バスケは背の高い人がやるスポーツと思っていませんか?
実はそうでもないんですよ!
野球にもピッチャー、キャッチャー、内野手、外野手など、様々なポジションがあり、それぞれ求められる能力やスキルは異なりますよね。
野球であれば分かりやすいかもしれませんが、人が目まぐるしく動き続けるバスケのポジションの役割と名前ってなかなか把握するのが難しいのではないかと思います。
バスケットボールには、細かく分けると5つのポジションが存在します。
バスケを行う上での基礎中の基礎である、各ポジションの名前と役割について10度の日本一を達成したバスケットボールの専門家である私中川が初心者のあなたにも分かりやすく徹底解説させて頂きます。
ぜひ自分にはどのポジションが合っているかなぁ、なんて診断するイメージでご覧になられてください。
【参考】バスケットボールのポジション診断!あなたに向いているポジションはこれ!
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このページでお伝えすること
バスケのポジション5つの役割を徹底解説!
バスケのポジションには細かく分けると5つあり、それぞれに背番号とは別の番号の呼び名もあります。
その5つが以下ですね。
1番.ポイントガード(PG)
2番.シューティングガード(SG)
3番.スモールフォワード(SF)
4番.パワーフォワード(PF)
5番.センター(C)
この中で、
1番.ポイントガード(PG)、2番.シューティングガード(SG)、3番.スモールフォワード(SF)を「アウトサイド」と言い、4番.パワーフォワード、5番.センターを「インサイド」と言います。
このアウトサイドとインサイドという概念は、バスケを理解する上で、非常に重要な考え方になります。
次にアウトサイドの3つのポジションとインサイドの2つのポジションの詳しい役割や特性について解説していきます。
バスケポジション【アウトサイド】
一般的に3Pエリアの外側でプレーする選手です。
番号でいうと、1番.ポイントガード(PG)、2番.シューティングガード(SG)、3番.スモールフォワード(SF)がアウトサイドになります。
器用でボールを扱うスキルがあり、ドリブルやパス、外角シュートを得意とするケースが多いです。
クイックネスやスピードがあり、ドライブでゴール下へ切れ込んでいき、バスケットをクリエイトしていきます。
「アウトサイドからも積極的にシュートを打って行こう!」
経験者は、こんな感じで表現します。
スラムダンクでいうと山王の深津のような司令塔のイメージですね^^
それではアウトサイドの各ポジション、動き方について解説していきます。
ポイントガード(1番, PG)
・コート上のコーチ。司令塔ポジション
・オフェンスで指示を出す
・オフェンス時、フロントコートまでボールを運ぶ
・味方の得意、強みを引き出すゲームメイクスキル
・チームの士気が下がりそうなときに、声でハッスルする
・流れが悪いときにシュートを決める力もあると良い
◆こんな人が向いています
・ボールキープ力がある
・コート全体を見渡す視野がある
・パスが上手
・スピードがある(足が速い)
・リーダーシップがある
◆代表的な選手
ステフィン・カリー、クリスポール、カイリーアービング、河村勇輝(日本代表)、富樫勇樹(日本代表)、山王の深津(スラムダンク)etc
ドリブルでハーフラインを超えることが多く、チームに指示を出したりしている選手がいれば、その選手はポイントガードと考えていいでしょう。ゲームをコントロールしているんです。
ポジションがら、チームで一番ドリブルが突けて、ボールキープ力があり、そこからのパスさばきが上手な選手が務めることが多いです。小さい子たちの人気ポジションがこれ!
「バスケットはポイントガードで決まる!」
とも言われており、しっかりしたポイントガードがいるチームは安定していますね。
コート上のコーチの役目を担っているので、リーダーシップの資質も求められてきます。
ポイントガードに関しては、僕の本業でもあるので、より踏み込んだ記事は以下をご覧ください。
→ポジション別解説!バスケスキルアップ実践トレーニング【ガード編~パス~】
【参考】相手を出し抜くパスについては以下で詳しく解説しています。
シューティングガード(2番, SG)
・スコアを狙いに行く
・外角からシュートを狙っていく
・ドライブからの1対1を仕掛けて、スコアを狙いに行ったりチャンスメイクする
・ポイントガードの補佐的にプレーする(ボール運びを手伝う、オフェンスの指示を出す等)
◆こんな人が向いています
・ドリブルが上手い
・得点感覚に優れている
・3Pなど外角からのシュートが得意
・パスも出来る
・スピードがあって、ガンガンドライブを仕掛けていける
・空中で相手をかわしてシュート(ダブルクラッチ)が出来る
・相手に向かっていく精神的な強さがある
◆代表的な選手
マイケルジョーダン、コービーブライアント、富永啓生(日本代表)、流川楓、山王の沢北(スラムダンク)etc
ポイントガード(1番)とともにゴールから離れた位置でプレーすることが多い選手です。ポイントガードの補佐的な役割もしますが、一般的には積極的にスコアを狙いにいきます。
また、ガードの選手のサイズがなく、チームをビックラインナップにしたい時などは2番の選手が1番の役割を担うこともありますので、得点スキルだけじゃなく、ガード脳を鍛えておくことも大事ですね!
また3Pなどの外角シュートをパシャパシャ決めていたり、チームがシュートを打ったときに、リバウンドに飛び込んだりもします。ですが、セーフティと言って、味方がシュートを打ったこときに、リバウンドに入らず、ディフェンスに戻る傾向のある人がシューティングガードの可能性が高いです。
2番の選手はどちらかというと相手をかわしてシュートを狙っていこうとする選手が多いように思います。
バスケットの神様、マイケル・ジョーダンがこのポジションでしたし、パリオリンピックで活躍が期待されている富永啓生選手もこのポジションです。
人気バスケット漫画『スラムダンク』の流川、山王の沢北などもこのポジションで、チームによってはこのポジションにエースがいる事が多いです。
自分で点を取りに行ったり、ディフェンスを突破して回りを活かしたり、華のある、人気のポジションだと言えますね。
ゆえに1on1スキルは必須と言えます。個人でスコア出来るスキルを身に付けましょう。
【参考】ドリブルで抜いて点を獲りに行く方法
【参考】【これはセーフ??】絶対に守れない究極の1on1ムーブをご紹介させて頂きます!
【参考】バスケットの1on1。仕掛けるときの意識と抜き方のコツ
スモールフォワード(3番, SF)
・スコアを狙いに行く
・ゴールに向かってアタックを仕掛け、ぶつかりながらのシュートを決めたり、相手のファウルを誘ったりする
・リバウンドにも積極参加し、リバウンドのこぼれ球をひろって得点につなげる
・相手をかわすというよりは、パワーで突進していくスタイル
・アウトサイド、インサイド両方が出来る選手だと、オールラウンダーとして活躍できる
◆こんな人が向いています
・フィジカルが強い
・得点感覚に優れている
・3Pなど外角からのシュートも得意
・上手さよりも強さでガンガンドライブを仕掛けていける
・空中で相手をかわしてシュート(ダブルクラッチ)が出来る
・身体を張ってハードにプレーする精神的な強さがある
・味方のドライブに合わせて、パスを受けてスコアが出来る ・何度もシュートに立ち向かえるタフさを持っている
◆代表的な選手
レブロンジェームズ、ケビン・デュラント、渡邊雄太(日本代表)、比江島慎(日本代表)、綾南の仙道彰(スラムダンク)etc
1番2番と並びアウトサイドポジションを定位置としますが、ゲームの流れの中で身体を張ったドライブやゴール下のプレーも仕掛けていきます。
1番2番がどちらかと言うとかわしてスコアを取りに行くのに対し、3番は身体をぶつけてファウルをもらったり、リバウンドに飛び込んだり、身体を張ることを厭いません。
状況によっては4番の役割をしたり、2番の役割りをしたりと、オールラウンドな活躍を求められるポジションです。
スモールフォワードについて、もっと知りたい方はこちらの記事もぜひチェックしてみてください。
バスケポジション【インサイド】
インサイドの選手はペイントエリア周辺や、ゴール下でプレーすることが多いです。身体を張ったパワープレーや、リバウンドが強ければ優位にゲームを進めることが出来ます。
相手のシュートを阻止するブロックショットなど、ゴール下付近の仕事を全う出来れば、ゲームを優位に進められるでしょう。
確率のスポーツと言われるバスケットでは、このインサイドプレーヤーのレベルがチームのレベルを決めますし、ゲームへの影響力も大きいです。
「リバウンドを制するものが試合を制する」スラムダンクでも有名な名言ですよね^^
ゴール下で強力なインサイドプレーヤーがいれば、そこを起点に攻めることで、スコアにつなげやすくなります。
また体の強さや高さを活かしたディフェンス力でかなり優位にバスケットが展開出来ます。
例えば高校生とかの全国大会上位レベルになると、かならず身長の高い選手がいます。ゴール下付近でアドバンテージを持ってプレーするため、勝ち上がる可能性も高いのです。
私中川も中学生の頃から全国大会の経験がありますが、どのカテゴリにおいてもビックマンがいましたし、最近だと高校バスケから留学生がいて、ゴール下での争いが激化していますよね。
近代バスケではトム・ホーバス監督の男子日本代表のようにインサイドプレーヤーがスリーを軽々打ったり、ホーキンソン選手のようにリバウンドからそのまま一人でシュートまで持って行ったりと、様々なスキルを持つ選手が活躍してる印象です。
インサイドの選手がマスターしたい動き方として、とても重要なのがピック&ロール。
以下の教材を参考により高いインサイドプレイヤーを目指しましょう。
それではインサイドの各ポジションについて解説していきます。
パワーフォワード(4番, PF)
・ペイントエリア付近を動き回り、ローポストやハイポストで得点を狙う
・速攻にも参加し、流れのなかでスコアを狙う
・体を張ったポストプレーから引き付けてパス
・場合によっては外回りの選手へスクリーンプレー
・チームのパスまわりが悪いときの潤滑油的な存在
◆こんな人が向いています
・フィジカルが強い
・ポストアップからのパスも出来る
・エルボーゾーンからのミドルシュートが打てる
・強さとしなやかさでドライブも仕掛けていける
・相手のシュートをブロックする高さがある
・リバウンドの競り合いが強い
・身体を張ってハードにプレーする精神的な強さがある
・味方のドライブに合わせて、パスを受けてスコアが出来る
◆代表的な選手
デニスロッドマン、ヤニス・アデトクンポ、八村塁(日本代表)、桜木花道(スラムダンク)etc
4番も5番も同じインサイドプレーヤーですが、4番の選手は状況を見て柔軟にインサイド・アウトサイドを行き来します。外回りの選手へスクリーンに出たり、パスの受け渡しに出たり、時に外からシュートを打ったりもします。
「ストレッチ・フォー」と言って、4番の選手にシュート力やパスをさばくセンスがあれば、敢えて外に出てプレーし、相手のパワーフォワードを外におびき出す戦略をとるチームもあります。近代バスケでは、ウォーリアーズのドレイモンド・グリーンがこのスキルが高いです。賢く器用なパワーフォワードがチームにいると臨機応変にゲームを組み立てていけます。
NBAの伝説のリバウンダーデニス・ロッドマンなどバスケットIQの高い選手がこのポジションにいると、かなりゲームを優位に進められます。
日本人初のNBAドラフト1巡目指名された八村塁選手もこのポジションです。パリ五輪でもこのポジションで出場すると考えられます。日本代表のエースとしての役割もありますが、頑張って欲しいです!
レイカーズでのレブロンとのコンビプレーからも目が離せないですね!
パワーフォワードについて、もっと知りたい方はこちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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センター(5番, C)
・ゴール下付近での身体を張ったポストアップ
・ディフェンスをかわすステップワークの技術
・高い打点で放つシュート
・ゴール下の相手のシュートへのブロックショット
・攻守でのリバウンド力
・外回りの選手へのスクリーン
◆こんな人が向いています
・フィジカルが強い
・ポストアップからのパスも出来る
・相手のシュートをブロックする高さがある
・リバウンドの競り合いが強い
・身体を張ってハードにプレーする精神的な強さがある
・味方のドライブに合わせて、パスを受けてスコアが出来る
◆代表的な選手
シャキールオニール、ニコラ・ヨキッチ、ジョシュ・ホーキンソン(日本代表)、赤木剛憲・河田兄(スラムダンク)etc
バスケットは1番と5番が大事!と言われるほど、5番もかなり大事なポジションです。
チームで一番身長が高く、大きな選手がこのポジションを務めます。
ゴール下付近で身体をぶつけながらシュートに持って行ったり、味方のシュートが外れてもリバウンドをもぎ取ってそのままシュートに持っていったり、力強いプレーがチームに流れを引き寄せます。
NBAではシャキールオニールが歴代最高のインサイドと言われていました。(身長216cm体重150kg)
力強いゴール下のプレー、バスケットリングを壊す勢いのパワーダンクは圧巻です。
僕自身も10度の日本一を経験する中で、インサイドの強力なプレーヤーがいる時の安心感はすごかったですね^^
2023年ワールドカップで日本代表として大車輪の活躍をしたジョシュ・ホーキンソン選手もこのポジションです。
まとめ:バスケのポジション5つの役割を徹底解説!
ここまでお読み頂き、バスケットの5人のそれぞれの役割がイメージ出来たのではないでしょうか。
経験者は「あいつは1番というよりは2番っぽいよね」とか「パスや外角シュートが打てる4番がいるといいよね」とか番号でポジションを言い表してコミュニケーションします。
ただ、これはあくまで一般論。実際は、一番身長のある選手が、ガードをしていることもあるし(ビッグガードと呼ばれています)、2番だけど、シュートを得意とせず、ひたすらディフェンスやリバウンドを頑張っている選手もいます。
まあ、経験者の自分の立場としては、誰がどのポジションでどんなプレーをしてもいいと思います。バスケットは相手あってのスポーツなので、マッチアップの兼ね合いで様々なポジションをこなしてきました。
バスケットというスポーツが出来てまだ132年。毎年ルールが変わったり、プレースタイルも進化し続けているので、5つのポジションおよび役割はあくまで参考程度にご理解頂けたらと思います。
一昔前はゴール下を支配するインサイドプレーヤーの存在が強いチームの必須条件でしたが、近年は3Pなどのアウトサイドを主体とした機動力バスケが出来るチームが成功を収めています。(NBA 2014-2015シーズンチャンピオンのウォーリアーズなど)
2024年NBAドラフト1位指名のビクター・ウェンバンヤマ選手は224cmの長身ながらも全部のポジションを担うプレーで、世界が驚愕したのは記憶にも新しいと思います。
日本でも2016年10月にBリーグという統一リーグが出来、日本のバスケット界も盛り上がってます!観客が5000人を超えたり、チケットが数日前から完売になったり、イイ感じ。
バスケットの生の試合を観に行くのもいいですし、ネットを見ればNBAや世界のバスケットにも触れることが出来ます。
僕はYoutubeで高校生の全国大会(インターハイとかウィンターカップ)なんかもよく見たりしますね^^
今回お伝えしたバスケのポジションの名前や役割をぜひ参考にし、見たりプレーしたりを楽しんで下さい。
相手DFFに脅威を与えるためにはまずは1on1から!!
1on1を磨きたいなら、以下がかなりおススメです:
ご興味ある方、ご覧ください!
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参考になりました。自分はSGにむいていると思いました。
バスケって奥が深くていいと思いました。^^
私はバスケボールでゲームをやってます。
大ファンです。協力をしてます。頑張って取り組んでほしい思います。日本選手たちもっと練習を重ねて試合を頑張ってほしいです。
私も応援しますきたいをしてます。