかんでいくしかありません。
空中でボールを掴み取ったからといって油断しないようにしましょう。
リバウンドの空中戦には参加せず、着地点でボールをスティールしようとしているプレーヤーが待ち構えていることがあります。
しっかりとボール掴み、下におろしすぎないように肘を張って着地してください。
また、それぞれのスキルと合わせて、ジャンプ力の強化も重要な課題になります。
リバウンドに必要なジャンプ力アップのトレーニングはこちらの記事も参考にしてみてください。
日々の練習では、ひとつひとつ意識をもって取り組み、習慣として身につくようになるまで続けてみましょう。
3. ボールを掴まないリバウンド(難易度★★★)
さらに難易度を上げ、ボールを掴まないリバウンド、「ティップ・イン」・「ティップ・アウト」を紹介します。
これまで紹介してきたリバウンドは、ボールを掴んで保持するものでした。
ですが、このリバウンドは空中でボールをティップ(指で弾く)するというものです。
ティップ・イン
シュートが外れて跳ねたボールを空中でティップし、そのままシュートしてしまうというリバウンドです。
ボールを掴んで着地するとビッグマンに囲まれてしまうような状況であったり、ボールがリングに近いところに落ちる場合などに使われます。
直接得点に繋がるスマートでテクニカルなリバウンドです。
シュートのためのティップは難易度が高く、やわらかい指先の使い方が重要になります。
これにはボールハンドリング能力が大きく関わってきますので、普段から基礎練習は手を抜かず意識して行っていきましょう!
ティップ・アウト
ティップ・インとは逆に、ゴールと反対方向にティップしてボールを弾き出すのがティップ・アウト。
相手をうまく抑えてスクリーンアウトが成功しても、ボールの跳ね方によってはそこは有利な位置ではなくなってしまう場合もあります。
そのままだと相手にリバウンドを取られてしまう、という状況になったとしても諦めてはいけません。
相手が空中でボールを掴む前に、仲間がいる外のスペースにボールが落ちるようティップしてしまうのです。
リバウンドの際に仲間の位置を確認したり、声をかけあってティップする場所を教えたり、チーム内の連携も必要になってきます。
チームとしてリバウンド成功できるよう、普段の練習からティップ・アウトを意識しあうことが重要ですね。
リバウンド上達の為のおすすめ練習法3選
試合でリバウンドを成功させるためには、いくつか身につけなければならないスキルがあります。
ひとつひとつの練習を大事にし、しっかりとイメージを持って行うことが重要です。
それでは、リバウンドの練習方法を、段階を踏んで3つ紹介していきましょう。
- 1人で行うリバウンド練習方法
- 2人で行うリバウンド練習方法
- チームで行うリバウンド練習方法
1. 1人で行うリバウンド練習方法
まずは、1人でできる練習から。
ボールを頭上に投げ、ジャンプしてキャッチする練習です。
ただジャンプしてキャッチするのではなく、できるだけ高い位置でキャッチするようにします。
落ちてくるボールに対してジャンプの最高到達点で掴めるよう、自分のジャンプのタイミングを合わせてみましょう。
空中でボールを掴んだら、着地点でボールをスティールされないように、しっかりボールを掴んで肘を張って着地してください。
ボールを下に下げすぎないようにするのもポイントですよ。
2. 2人で行うリバウンド練習方法2つ
次は2人で行うリバウンドの練習です。
相手がいる場合、優先して練習したいのはスクリーンアウトのスキル。
①サークル内でボールを取り合う練習をしてみましょう。
- ボールを床に置き、オフェンス・ディフェンスを決める
- ボールから少し離れ、ディフェンスがスクリーンアウトをしてスタンバイ
- スタートの合図でオフェンスはボールを触りに行く
- ディフェンスはスクリーンアウトをしてオフェンスがボールに触れないように邪魔する
- 10秒間オフェンスがボールを触れなかったらディフェンスの勝利
この練習で、ディフェンスはボールを取りに行きません。
ひたすらスクリーンアウトをして、ボールを触りに行く相手の動きを背中で感じ、動きを邪魔する感覚を身につけましょう。
オフェンスは本気でスクリーンアウトを振り切るように動くことで練習のレベルが上がりますよ!
相手を止められるようになってきたら、次はゴールを使った練習です。
②ゴールを使った練習
- ペイントエリア付近での1対1、ディフェンスは軽くつくようにする
- オフェンスがシュートを打った瞬間にスクリーンアウト(シュートチェックはしない)
- ディフェンスがリバウンドを取ったら勝ち
初めのうちは、リバウンドでジャンプしなくてもOKです。
スクリーンアウトで相手にボールを取りに行かせないことのほうを優先してください。
ディフェンスリバウンドが取れるようになってきたら、少しずつジャンプしてボールをキャッチするようにしていきます。
1人の練習で身につけた「最高到達点でキャッチ」を、相手がいる状態でもできるようになることが目標です。
慣れてきたら、実戦を想定した本気の1対1からのリバウンド練習をしてみるのもよいですね。
また、ゴールを使った2人練習は、ゴール下の選手だけのものではありません。
外のプレーヤー同士の練習の場合、ペイントエリアの外、スリーポイントライン付近まで1対1のエリアを広げ、シュートがあったら必ずボックスアウトをするようにします。
3. チームで行うリバウンド練習方法
最後はチームで行う練習です。
ここからは、より実戦に近い練習になります。
①シュート無しのスクリーンアウト練習
- オフェンスの1人がボールを持った状態で、ハーフコートの5対5スタート
- オフェンスはハーフコートを自由に動きまわる(はじめはゆっくりと動くようにする)
- ボールマンがシュートと言ったら、その場で全員がスクリーンアウト・ボックスアウトをする
ディフェンスは自分のマークマンはもちろん、ボールマンも一緒に見ながら動く必要があります。
他のいろいろなことを気にしながら動いていると、初めのうちはスクリーンアウト・ボックスアウトをするという意識が抜けてしまうこともあります。
スクリーンアウト・ボックスアウトは「習慣」として、反射的に無意識に行えるようになるまで行う必要があるのです。
そしてそれは、5人全員が行うということが最も重要ですので、チーム内での約束として定着するまで徹底的に練習しましょう。
動きの中で、声の合図で瞬時にチーム全員がスクリーンアウト・ボックスアウトに動くということを、しっかりと身につけてください。
②シュートありの5対5でのリバウンド練習
ハーフコートの自由なオフェンスからのシュートに対して、今まで練習してきたことを全て試す、完全に実戦形式での練習になります。
実戦の場合、スクリーンアウト・ボックスアウトをするタイミングはどうなるでしょうか。
練習のようにオフェンスがシュートを打ったことを教えてくれることはありませんよね。
シュートを見た瞬間に、、、と言っても、それでは全員のタイミングも合わずスクリーンアウト・ボックスアウトが遅れてしまいます。
ですので、オフェンスがシュートを打った時、「シュート」「打った」「チェック」など、ディフェンスは必ずコールするようにしましょう。
コールをきっかけにしてスクリーンアウト・ボックスアウトをするのです。
チーム全員が連携してリバウンドできるように、声を掛け合ってスクリーンアウト・ボックスアウトのタイミングをはかりましょう!
リバウンドを成功させるために気をつけておきたいこと2つ
リバウンドを成功させるためには、気をつけなければいけないことがあります。
どのようなことに気をつけなければならないのか、詳しく解説しながら紹介していきましょう。
1. ファウルには気をつける
スクリーンアウト・ボックスアウトは相手の体との接触が前提となるプレーです。
怪我を防止するためにも、これらはバスケのルールに則って行われなければならず、不当な体の使い方や危険な行為は当然ファウルになります。
ファウルになるシチュエーションは次のような状況です。
- 腕を使って相手を押して止める
- 体を必要以上に激しく当ててぶつかる
- 動きを止めるために腕や足を絡める
- 大きく足を開いて相手を引っかける
- スクリーンアウトを避けるため相手を腕で押し飛ばす
相手の動きを抑えようと頑張った結果でも、このような形になってはファウルで相手ボールになってしまいます。
スクリーンアウトは、「相手の動きを無理やり止める」のではなく「相手がどうしても行けないように邪魔をする」というもの。
壁になって相手の道を塞ぐ、という基本の考え方こそが成功の鍵です。
相手の膝に座るように腰を落とし、相手の動きを背中で感じながら、その動きに合わせて壁の位置を微調整していくこと。
スクリーンアウト・ボックスアウトは常に「正しい形」で行うようにしましょう!
スクリーンアウトに関する詳細な記事です。
こういった接触プレーは、お互いが「押し合い」をしている状況のため、接触の責任が等しくなればファウルにはなりません。
ただし、審判の判断によっては、どこまでがファウルなのかの線引きが変わってしまうこともあります。
ジャッジも試合のうちです。
試合ごとに「どこまでがOKなのか」を見極め、調整していけるようになることも必要ですね。
2. リバウンドはセンターだけのプレイではないということ!
ミスショットのボールがゴール下に落ちた場合、オフェンスが頑張ってリバウンドを取れば、ゴール下のイージーショットで得点ができます。
試合中はゴール下のリバウンドという状況が多いため、リバウンドはゴール下だけのものと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ボールはゴールの下だけに落ちるわけではありません。
リングに弾かれてペイントエリアの外にまで飛ぶこともあります。
ゴールから遠いところに飛んだボールをリバウンドできるのは、もちろん「ラッキー」ではありません。
シュートが打たれたとき、ゴールから離れた場所にいるプレーヤーは何をしているでしょうか。
ただボールの軌道を眺めているだけでは、自分のマークマンが何の苦労も無くリバウンドに走ってしまいます。
これでは相手にボールを渡してしまうのと一緒です。
ゴールから離れているプレーヤーは、シュートが打たれた瞬間に「ボックスアウト」をして、自分のマークマンの動きを止めなければならないのです。
このように、リバウンドはコート内の全てのポジションで行われるものだ、と理解することが非常に重要なポイントです。
リバウンドが得意なNBA選手の華麗なプレー集
NBAのリバウンドは非常に激しい争いです。
そんななかでも「リバウンド王」を取るようなプレーヤーは、職人技ともいえるようなテクニックを駆使してリバウンドを成功させています。
それでは、NBAに名を残す歴代リバウンド王の華麗なプレーを紹介していきましょう!
1. デニス・ロッドマン
NBAでは異端児とも呼ばれる「デニス・ロッドマン」。
奇抜なヘアカラーやファッションなど、プレー以外のことで注目を集めることが多かった彼ですが、リバウンドについては完全に「職人技」でした。
それは、1992年から1998年まで、7年連続でNBAのリバウンド王を獲得するという記録にも現れています。
その伝説ともいえる3連覇を、ゴール下のリバウンドで支えたのがデニス・ロッドマンです。
身長203cmと、NBAにおいては大きくない体形ながら、ゴール下のビッグマンを相手に何度も飛び続ける運動量。
不利な状況でも何度もティップしてリバウンドをもぎ取ってしまうスキルの高さ。
そして何より、果敢にルーズボールに飛び込む「絶対に負けない気持ちの強さ」を持っていました。
熱いプレーの数々で常に試合を盛り上げた伝説のリバウンド王です。
2. ケビン・ガーネット
「KG」の愛称で親しまれている「ケビン・ガーネット」。
身長は211cmと長身にもかかわらずクイックネスに優れ、素早いステップからのフェイダウェイシュートが得意技です。
その打点が高いシュートは、NBAのビッグマンでも止めることは困難でした。
オフェンスでは数々の記録を残し、2004年にはシーズンMVPも獲得しています。
実はディフェンスファーストチームに7回も選ばれるほど、素晴らしくディフェンシブなプレーヤーなのです。
シーズンを通してブロックショットやスティールの成績も良く、闘志むき出しの熱いプレーで多くのファンに支持されていました。
3. ドワイト・ハワード
筋肉ムキムキの屈強な体、スーパーマンの愛称でファンも多い「ドワイト・ハワード」。
プレースタイルは現代NBAにおいて「ザ・センター」と呼ばれるほどで、ゴール下の職人と言える屈指のセンタープレーヤーです。
リバウンド王は5回獲得しており、ゴール下での得点能力も高く、2018年には1試合に32得点30リバウンドという驚くべき記録を残しました。
32得点30リバウンド以上という記録は、直近でも36年前に更新されたきり、誰も成し得なかったものなのです。
センターとしてのゴール下の素晴らしいパフォーマンスは、とても参考になるものばかりですよ。
リバウンド力が高い人の能力や特徴3つ
NBAやBリーグを見ても、リバウンド能力の高いプレーヤーには特徴があります。
リバウンド王がどのような能力に優れているのか見ていきましょう。
1. 予測能力と判断力に優れている
スクリーンアウトが上手くても、ジャンプ力が優れていても、ボールが遠くに飛んで行ってしまってはリバウンドを成功させるのは難しくなります。
毎回のシュートが同じ場所に落ちるわけではないのに、リバウンド王を獲得する選手は何故多くのリバウンドを取れるのでしょうか。
それは、シュートの軌道からボールが跳ねる位置を予測する能力に優れているからです。
NBAのリバウンド王、デニス・ロッドマンは、練習中に仲間のシュートの軌道や、外れたときのボールの跳ね方など、時間をかけて丹念にチェックしていたそうです。
予測能力を鍛えることが、リバウンドに大きく影響していることがわかりますね。
実はこの予測能力については、観察と経験によって、ある程度鍛えることができます。
ですが、それをリバウンドに活かすとなると簡単ではありません。
シュートが外れてボールはどこに落ちるのか、位置を予測してスクリーンアウトする。
それを動きながら見て、瞬時にどこでリバウンドするのかを決めなければならないからです。
一瞬の判断力に優れていないと、いくら予測能力が高くてもリバウンドに活かすことができないのです。
2. 瞬発力に優れている
バスケは急激なダッシュやストップ、ジャンプを繰り返すため、瞬間的に最大の力を出す「瞬発力」が必要なスポーツです。
歴代のリバウンド王を見てみると、ゴール下のリバウンド争いで何度も連続で最大のジャンプができる、優れた瞬発力を持っています。
NBAで活躍した「ベン・ウォレス」の動画を見てみましょう。
「ロッドマンの再来」と評され、2000年代には数々の記録を残し、リバウンド王も2度獲得しています。
屈強なビッグマンに囲まれながらも、何度もジャンプしてティップしながら、最終的にリバウンドを奪い取り得点してしまう。
そんなゴール下の熱い戦いは、繰り返し何度も最大のジャンプが可能な、優れた瞬発力があるからこそできるものなのです。
3. ボールに対する執着心が強い
リングで跳ねたボールは、その時点でどちらのチームのものでもない、空中のルーズボールです。
マイボールにできればチームにとって大きなチャンスになるという場面。
プロの試合を見ていても、コート外に出てしまいそうなボールを追いかけ、観客席に飛び込んでしまうプレーヤーもいます。
まわりのプレーヤーが諦めても、ボールが外に出るまで絶対に諦めない姿勢。
それは、たとえ結果的にマイボールに出来なかったとしても、チームを鼓舞する熱いプレーですよね。
もちろん、怪我してしまうような無理に飛び込むプレー自体はおすすめしません。
ですが、怪我をものともせず強い気持ちを持ってボールに向かう選手を見ていると、応援しながら胸が熱くなってしまいます。
リバウンドでは、諦めることなく何度もボールに向かっていく闘志が必要です。
「絶対にマイボールにする!」
リバウンド王にはそんな「ボールへの執着心」が人一倍強いプレーヤーが多いですね。
まとめ
リバウンドの重要性について解説してきました。
NBAやBリーグといったプロの試合で大きな話題になるのは、分かりやすいダンクやスリーポイントシュートといった得点シーンです。
リバウンドがスポーツニュースで大々的に取り上げられるのは、記録の更新があったときや、そのリバウンドで試合が決まった、という状況のときだけのように感じます。
しかし、試合の中身を詳しく見てみると、勝敗を決めているのは結果的にリバウンドの質や数だったりするのです。
リバウンドを取れるかどうかは、試合の勝敗を左右する鍵になるもの。
NBAでもリバウンドは非常に重要視されており、リバウンド能力の高さがスカウトの一つの基準にもなっているんです。
もう一歩のところでいつもナカナカ勝てないというチームは、一度チームとしてのリバウンドを見直してみることをおすすめします。
チームの強化には、得点力やディフェンススキルのアップと同じくらい、リバウンドの強化が非常に大事な要素です。
身長の大きい選手がいなくても、高確率でシュートを決めるスター選手がいなくても、チームとしてリバウンドを突き詰めれば、いくらでも勝負できるのです。
「リバウンドはチーム全員で!」
今までリバウンドをゴール下の選手だけにまかせてきたのであれば、この言葉をチームの約束にして、意識を変えていくところから始めてみましょう!
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